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第91弾
題名「反抗する若者」
戦えと親父から剣を渡された
老いた俺では死ぬだけと
そして子供が出来てからと
未来を見据えて生きるから
俺は渡された剣を持ち
鍛冶屋に行って打ち直し
鍬をつくってもらってきた
親父が知ったら怒るだろう
しかし先の短い親父より
種馬で若い働き手
戦い行って死んだらなら
親父が負けて死ぬよりも
家族が先に死んじまう
国の戦争が始まって
多くの友が戦いへ
彼らの家族は持ってる
田畑の一割耕して
一日一日過ぎていく
みつきも経つと毎日の
ように誰かが死んでった
飢えて弱って死んでった
親父は俺を睨むけど
家族は死なずに生きている
戦争終わって帰ってきたは
行った奴らの半分以下で
荒れた田畑を耕せる奴は
多めに見ても十三人
後は家族のお荷物に
なって家族を殺してく
だからまだまだ葬式の
音が途切れることがない
ようやく親父が笑ったは
ひ孫が二人になったとき
そして、孫に差し出した
ものは命をつなぐため
甘い甘い砂糖菓子
殺すも憎むもないままに
愛し愛されしていても
喧嘩が絶えるわけじゃなく
泣くも怒るもある今は
過去の後悔持つ友の
羨望の的となっていて
名知らぬ者に問われるは
「戦い望む心はいずこ?」




