アーティファクト戦隊爆誕!
土下座とは、 もう 取り返しの付かない状態で、 負け決定の後の 動作である。
アーティファクト 1
「「「 ソレだけは ヤメて下さいっ!」」」
プチシューの 男の子3人は、 揃って土下座中であり プルプル震えている。
「土下座は、 その時点で負け確定しているのですよ! 逆転の目は ナイに等しい! 男の子なら、 覚悟しなさい!!」
「お母様の仰る通りよ! 土下座なんて、 ムダよっ!!」セーラさん……元凶はセーラさんだよ…
土曜日朝一(7時5分前集合)の、 約束の為 ボクと執事イリアは、 早起きして 朝ご飯を食べ、 伯爵邸正門近くに転移して 歩いて来た。 何と 正門前に、 仁王立ちするセーラを発見! まだ 15分前のハズだ。
「おそようございます! 待ちくたびれましたわ! 女性を待たせるなんて最低ですわ!」
「おはようございます、セーラ。 集合時間は 7時だよ?」ボクか 挨拶すると、 執事イリアが 背中をツンツンしている?
「おはようございます、セーラお嬢様。 噂に違わず見目麗しいお姿! 不詳 執事イリア、よろしくお願い致します。」必死?な執事イリア?
「あら? おはようございます、イリアさん。お世辞が お上手ですわね?」セーラさん? ちょっと笑った?
「全く、 アーサーとコタローは? まだかしら! 時間は 限られていて、 一泊二日しかないというのに!」パチンと、指を鳴らすと 正門前に、お茶用の テーブルと椅子が用意された!
「飲み物は、 お茶? コーヒー? 果実水?」
「紅茶で。」
「コーヒーを。」
ボクとイリアは、 紅茶とコーヒーをいただく。
「クッキーもどうぞ! ワタクシがやきましたの! ウフフ!」モチロン イタダキマス!
「とっても美味しいよ!」
「最高でございます!」
「たんと 召し上がれ!」セーラさんや、 朝ごはん食べたばかりだよ…。 コタローじゃないから、 そんなに食べられないよ…クスん…。
「アーサーが来たわ! 5分前ね! ギリギリだわ! 集合時間は 30分前が常識よ! アーサーおはよう!! あなた 遅いわ!」
「おはよう セーラ! ハヤト!」
「おはようアーサー! コチラは、 執事イリアだよ。」
「おはようございます、 アーサー様」
「おはようございますイリアさん!」
「さあさあ、 挨拶はもういいわ! 中に入りましょう! コタローは、 後で案内させるわ! きっと 朝寝坊してるんだわ!」セーラ容赦ないけど、 当たってる気がする!
伯爵邸は、 お城みたいだった!
セーラの 衣装部屋まで、 延々歩き 丸テーブルで、 デザインをアレやコレや決めていると、 コタローがやっと合流した。
「メイド長のいう通り、 採寸からしましょうか?」デザイン決めは 紛糾し、 ボク達は 疲れ果てていた。 セーラとメイドさん達! めっちゃコワいよっ!! 弄ばれる 男の子3人!
「あらあらまあまあ! なんて可愛らしい!!お客様だこと!!」お化粧が、 ちょっとだけ濃い女性が登場?
「あらっ? 何か失礼な気配? コホン! まあいいわ?」
「奥様!!」メイドさん達 驚いてるよ!
「お母様!! どうしてここへ?」
「セーラさん? 大切なお客様にご挨拶にきたのです。うふふ」楽しそうなセーラのお母様は、 ソレから、 ボク達で 思う様遊ぶのだった。
「着せ替えも、 少し休みましょう? 昼食と食休みで 1時間! 午後も一緒に 遊びましょうね? ふふふっ! いい事を思い付いたのよ! あの人(伯爵?)も呼んで・・楽しくなるわあー!ふふふっ!」セーラの何倍もコワいです…お母様!!執事イリアは 壁になりきり、 気配も消している。
「まいったよなぁ…」コソコソ…
「もう、ヘトヘトだぞ…」コソコソ…
「腹減ったなぁ…」コソコソ…
昼食も、お母様と一緒であり マナーにドギマギしながら、 ハラハラしてて味もへったくれもなかった 男の子3人。 一応 食休み部屋で、 コソコソ話し合う。
「明日まで、モツ自信ないかも…」コソコソ…
「勇者でも、疲れたからな…」コソコソ…
「アイテムBOXの唐揚げ食うぞ!」もぐもぐ…
そして、午後 伯爵夫妻は、 爆弾発言と アーティファクトを 初等科一年生にブチかました! セーラは ない胸を張り過ぎ ひっくり返る程に!
「ひかえおろー! この衣装は、 我が伯爵家に代々伝わるも 使いようがなかったアーティファクトである! ソナタ等にピッタリなシュチエーションゆえ、 我みずからツカワソウ!! 有り難く受けるが良い!!」
「ホーッホッホッホ!! バッチリですわ!!」
「お父様! お母様!! ありがとうございます!」セーラさんが代表で受け取り、 ボク達に配ったアーティファクト衣装!!
ボクは、 空みたく真っ蒼!
アーサーは、 真っ赤!!
コタローは、 まっ黄色!!!
セーラは、 パールピンク!!!!
の、 かぼちゃパンツルック………がっビョーン……シクシク…
((( かぼちゃパンツ! )))
(素敵すぎるぅ!!)
ワタワタ ケンケンガクブル! ド派手なかぼちゃパンツルックの 王子様?衣装の アーティファクトですとっ!! いつの時代の 何の悪い冗談だよっ!!!
執事イリアは、 腹を抱えて笑っている!!(隠蔽しながら…)
✧ とっても かわいいのでOK!✧ スピカ!お前もかっ…(涙)
ジャンピング土下座!!! 男の子3人は 必死だった… … …
「諦めろ!」伯爵の一言!
「絶対の 決定事項ですわ!」
「最高の 演目衣装だわ!」
伯爵家の総意でした!!!
アーティファクトのかぼちゃパンツルックは、着る人にサイズを 合わせてくれるし、 汚れや傷も 自動修復し、 アイテムBOX顔負けの 個人指定機能付き!
「装着っ!」と叫ぶと、 かぼちゃパンツルックに 変身するのだ!…シクシク…
ソレから、夕食まで 存分に、弄ばれた男の子3人は、 お風呂のあと 倒れるように、 ベッドに沈んだのだった…。オツカレサマ…
翌日曜日、 おやつの時間まで、 かわいい動作の特訓もアリーの、 メイドさん達の可愛がりもアリーので クタクタに疲れた男の子3人は、 転移で 自宅に帰還する。 アイテムBOXの転移機能! 本当に、 ありがとう!!
アーティファクト衣装は、 退屈を持て余した神様達が、 幼児戦隊虹色レンジャーを設立。
昔々、 魔人や魔物を バッサバッサと倒して、 脆弱な人族を護ったりしたり……つまり…遊んでいたらしい……まぁ…知らんケド…
チーム プチシューのデビューまで、 あと一週間!
男の子3人組は、 セメテ カッコいいマスクをしようと、 執事や 親兄弟に、 必死でおねだりをして、 それぞれマスクを用意したのは 当日まで、 極秘にされた。
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