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4.イエローは頭脳的

「来々軒?、今日は、チャーハンと餃子2人前、醤油ラーメンと白飯大盛にして。」

電話を切ると、パソコン画面に戻る。

6畳の個室にテレビが1台、パソコンが5台。

テレビは常につけっぱなし。

1台目のパソコンは、ゲーム用。

2台目は、監視区域にしかけたカメラの映像が送られてくる。

3台目は、配信用。

イエローチャンネルは、今世界中の人々が関心を持っている登録者の数は、億ごえ。

4台目は、今までの戦いを観察、記録、専用。

4人が戦っている間にその日出た怪人の写真を撮り、映像記録を撮るためにビデオを回す。

設置場所がまた難しい。

あまりにも、遠いとよく映らないし、近いと戦いの最中に巻き込まれて、既に3台ほど壊された。

せっかくなので高性能カメラを買っていたからかなりの痛手だ。

5台目は、予備。

昨日の夜中に戦い呼び出されて、今日は、まだ寝てない。

いつもは、夜10時からネットゲームで遊ぶ。

明るくなってくる頃、ゲームを止めて寝る。

昼過ぎに起きて、この辺で唯一やってる来々軒に出前を頼む。

昔はいろんな料理をやっていたが、今はだいぶメニューも減ってしまった。

いつもラーメンとチャーハンを頼み、夕飯様に白飯とおかず、餃子、シューマイ、野菜炒めなんかを頼む。

店主の親父が好い人で、どうしても食べたいものかあれば前の日に言ってくれれば作るよと言ってくれているので、時々今は店で出さなくなった商品をたのんでいる。

この前たのんだ油淋鶏は、絶品だった。

部屋を出てキッチンの洗い場におかれた食器を重ねて玄関まで持って行き、ドアの外に置く。

食器の間に、封筒に入れたお金を挟む。

盗まれる心配はない。

なぜなら、マンションに住んでるのは、自分だけだから。

(…いや、もう一人いたな。)

このマンションは、1階に簡単なジムがある。

昔は、専属インストラクターもいたが、誇りをかぶった鉄の塊でしかない。

(さすがに少しは筋トレするか…。いっそ部屋に一台くらい持ってきてもばれないんじゃ?。)

こっそり拝借して、ランニングマシンと、自転車は既にリビングに借りパクしてある。

他のマシンは、さすがに部屋に置けなかったので、たまに1階に降りて、ちょびっと筋トレする。

この前、気が向いて下に降りたら、まさかの人がいて驚いた。

気づかれないようにその場を離れて、物陰に隠れる。

しばらくしたら、若い男が、高層階様のエレベーターに乗って行った。

(マジかよ、俺以外に住人がいたなんて…。)

暇だった事もあり、その男の行動を監視しはじめた。

マンションには、監視カメラがあるが、機能はしていない。

エレベーターの前に、カメラを設置して、あとは、街の監視カメラをハッキングして奴の行動を監視してみる。

(あ、こいつ多分…。)

ここから先は、声に出せない。

彼は、週に一度東京方面の電車にのって出かけて行くが、行動パターンが決まっていた。

牛丼屋だったり、ハンバーガー屋、うどん屋。

タワマンから8キロ先辺りをうろうろし、駅にある宅配ボックスから荷物を受け取り、また戻ってくる。

毎週のルーティン。

監視区域から半径10キロは、民間人立ち入り禁止。

20キロは、退去。

30キロは…。

(俺らは、30キロだもんな。)

30キロには、見えない壁がある。

この壁、普通の人間は、越えていける。

しかし5人だけが、越えられない壁。

(まあ俺は、この部屋から出る気はまったくないけど。)

元々、ニート、引きこもり、ゲーム実況とか、株で収入を得ていた。

後は、両親の遺産。

このマンションもだ。

5年前、両親が事故で他界した。

会社を経営していた二人に体裁が悪いから、どこでもいいから働けと懇願されて、イヤイヤ働いていたが、両親がいなくなった事で何かやる気の糸が切れてしまった。

仕事を辞めて、二人の遺産整理や会社の廃業手続き何かが終わったら、全く部屋から出れなくなった。

さすがに、このままだと廃人になってしまう。

しばらく仕事しなくてめ生きていけるが、永久ではない。

考えた末、ゲーム実況の配信を始め、株の勉強も始めた。

今は、株は辞めて、イエローチャンネルでがっぽり稼がせてもらっている。


ピンポン


「さぁて、飯食って寝るか。」

立ち上がり、玄関に向かい歩き出す。


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