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第96弾

題名「夜の散歩」


喉につまるものを落とそうと思って、夜に足を踏み出した。夜闇を懐中電灯の灯りで照らした、心に波打つ闇への畏れを消そうとして。ざわつく心は闇への畏れをのみ込み、胸を締め付けていく。一歩ごとに変化は訪れる。

ふと辺りに目を向けると、夜景が木陰から見えていた。心が夜景と畏れとに別れ、歩を進ませた。

そして、気付いてしまったのだ。喉につまったものを感じるのは泣きたいからだと。寂しくて寂しくて、愛しく思う人にすがりたくなるほどの重み。

家に戻ってから、心は決断を下した。何事もなかったのだ。と。寂しくても知らないふりをしよう。と。

孤独に慣れなければならない。愛しく思う人に心を委ねても、その人は愛することを知らないのだから。心が向けられることはない。

こらえようとしても、数滴の涙がこぼれた。誰も愛してはならない。私は壊してしまうだけなのだから。と、心が恐怖の波にのまれて決断した。ただ人を信じられないだけなのに。

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