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第18弾
題名「花火」
入道雲が東の空に沸き上がり、太陽を見る地球は北半球を優遇しながら、回転を半分くらい終えようとしている。
「♪ゆ~やけ♪こやけで♪ひがくれて~・・・・・」
遠くから子供たちが大声で歌っているのが聞こえる。
「花火の準備は整ったし、迎えには夕梨が行っているから、後は食事の用意をすればいいよね。」
梨衣依の手には手持ち花火が数本握られていた。
「ん~?あぁ、だが、紗羅がお寿司に唐揚げなどを買って来るって言ってなかったか?」
昼寝あけのまま、紫琅が梨衣依に言った。
「・・・そうだっけ?・・・でも、サラダは買ってこないでしょ。・・・顔を洗ってきたら?赤くあとがついてるよ。」
笑う梨衣依の声に答えて、紫琅は洗面所へいった。
色とりどりの火花が宙にまう。子供たちの笑い声が、夜空にまで届きそうだった。




