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第39・40弾
題名「ジオラマ-雪の街」
一面の銀世界。それを侵す波。松林が白い防風林となり、家並みの方へ枝を伸ばす。
誰一人として歩くものなどいない。吹雪でなくとも、風が強い時には、暖かい家の中がいい。家族とゲームなどして笑いあい、個々でゆっくりと時間を過ごすのもいい。
冬の海辺には、雪の子たちが、遊んでいる。
題名「ジオラマ-千年という時」
桜色の雨である。次々に降るせいで、辺りの地面も桜色になっている。桜色は空まで続く。しかし、焦茶の幹と枝が、桜一色を裏切る。
一本だけの千年桜。その根元には、桜色に染まった鬼-いや、千年桜の霊かもしれない透明体-が立って桜を見上げている。
それは一瞬の中の無限時間。切り取られた風景にひそむ永遠。




