未知との激突 3
崩れるような姿勢になって、当然ながらその場には堪えられない。瞬時に身体が浮び、校舎の中へとぶち込まれる。
何があったのか。痛みに悶えながら、ナギトは自分の身体を確認した。
白い湯気のような何か。それが、肌の上からゆっくりと上っている。
少し見え辛いが、湯気はドラゴンの方へと向かっているようだった。……さっき力が抜けた原因はコレだろう。正体にも心当たりがある。
「――マナを吸ってるのか、こいつ!」
だからか、と舌を打つ。
マナは自然界から採取する以外、人の肉体にもともと備わっているものだ。魔術を行使する元であり、魔術に縁のない人間でも最低限、身体の栄養になっている。
至近距離に居続けたことで、大幅に減ったのが脱力の原因だろう。
感覚は少しずつ戻っている。遠距離から仕掛ければ問題ないだろうし、ナギトの優位は変わるまい。
――相手が、それを許してくれればの話だが。
「強引な……!」
校舎を破壊しつつ、ドラゴンは無理やり攻撃を続行した。
ナギトは逃げるしかない。そして、同時に考えもする。マナを吸うなんて行為、普通だったら自殺行為だろうに、と。




