25.A【援軍】
【アウターマウカー】
イギリス南部の町のある廃工場である者たちが戦っていた。
登場人物
①ハリー・ダグラス
②〈アウターマウカー〉(ステージ2)
③劉思亮(大中華連合国の戦士)
④アルヴァロス・X・ラピッドマン
8月
欧州地域
【イギリス】
ある日の夕方[南部某町]
廃工場で暗殺者が敗北してハリー・ダグラスと〈アウターマウカー〉が戦闘中であった。
①「……」
②「……」
ハリーと〈アウターマウカー〉は素手の格闘技で戦っていた。
①「でぃやー」
②「おりゃあ」
〈アウターマウカー〉の方がやや優勢であった。
①「くっ!」
②「はぁっ!」
〈アウターマウカー〉の頭突きがハリーの額を強打!
ドガッ!
①「ぶぅわっ」
②「ちぃっ!」
〈アウターマウカー〉の右肘がハリーの左頬に直撃!
バキィッ!
①「ぐぅあぁ」
②「でりゃあ」
〈アウターマウカー〉の左膝がハリーの腹部に直撃!
ドカァッ!
①「ぐぅがぁ」
②「はっ!」
〈アウターマウカー〉の右拳がハリーの顔面に直撃しハリーは吹っ飛んだ。
バァン!
①「ぐぅぼぉ」
ハリーは倒れた。
②「今だ! 喰らえ!!」
〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダークノヴァ》を使用
ズドォーン!
黒き閃光がハリーを襲う。
①「ちっ!」
ハリーはしゃがんだ状態で上空に避けた。
②「ははは バカめ! 死ね!」
〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダークネフェルタル》を使用
ズオーン!
黒き巨大閃光が上空に避けたハリーを襲う。
①「な 何? くっ!」
ハリーは魔法を使用する暇がなく両腕でガードした。
ズバァーン!
②「な 何?」
①「ぐぅあがぁ」
ハリーは降下してしゃがんだ。
②「なっ? 何と言う奴だ あの状態で防ぎきっただと…?」
①「くっそぅ…」
ハリーは防いだとは言え〈アウターマウカー〉の『ダークネフェルタル』をうけてかなりのダメージを体内に蓄積させていた。
②「なるほど 確かに強いな ここまでやるとはな… 正直 驚いたよ…」
①「くそっ! ダメージを喰らい過ぎて… 身体が動かない…」
ハリーはしゃがんでいる状態から身体を思うように動かせない様子だった…
②「ふははは さすがのハリー・ダグラスもどうやらここまでのようだな~」
①「……」
②「ふははは 死ね!」
〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダークネフェルタル》を使用
ズオーン!
黒き巨大閃光がハリーを襲う。
①「畜生ー!」
②「……」
③「任せろ!」
劉思亮は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《超硬光煉》を使用
ズドォン!
硬化された光線が『ダークネフェルタル』に向けて放出された。
ズッバァーン!
相殺した。
②「なっ? 何だと!?」
③「援軍登場!!」
①「来てくれたか? 思亮」
③「遅くなってすまないな ダグラス殿」
①「いや 来てくれて助かったよ 思亮」
③「…そうか それは良かった」
②「なっ? 援軍だと… ば バカな!?」
③「俺は劉思亮だ!!」
①「ふふふ 驚いている様だな…」
②「…ぐっ!?」
①「ボクは暗殺者に命を狙われている事がわかった時点であらかじめ助っ人を呼んでおいたのだよ。」
②「す 助っ人だと…!?」
①「…ふふふ そうだ」
②「そんなバカな事が…!?」
③「へへへ そういう事だ ざまぁみろ!」
②「畜生ー!」
④「ふっ …残念だったな」
〈アウターマウカー〉の背後で突然声がした。
②「なっ!?」
〈アウターマウカー〉の背後からアルヴァロスが現れて魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《暗黒神王砲》を使用
ズドォーン!
闇属性の大型光線が〈アウターマウカー〉を襲う。
③「こっちも喰らえ!」
劉思亮は大刀を取り出して魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《激烈炎撃砲》を使用
ズバァーン!
大刀の先端から火属性の光線を放出して〈アウターマウカー〉を襲う。
②「…なっ!?」
『暗黒神王砲』と『激烈炎撃砲』が〈アウターマウカー〉に同時に直撃した。
ズッガァーン!
②「ぶぅがぁーうっ」
〈アウターマウカー〉は大ダメージをうけて倒れた。
①「…ふう…」
③「…やったか?」
④「ふっ 終わったな」
②「くっ くそっ!」
③「おう! まさかこんな化物相手に倒せるとは思わなかったな。」
④「おい! 生きているか? 〈アウターマウカー〉よ」
②「うっ うっ お お前たちは…一体…?」
③「俺はダグラス殿に仕事の依頼で来ただけだ 戦士として化物と戦える事は光栄な事だからな。」
④「私も仕事だ」
②「…ぐっ」
④「私の方は報酬が良かったのでな…」
②「…報酬?」
④「…ああ お前だ お前とあの気絶している暗殺者の身柄を頂く事だ。」
②「なっ?」
④「…いいんだよな? ハリー・ダグラスよ」
①「…ああ 好きにしてくれ ボクには何の興味もない…」
②「そ そんな がはっ!」
〈アウターマウカー〉は吐血して気絶した。
④「それでは遠慮なく」
アルヴァロスは〈アウターマウカー〉と暗殺者を両肩に担ぎ上げた。
④「ふふふ 大漁だな」
③「……」
①「……」
④「…ああ そうそう ハリー・ダグラスよ お前が捜している "レイドル・オンヴォッション" だっけ? そいつの居所が判明したよ。」
①「…それは本当か?」
④「…ああ このイギリス北部の町にある小学校で犯人が子供を人質に取り立て籠っている事件があっただろう?」
①「…ああ 知っている…」
③「……」
④「…その犯人とされているテロリスト共の中に "その男" が居るそうだ…」
①「なんだって!?」
④「…確認情報ではないがな…」
①「…そうか そういう事だったか テロ組織『イリニス共同戦線』に逃げた事はわかっていたが… そんな所に…」
③「…行くのか? ダグラス殿…」
①「…ああ 無論だ」
④「…ほう… やはり行くか? なら気をつける事だな…」
①「…何?」
③「…?」
④「そしてその事件にイギリス政府はついに軍と魔法部隊の投入を決めたそうだ。」
③「…何?」
①「それは本当か?」
④「ああ これは確認情報だ しかも犯人のテロリスト側は化物を使用しているそうだ。」
③「化物とは… あの全身が黒い毛で覆われている大型の化物の事か?」
④「…そうだ」
①「……」
④「やはりあのテロ組織… 何かあるな…」
③「…そんなにヤバくなっているのか? "そこ" は…」
④「ああ そういう事だ それでも行くか? ハリー・ダグラスよ」
①「…ああ それでも行くさ…」
③「…そうか」
④「ふっ それなら仕方ないな…」
①「……」
ハリー・ダグラスはアルヴァロス・X・ラピッドマンと劉思亮の二人の救援によりどうにか〈アウターマウカー〉を退けて〈アウターマウカー〉と暗殺者の身柄はアルヴァロスによって回収された。
そしてハリー・ダグラスは "レイドル・オンヴォッション" が居る所に向かって行った。
つづく
『今回の出来事の経緯』
[簡易型]
イギリス南部の町のある廃工場でハリー・ダグラスは暗殺者と〈アウターマウカー〉の二人と戦闘をしていた。
ハリーは暗殺者に勝利し〈アウターマウカー〉と戦闘を開始したのだが〈アウターマウカー〉の予想外の強さに苦戦し始末される寸前で事前に救援を依頼していた劉思亮とアルヴァロス・X・ラピッドマンの二人の援軍が到着し形勢逆転して〈アウターマウカー〉に勝利した。
そしてハリーは "レイドル・オンヴォッション" の居る北部の町にある小学校に向かって行った。
《登場人物③》
【劉思亮】
年齢:20歳
身長:175cm
大中華連合国出身
趣味:戦闘(実戦)・修行
大中華連合国の男性で戦士(傭兵)としての実績があり拳法・剣術・魔法などを使用して様々な戦闘に対応可能である。
ハリー・ダグラスに仕事の依頼をされてイギリスまでハリー・ダグラスの戦闘の援軍として協力をしにやって来た。
ロシア・マフィア経由のルートでの紹介なので報酬金額も高額となり依頼を了承した。
武器:普通の大刀
【攻撃魔法】
《超硬光煉》
(硬化&破壊魔法)
硬化した光線で敵に砲撃する。
(劉思亮の上級魔法)
―――――――
《激烈炎撃砲》
(元素:火&破壊魔法)
火属性の光線で敵に砲撃する。
(劉思亮の最強魔法)
《登場人物④》
【アルヴァロス・X・ラピッドマン】
(※詳細な情報は悪魔.VS.魔法編【訪問】の後書きの紹介を参照)
謎多き男である。
ハリー・ダグラスに仕事の依頼をされてイギリスまでハリー・ダグラスの戦闘の援軍として協力をしにやって来た。
様々なルートでの紹介と交渉により報酬には暗殺者と〈アウターマウカー〉の身柄の受け渡しを要求して依頼を了承した。
《【ゼロ】の行為》
アルヴァロス・X・ラピッドマンは最近になって出没してきた〈アウターマウカー〉の化物(ステージ1)と人型(ステージ2)の事についての研究をしていた。
研究の詳細はまだ不明だが『悪魔ウィルス』のサンプルは既に入手していて〈アウターマウカー〉本体のサンプルの入手にも力を入れていた。
今回のような依頼でも報酬では金銭ではなく〈アウターマウカー〉の回収を選んでいる。
登場人物紹介(脇役)
海原 孝彦
(かいばら たかひこ)
年齢:17歳
身長:175cm
誕生日:7月18日(蟹座)
島根県出身
在籍:2年生(2年C組)
所属:水泳部(前生徒会副会長)
日本魔法学部第六高校の男子生徒。
成績・魔法は苦手。
運動は普通だが水泳は得意である。
自宅から学校へ徒歩通学している。
性格は傲慢で嫌みで権力者に媚を売る事がある。
戦闘能力や戦闘経験は一切ない。
生徒会の副会長を務めていたが今回の生徒会役員選挙に落選して六甲院美幸が副会長に当選した。
水泳部に所属していて泳ぎの実力が高い為に全国大会や魔法水泳大会に出場している。
「黒澤派」と呼ばれる派閥に所属していて「六甲院派」を敵視していたが黒澤愁の失踪により解体した。
―――――――
篠塚 航軌
(しのづか こうき)
年齢:17歳
身長:175cm
誕生日:7月28日(獅子座)
島根県出身
在籍:2年生(2年C組)
所属:水泳部(前生徒会会長)
日本魔法学部第六高校の男子生徒。
成績・魔法は苦手。
運動は普通だが水泳は得意である。
自宅から学校へ徒歩通学している。
性格は慎重で理論家で自信家。
戦闘能力や戦闘経験は一切ない。
生徒会の会長を務めていたが今回の生徒会役員選挙に落選して六甲院美咲が会長に当選した。
水泳部に所属していて泳ぎの実力が高い為に全国大会や魔法水泳大会に出場している。
「黒澤派」と呼ばれる派閥に所属していて「六甲院派」を敵視していたが黒澤愁の失踪により解体した。




