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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
A.【悪魔.VS.魔法編】

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24/105

24.A【絶望】

 【アウターマウカー】



イギリス北部と南部の町で起きている事件と出来事の行方の続きを描いている。(2回目)



登場人物

①ハリー・ダグラス

②暗殺者(テロ組織所属)

③テロ組織『イリニス共同戦線』のチームリーダー

④レイドル・オンヴォッション

⑤〈アウターマウカー〉(ステージ2)



8月

欧州地域

【イギリス】

ある日の朝[北部某町]

テロ組織『イリニス共同戦線』所属チームの全身黒ずくめで武装した複数の男達(黒男)が田舎町にある小学校で児童や教師たちを人質に取り立(た)て籠(こも)ってる事件から2日目の朝。


既に南部の町ではハリー・ダグラスと暗殺者が二度目の対峙をしていて朝早くから戦っている最中であった。


警察は朝早くから対策本部を開き警察幹部が対応を話し合っていた。

「犯人たちはどうだ…?」

「まだ 動きがありません」

「…そうか」

「……」

「では今後の方針を決める」

「政府が軍や魔法部隊の出動を決定させているので数日中にはここに来るだろう。」

「今日から積極的に動くつもりだ 念の為に狙撃班も配置させる」

「暫くは話し合いを続けていき相手の要求を聞き出す。」

「それで何とかなればそのまま続けていき解決の糸口を見つける。」

「……」

「後は相手の出方次第だが…」

「…確かにそうだが…」

「果たしてうまくいくか?」

警察幹部が話し合っていると突然 一人の警官隊が対策本部に駆け込んできた。

「隊長! 犯人側から動きがありました!」

「な なんだと!?」

「もうか!?」

「はい!!」

「わかった すぐに現場に向かうぞ!」

「はっ!」

「……」

「まさか こんなに朝早くから動いてくるとは…な…」

「犯人側も何かあるのか…?」

「とにかく犯人たちの動きも気になるから注視していこう」

「…はい…」


警察幹部や警官隊が小学校校庭の前にやって来た。

校舎を見上げると正面4階の教室の窓から小学校男性教師を盾にして黒男の幹部が話し出した。

「よく来たな 警察ども!!」

警察幹部は拡声器を使用して話し出した。

「要求はなんだ? 言ってみろ!」

「要求…? ははは 要求はないと言っただろうが! マヌケ共!」

「な なんだと!?」

「我々の事はもう放(ほう)っておいてもらおうか」

「そんな事できる訳がないだろう!」

「バカめ! 後悔する事になるぞ!」

「何!?」

「あれを見ろ!」

「なんだ?」

黒男の幹部がある方向に指を指していてその方向を見るとなんと約3mぐらいの全身黒い毛の化物が3体立っていて警察幹部や警官隊が驚いていた。

「な なんだ? あの化物は?」

「おい マジかよ…?」

「こ こんな事が…!」

「ひぃ~ 助けてくれー」

「やれぇ!!」

「があああぁ」

黒男の幹部が化物共に命令すると化物共が吠(ほ)えた。

化物共は警官隊に襲いかかった。

「があああぁ」

化物が警官隊に攻撃した。

バァキィッ!

「ぐああぁ」

警官隊は傷を負って流血して倒れた。

「があああぁ」

さらに化物が警官隊に攻撃した。

バァキィッ!

「ぐががぁ」

警官隊はまた傷を負って流血して倒れた。

「こんなのに勝てるかー!」

「ひぃ~ に 逃げろー」

警官隊は完全に戦意喪失していた。

「バカ! 逃げるな! 前に出て戦え!!」

しかし警察幹部が警官隊に戦う様に命令するが最早(もはや)まったく統制がとれなくなって混乱(パニック)していて警官隊は散(ち)り散(ぢ)りになって逃げていく様子が見えていた。

そこに…

「がああぁ」

化物は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークノヴァ》を使用


ズドォーン!

黒き閃光が逃げ惑う警官隊を襲う。

「うぎゃあああぁ」

警官隊が吹っ飛ばされてしまった。

「…な なんという事だ…」

「…い 一時 退却する…」

警察幹部が警官隊に撤退を指示し退却しようとすると黒男の幹部が逃げる警察たちに声をかけた。

「おい! 逃げるのか? 子供たちを置いて…」

「な 何!?」

「ははは 一般市民の罪もない子供たちを置いて正義の味方のお巡りさんが逃げるのか?」

「…ぐっ!」

「隊長!」

「…撤退だ!」

「…!」

「逃げるなー! あーはははぁー!」

警察たちは後ろで笑う黒男達を背に唇(くちびる)を噛(か)み悔(く)やみながら立ち去った。

警察は結局何もできずに対策本部まで逃げ帰ってきて大変な醜態(しゅうたい)を晒(さら)してしまった。


小学校校内教室

黒男の幹部たちが酒を飲みながら話していた。

「ははは ざまぁみろー!」

「スカッとしたぜ!」

③「ははは 見たか アレ 気分が良くなったよ」

④「…どうやら 軍はまだ来ていない様だな」

③「…ああ まだ来るには早いだろう…」

④「…うむ そうだな」

③「だが本当に来るのか?」

④「…ふむ…」

③「なら要求に『軍を連れてこい』と言うか?」

④「いや もう暫く待とう」

③「そうだな こちらは慌てる必要はない」

④「慌てるのは警察だけだからな」

③「それもそうだな あーははははぁー!」

④「……」

その後 黒男達は警察が退いた為に化物共を再び隠して待機させた。

どうやら黒男達は軍や魔法部隊が来るまで無理はしないようだ。


…一方その頃


ある日の昼[南部某町]

廃工場でハリー・ダグラスは暗殺者と戦闘中であった。

暗殺者は剣を使用してハリー・ダグラスに攻撃しておりハリー・ダグラスも聖剣『ロンギヌス』で応戦していた。

①「……」

②「ちぃっ!」

①「…くっ!」

②「でいや!」

ハリーと暗殺者は互角の剣術戦を見せた。

①「さすが」

②「この!」

暗殺者は拳銃をハリーに向けて構えた。

①「…まずい」

ズガァン!

暗殺者はハリーに拳銃を撃った。

サッ!

ハリーはかろうじて避けたが左肩に少しかすめた。

②「…ちぃっ! 避けたか…」

①「…危ない」

暗殺者はすかさず剣でハリーに斬りかかった。

①「よっと」

サッ!

ハリーは避けて間合いをとった。

②「……」

①「なるほど どうやら口だけではないようだ 確かに強い」

〈アウターマウカー〉はハリーと暗殺者の戦いを見ていた。

⑤「……」

①「〈アウターマウカー〉よ キミは戦わないのか?」

②「……」

⑤「…ああ その男が敗北したら次に戦うさ」

①「…随分(ずいぶん)と余裕だな ひとりずつでもこのボクには勝てるらしいな」

⑤「…そうだ」

①「なるほど 消耗戦か つまりこの暗殺者は捨て駒か…?」

②「捨て駒? そんな心配は必要ない 奴の出番などない この俺で終わりだ」

⑤「…ふっ」

①「ふむ ではボクはひとりずつ相手にするだけでいいのか?」

②「何!?」

①「くっくっく なら楽でいいな」

⑤「……」

②「何だと!? 貴様ぁー」

暗殺者は再び拳銃をハリーに向けて構えた。

①「ちっ!」

ササッ!

するとハリーは凄い速さで暗殺者に急接近し暗殺者の拳銃を『ロンギヌス』で弾いた。

ガギィン!

②「…な 何?」

①「そりゃあ」

ハリー・ダグラスは魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《風鳴砲》を使用


ズゥーン!

風属性の小型弾丸は高速で暗殺者を襲う。

②「うぶあがっ」

ズドォン!

暗殺者の胸部に直撃!

②「…うっがぁっ」

暗殺者は吐血してしゃがんだ。

②「ち 畜生ー!」

①「……」

⑤「…まずい…」

〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークノヴァ》を使用


ズドォーン!

黒き閃光がハリー・ダグラスを襲う。

①「…ふぅーん…」

ハリー・ダグラスは魔法を発動した。


【防御魔法】

《護風鏡射》を使用


シュルルル…

風属性の結界を造りハリー・ダグラスの身を護り『ダークノヴァ』を吹き飛ばした。

⑤「ちっ!」

サッ!

『ダークノヴァ』を吹き飛ばした衝撃で暗殺者が吹っ飛んだが〈アウターマウカー〉は何とか避けた。

シュパーン!

②「ぐああぁ」

暗殺者はさらにダメージを受けて傷付き倒れた。

①「まだまだ いくぞ!」

ハリー・ダグラスは魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ドラグーンシステム》を使用


暗殺者と〈アウターマウカー〉に攻撃した。

⑤「ちっ!」

ササッ!

〈アウターマウカー〉は避けて間合いをとったが暗殺者には直撃した。

②「うぶぐぁ」

暗殺者はまた吐血して気絶した。

①「どうした? ひとりずつ戦うのではないのか?」

⑤「……」

①「キミは今 この暗殺者を助けたな まぁ 助けないで放(ほう)っておくとこの男は死ぬがな…」

⑤「な 何!?」

①「いいんだぞ 今からでもその暗殺者を早く病院に連れて行っていけば…?」

⑤「……」

①「どうした? 連れて行かないのか…?」

⑤「……」

①「可哀想に苦しがっているぞ ボクが始末してやろうか…?」

⑤「…!」

①「死ね!」

ハリーは暗殺者に『ロンギヌス』を振(ふ)り下(お)ろそうとした。

⑤「やめろ!!」

〈アウターマウカー〉は突然ハリーに急接近しハリーの顔面に殴りかかった。

ササッ!

ハリーはそれを避けた。

①「なんだ やはり戦う気なのか…?」

⑤「…ちぃっ!」

壮絶な戦いが今 始まろうとしていた。



       つづく



 《アウターマウカー》

  (ステージ1:改良型)

『悪魔ウィルス』によって化物に変貌させられた人間の総称で通称は「化物」である。

内面と外見の基本(ベース)の変更はしていない。

しかし飼い主の命令を聞くように改良されていて今回の様に実際に命令を遂行できるかどうかを試験(テスト)しており成功か失敗かはこれから見極める。



  『テロリストの行動』

イギリス北部の田舎町の小学校で立(た)て籠(こも)り人質を取って現れたテロ組織『イリニス共同戦線』所属チームの黒男達が化物を使用してきた。

その化物で警察を蹴散らし警察に恐怖と屈辱を与えた。

しかしこれが黒男達の真の目的ではない様だが…

イギリス南部の町ではハリー・ダグラス殺害に動いていたテロ組織所属の暗殺者が二度目の戦闘で瀕死の重傷を負い気絶し〈アウターマウカー〉がハリー・ダグラスと戦闘を開始するが果たしてハリー・ダグラスはこの強敵に勝てるのか…?



登場人物紹介(脇役)



岡倉 晄

(おかくら こう)


年齢:17歳

身長:170cm

誕生日:4月4日(牡羊座)

福岡県出身

在籍:2年生(2年A組)

所属:水泳部部長


日本魔法学部第五高校の男子生徒。

成績・運動・魔法共に優秀であり特に水泳が得意である。

岡倉晧の兄であり双子ではない。

自宅から学校へ徒歩通学している。

性格は一般的な常識人であり弟の晧とあまり大差ない。

格闘能力は一切ないが攻撃魔法や補助魔法を所有し使用できる。

水泳部に所属し部長として泳ぎが達者であり全国大会や魔法水泳大会に出場している。


  ―――――――


岡倉 晧

(おかくら こう)


年齢:16歳

身長:170cm

誕生日:3月25日(牡羊座)

福岡県出身

在籍:2年生(2年A組)

所属:水泳部副部長


日本魔法学部第五高校の男子生徒。

成績・運動・魔法共に優秀であり特に水泳が得意である。

岡倉晄の弟であり双子ではない。

自宅から学校へ徒歩通学している。

性格は一般的な常識人であり兄の晄とあまり大差ない。

格闘能力は一切ないが攻撃魔法や補助魔法は所有し使用できる。

水泳部に所属し副部長として泳ぎが達者であり全国大会や魔法水泳大会に出場している。



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