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反省
「コラァー、相良ァーー!!」
俺こと相良裕は学級担任に絶賛怒られております。
その訳は、2階の窓から飛び降りたから
あの時は緊急事態だったため、俺は飛び降りた事を後悔してないし、怪我がなかった為気にしていない。
しかし、見ようによっては飛び降り自殺に見えなくもない
至極真っ当なことで怒られているため言い返せない。
それにしても、何処に居るかもわからない生徒を放送も使わず、15分以内に見つけ出す辺り、先生も暇なんだなと思う
「反省文2枚書き終わるまで帰るなよ」
そう締め括り、学級担任は職員室へ帰って行った。
作文用紙2枚を片手に空き教室を探し、書き始める。
ちなみに、永谷さんはじっと俺の手元を見ている。
「なんかごめんね?」
ぽつりと永谷さんは言った。
「気にすんな
学校で書く反省文は青春の印だしさ」
笑いながら言うと申し訳なさそうに寄せられていた眉が戻り、声を立てて笑った。
「もうするなよ」
職員室で先生に頭をぐしゃぐしゃと掻き回すように撫でられた。
緊急事態とはいえ悪いことしたな…