西国(ウエスト)王宮-③
「お前、目的は何なんだ……。」俺は腹部を押さえながら、先程までリンだった奴に聞く。
「あなた勇者なんでしょ?だから殺す。それだけのは、な、し!」その姿はまるで純粋無垢な少女だった…。
「俺が勇者じゃなかったら?」俺は治癒魔法を使うため質問で時間を稼ぐ。
「それでも殺すよ。あなたが強いから。だって今もさ…」タリフは一気に距離を詰める。
「今も回復して戦おうとしている。」俺はとっさに攻撃を避けた。
「おーい!大丈夫か?!アズマ!」この声はシオンさんだ…。でも、おそらく…いや、絶対に違う。
俺は後ろから来たタリフに向け剣を振る。
「すごいね。お兄さん。」タリフは先程と変わらずニコニコしている。
「が……やつが……」
「え?お兄さんどしたの?」
「お前みたいな奴が!!リンや、シオンさんに化けるなぁ!二人を侮辱しているのと同じだ!!」俺はいつの間にか声を荒げていた。二人が馬鹿にされている、そんな気がした。
「えー、怖いんですけど……フツーに引くわ……。」タリフは俺を蔑んだ目で見る。それに対して俺はただアイツを睨んだ。
「総は無に帰す(むにきす)………。」
------------ジェネシス・レイ------------
『ジェネシス・レイ』それは本来、誰も到達するはずがなかった"魔法"の境地……………。
誰も会得するはずがなかった………
"誰も会得できるはずがなかった"…………
"この世界のイレギュラー"東そして、"天才"スターリン・イースト。この二名が神層に入ってしまった。■に出会ってしまった。
そして…………会得に至る
魔法の頂点を…!!!
それは…召喚者と王女の因果かあるいは……………。
九百七十六万五千六百二十五倍までに膨れ上がったジェネシス・レイは詠唱の通り、総を無に帰すまでにある。そして、九百七十六万五千六百二十五倍の魔力によって、魔力切れによる疲労困憊状態の無効化。現在の東にはウエストだけでなく、他二カ国を滅ぼすほどの力を有していた。
しかし……それほどの力に耐える肉体、精神、気力を現在、東は持ち合わせていない。コピーの範疇を超える……。
まもなく脳が限界を迎えようとしていた………
脳がオーバーヒートを………
「ハァハァ。プリムラ!!少しはやるようになったんだなぁ!」私はプリムラを飛ばす。
「……………。」プリムラはずっと無言のままだ。
「死人に口無し、か……。」
けど何かがおかしい…。力が生きているときと段違いだ……。恐らくは蘇生した誰かの力によるものか……。楽にしてやりたいが…絶加の使用は負担がデカすぎる…。そうしたら裏にいるやつ……蘇生した本人に殺られるな。
「?!」私は目の前の光景に目を疑った。先程まで表情一つ変えず無言で戦っていたプリムラが涙を流している。
「キ、騎士団、長……。僕ハ………何のタメに戦っテ……」プリムラは剣を落としこちらに近づいてくる。
「すまんな、プリムラ・ヘスペロス。私も分からんのだ。でもこれだけは言える……!」私は剣を鞘に納めプリムラの肩に手を置いた。
「生きるため、だ…!」気づけば私も涙を流していた。だが待ってはいられない……。私は剣を鞘から引き抜いた。
「アリ、がとう……!!」プリムラは今でに見たことのない笑顔で言った。
同じ国に生まれていたならどれほど良かったことか…。
私は…お前と戦争で……剣を交えている瞬間が…楽しかったんだ……!!
「またな。戦友。」私はそう言って、プリムラの心臓に剣を突き刺した。
プリムラは美しく、どこか笑顔で消えていった。
「ソヘンウ……嘘だよねぇ?私達の勝率は千億パーセントでさ……超、完璧ィ……!なんだよねぇ?ソヘンウ……。うわぁぁぁぁぁん!!!」戦友に別れを告げた後、近くから泣き声がした。その泣き声は産まれたての赤ん坊みたいだったけど、愛と悲しみの入ったように私は聞こえた。
私はその娘に駆け寄り捕獲した……。私は慰めるなんてことは出来ない、だから無言で側に立っていた。ただ、それだけ………。
〈西の勇者右腕〉タリフ・セイソ&〈西の勇者〉プリムラ・ヘスペロスVSイースト護衛騎士団団長〈絶対要塞〉ワルパフ・カイゴウ
勝者 ワルパフ・カイゴウ
「グソっ、頭いでぇ……。」俺はジェネシス・レイを放った後、意識が朦朧としていた。頭が今までにないくらいの激痛が走っていた。
バタンッ!東はしばらく足踏みをし、その場で倒れた。
〈西の勇者左腕〉タリフ・ソヘンウVS〈東の勇者〉東
勝者 〈東の勇者〉東
凄く長くなってしまいました…なんか、納得いかない所もあるかもしれませんが、なんかあったら言ってください。




