7月20日・前編
13:00
今日は休みだったので午前中に用事を済ませて昼から入ることにした。
まぁ平日のこの時間なのでそこまで混んでいないようだ。
ログインすると運営から一通のメールが届いた。
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ファンタジーライフスタイルオンラインをご利用いただき誠にありがとうございます。
このメールは≪魔王≫のライフスタイルを取得された方にのみお送りしております。
先日すべての≪魔王≫取得者がスキルレベル5を迎えられたことにより、次週の定期メンテナンス後にイベント【魔王の降臨】を開催することとなりました。
このイベントにより貴方の領地とフィールドが繋がり、プレイヤーの行き来が自由となりますので、領地内の整備・強化をすることをお勧めいたします。
このメール以降に≪魔王≫のライフスタイルに≪領地設定≫が解禁されます。
詳細は後日公式サイトにて発表いたしますので、そちらをご確認ください。
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運営はイベントの敵役でもやらせる気なのか?
とりあえずクリスタルを使い領地へ行くと、早速追加された≪領地設定≫を使ってみた。
どうやら領地内での戦闘エリア・PvP(通常のフィールドではPvPは出来ない)・スキルのレベルキャップ・デスペナルティなどを設定できるようだ。
条件を厳しくすると≪魔王≫スキルへの経験値が下方修正されるようで、バランスを調節する必要があるみたいだ。
まず戦闘エリアを城の内部と迷路限定にして、城下町?でのモンスターへの攻撃は出来ないようにした。
次にPvPの設定だが、これは≪魔王≫とプレイヤーの戦闘に関する設定のようだ。
1対1・1対パーティー・パーティー対パーティーの三種類から選べるようだ。
また自身がログインしていない時のために影武者の設定も出来るし、パーティー戦の場合は作成したモンスターを相手の人数分追加して戦うことになる。
パーティー対パーティーに決定して影武者を設定するとしよう。作成ボタンを押すとPvPのフィールドに移動し、マネキンのようなものが正面に立っていた。
「これより非ログイン時及びプレイヤーが領地外にいる時の影武者の設定を行います。
動きなどをトレースするために数回の戦闘をしていただきます」
メッセージを読み終わるとマネキンが剣を構え、カウントが始まった。
開始と同時に距離を詰めるマネキンに、いつものように抜刀からの切り落としをお見舞いすると、二撃目は防がれてしまい、つばぜり合いをすることになった。
力は相手の方が強いようで押し返すことは出来そうにない。左に体をひねり、剣を右に流すと相手の体勢が崩れたので、右腕を切り付けると剣を落とした。チャンスとばかりにバインドを唱えてメッタ切りにすることで、何とか勝利をもぎ取った。
その後、魔法メインや2人パーティーなどの相手をこなし、【次が最後です】とアナウンスが流れると、目の前のマネキンが自分そっくりになり刀を構えた。
なるほど最後は同キャラ対戦ですか。バーチャルとはいえリアルにされるとかなりアレだな。
同じように刀を鞘に納めて向き合う2人。カウント0と同時に駆け出し初撃を放つが、鏡に映ったように相手も同じ攻撃を仕掛けてくる。寸前でかわし切り結ぶこと数回、埒があかないので魔法も織り交ぜてみたが、こちらも吸収され、さらに洗練された攻撃を仕掛けてくるものだから、どんどん追い込まれることになった。
苦し紛れにハンマーを出してみたが、刀の速度に翻弄されて切り刻まれる。ついにバインドを喰らってしまい身動きが取れなくなったところに、ハンマーに持ち替えた相手がフルスイングの体勢を取っている。次の瞬間、ハンマーが迫ってくるのをただ見ていることしかできない。
バゴンッ!!
大きな音と共にバインドが切れて大きく飛んでいる自分。地面に激突して2、3度跳ねたのちに、ゴロゴロと回転して止まった。
「完敗だな」
1人呟き立ち上がると、【設定が完了しました】とアナウンスが流れ、領地へと戻された。
影武者の設定は何度でも出来るようなので、もう少しプレイヤースキルが上がったら挑戦しようと決意した。
スキルのレベルキャップはしないことにして、デスペナルティの設定をすることにした。
通常のデスペナルティは所持金の10%と装備スキルの経験値を各5%失い、30分間のステータス減少という設定だ。
デスペナルティで発生してロストした所持金とスキル経験値を取得できるようで、この割合と、取得したスキル経験値のモンスターのスキルと≪魔王≫への配分の設定が出来るようだ。
デスペナルティに関しては自分がプレイヤーに倒されたときにも適用されるようで、高くしてしまうとハイリスク・ハイリターンとなるようだ。
あんまり高くても人が来なくなってしまいそうなので通常の設定のままにして、スキル経験値の配分は7:3とした。
あとはこの間中断した各店用の店主モンスター、そして迷宮用モンスターとパーティー戦用の側近モンスターを作る必要がありそうだ。
手持ちの素材では足りそうにないので、久しぶりに通常フィールドに出かけることにした。
いつものように森へ向かい、グレーウルフやグレーベアを数匹狩って素材を集めるが、スキルレベルの上昇により難なく終了したため、もう少し先へ進むことにした。
奥には池があり、畔にはダンジョンの入り口と、水を求めてモンスターたちが集まってくるらしい。水辺に近寄ってみると、突然水面が盛り上がり、大きな蛇が現れ、噛みつこうと飛びかかってきた。
慌てて後ろに倒れ込むように回避して距離を取ると、蛇は水から上がりこちらを睨んだ。
蛇は全長5mくらいあり、青みがかった鱗をしていた。観察していると毒液を吐きかけてきたので、躱して挨拶代わりに刀で切り付けると、ゴムのような弾力が手に伝わり、2cmくらい刃が入ったところで止まった。
一度距離を取り、刀を鞘に納めて全力で切り付ける。スパンと首から上を切り落とすことに成功して油断しているところに、頭のなくなった胴体が暴れまわり、尻尾の直撃を受けてしまった。
1mほど飛ばされて地面に激突。HPが30%ほど減っている。
今日はよく飛ばされる日だ。
数秒後、動かなくなった蛇は光になって消えたので、次の獲物を探すことにした。
巨大なカマキリやゴブリンなど、水辺に集まったモンスターを各種数体倒してダンジョンへ向かう。半魚人や宙に浮くクラゲなど水棲系のモンスターが群れで襲ってきたが、何とか撃破して進んでいると、少し開けた場所に到着した。
そこは、半分くらいから先が地底湖になっており、時折天井から水が垂れる音以外はとても静かな場所だった。
休憩を少しした後、採掘ポイントがあったのでツルハシを持ち出して採掘を始める。
銀鉱石やアクアライトという水属性を帯びた石などが取れるようなので、夢中になって採掘していると、急に足に何かが巻き付き空中に吊るされた。
逆さ吊りの状態で犯人を確認すると、巨大なナマズ顔がこちらを見ていた。
どうやら足に巻き付いているのは髭のようで、そのまま大きな口へ放り込もうとしているようだ。慌てて刀を抜き髭に切り付けるが、宙吊りのため力が伝わりにくくうまく切れない。そうしている間にも口がドンドン近づいてくる。苦し紛れに口の中めがけてダークを放つことで、何とか脱出に成功した。
このダンジョンのボスは、調べによるとクラゲのモンスターだったと思うのだが、大きさから察するとこちらもそれなりに強そうだ。もしかすると、特定の場所で採掘をすることで出現するレアボス的な存在かもしれない。
口の中に魔法を放たれて怒り気味のナマズは、こちらに向けて口から水弾を放ちつつ、水から上がってきた。
体長5mのだるっだるの腹をしたナマズ顔の半魚人は、髭を鞭のように使いながら、腕に持った三叉の槍で攻撃を繰り出す。動き自体はそこまで早くないようなので、接近戦に持ち込むことが出来れば何とかなりそうなのだが、水弾による遠距離攻撃に、髭や槍による中距離と、中々隙がない。一度バインドで捕らえることに成功したが、髭が自由に動かせるようで決定打にはならなかった。
膠着状態が続き徐々に押され始めたところで、スキルアップの音が聞こえた。≪魔王≫が6に上がり、闇魔法を一つ習得した。
ダークスラッシュという、多少の遠隔操作が可能な切断効果のある魔法のようだ。
髭の届かない距離に下がり、バインドで相手を捕らえてダークスラッシュを放つ。まずは厄介な髭を切り落とすことに成功した。
髭をなくしたナマズは、怒りを露わにしながらもうまく立てないのか、フラフラしながらこちらへ突進してきた。
左に避けて足払いを仕掛けると、盛大に転んでバタバタしている。そこへハンマーに持ち替え、背中へ向けて思いっきり振り下ろすと「ゴリッ!」という音がした。さらにのたうち回るナマズに追い打ちをかけて、何とか勝利することが出来た。
これでモンスターの素材も貯まったので、次はモンスター作成に移れそうだ。
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ヨウ
装備スキル
≪魔王6≫≪初級鍛冶47≫≪中級採掘6≫≪幸運36≫
控えスキル
≪初級皮加工15≫
読んでいただいてありがとうございます。
更新が不定期で申し訳ないです。
誤字脱字・感想などありましたらよろしくお願いします




