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新宿  作者: 竹仲法順
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第46話

     46

 2017年5月24日午後4時50分。今村が席を立ち、コーヒーメーカーからコーヒーを一杯注いで飲む。眠いようだった。確かにずっと座っていると睡魔が襲ってくる。月井が、

「今村巡査部長、何か判明した事実は?」

 と訊くと、

「特に目立った物はないので、決め手となる物証等は鑑識や科捜研に任せるしかないですね。今言えるのはそれだけです」

 と返す。そしてコーヒーの入ったプラスチック製のカップを手に取って飲みながら、パソコンの画面に見入った。デカは現場の捜査でガサ入れなどをやることがあるのだが、現時点で令状を取って押収するまでのブツはない。

 頻りに気になる。岡田や高木が消された事件を。本来なら現場で踏ん張りたい。だが、警察は縦社会で組織なのだから、勝手には動けない。ジレンマがあった。イライラが募る。月井も今村も、心中はモヤモヤしていた。

 現場の捜査員たちは必死でやっているだろう。大方察しが付く。月井もパソコンに向かいながら、その事実は十分分かっていた。ここ新宿山手署は所轄でも大所帯なのだし、警視庁捜査一課の刑事も、他の所轄のデカもいる。今捜査が上手く行かなくても、いずれ風向きが変わるものだ。捜査員は皆、そんな観念論を頼りにやっているようだった。

 夕方の捜査会議まであと30分となった午後5時半に月井たちはいったん手を止める。他の捜査員も続々と帰ってきていた。何かと疲れている。事件捜査も大変だ。単に外を歩き回っても情報は掴めないのだが、今回のヤマは何かと捜査が徹底している。それは十分分かっていた。ここ新宿も連日気温が上がり、ヒートアップしている。焦らずやるつもりでいた。捜査はデカの忍耐力が問われる代物なので……。(以下次号)


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