表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新宿  作者: 竹仲法順
31/1001

第31話

     31

 2017年5月23日午前3時過ぎ。ベッド脇にあるアラームの音で月井は目が覚めて、起き出す。シャツを新しいものに取り換え、ワイシャツを着てから、上下ともスーツ姿になる。長年慣れた格好だから、全く抵抗はない。

 キッチンでアイスコーヒーを一杯淹れて飲みながら、スマホでニュースを見る。高木梨帆殺害のヤマはホステス殺人事件として取り上げてあった。端末は前日から充電器に差し込んでいて充電が完了しているので、カバンに入れて持ち、すぐに屋外へと歩き出す。

 部屋を出て、駐車場から車に乗り込み、新宿区から港区お台場へと向かう。お台場署はメインストリート沿いにあり、住所を間違えることはまずない。すぐ近くにレインボーブリッジがある。あの橋は街の象徴だ。

 午前4時15分。署に着き、刑事課に入る。先に讃岐が来ていて、

「ああ、月井君、おはよう」

 と言ってきた。

「おはようございます」

「相方はまだみたいだな?」

「ええ。今村巡査部長も遅刻はしないはずですが……」

 月井がそう言って振り返ると、今村の姿が刑事課出入口に見えた。

「ああ、讃岐警部、月井巡査部長、おはようございます」

 今村が駆け寄って朝の挨拶をし、捜査本部へと入ってくる。合流し、すぐに立ち上げてあったパソコンに向かった。月井がデータの詰まったUSBを差し込み、開く。そして情報集めをし始めた。

 午前6時の朝の捜査会議まで時間がある。月井も今村もマシーンのキーを叩き続けた。こういったことには余念がない。警察官もやっていることは情報戦だ。特に今回の連続殺人事件は刑事同士で情報を共有し合う方がいい。

 月井も思っていた。よからぬ輩が絡んでいるとなれば、リアルタイムで事件は動いているはずだと。特に半島系の帰化人が、新宿の中枢の繁華街などで違法なことをしているのは警察も知っている。ああいった手合いは何をするか分からないので怖い。取り締まりも命懸けだった。

 続々と警察官たちが出勤してくる。特に今回は所轄であるお台場署の刑事が多かった。おそらく一課長の両角があえて投入しているのだろう。いくら都内の複数の拠点を又に掛ける事件でも、所轄でやれる捜査は所轄の署員に任せる。警視庁の鉄則だった。

 午前5時35分。捜査会議を控え、デカたちは幾分緊張している。月井は今日三杯目のコーヒーを淹れて飲み、目を覚ます。カフェインなど、いくらでも口にするのだ。まだ空腹は覚えない。捜査会議が終われば、朝食を取りに定食屋に行くつもりでいた。多分、今村も何も食べてないのだろうし……。ヤマは動き出す。刑事たちの執念の捜査によって。月井も今村も、他の刑事たちも気を入れていた。捜査活動しながらも、合間にいろいろと考えることはあるのだが……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ