聖弓
翌朝 ワールドで朝の特訓をこなしてから部屋を出ると1階から音がする。下に降りるとセレナとサーシャがいたので挨拶をして椅子に座った。
「サーシャ、オークションは朝から?」
「はい、食事をしたら出かけます」
「なら会場のそばまで一緒に行くよ。雰囲気を見ておきたいから」
全員集合してから食事をしてサーシャ、ルル、キックとオークション会場へ向かう。大通りに出ると人で溢れかえっている
「やっぱりすごい人だね」
「はい、オークションに参加しない人達もかなり集まってくるようなので」
お祭りみたいな感覚なんだろうな
「あっあれが会場になります」
神殿の様な豪華な建物が見える。
「もう少し近くまで行こうかな?」
会場付近に来るとすし詰め状態では無くなったがやはりにぎわっている。
んっ?視線を感じる。周りを見渡すが見当たらない。ふと前方の会場入口の方を見ると陽の光に反射する鎧を着た2人立っている。視覚強化でこちら側よりの人を見ると目があった。金髪の若い男で同い年ぐらいだろうか?目があって驚いているようだったが会釈をして目線を外しておいた。
「サーシャ、あそこの2人ってわかる?」
「はい、王都の聖騎士の方です。1人が最年少で聖騎士になったらしく聖弓と呼ばれているそうです。あっ確かカイト様と同い年だったかと」
聖弓ってことは剣聖の弓版だろうな、ちなみに距離があるため鑑定はできなかった。
「ウィーンさん!」
「なんだ?クリス?」
「今、目があって会釈されたんですよ!」
「何言ってんだ?こんだけ人がいるんだから普通だろう?」
「それが相手からは目が合わせられるような距離じゃないんですよ」
「お前のスキルか?」
「はい、でも分かりましたよ。彼がきっと噂の冒険者です」
「なんで嬉しそうなんだよ?」
「へへへっ」
スキル最大レベル
鑑定
アイテムボックス
聖魔法
木工
剣術
風魔法
空間魔法