カラマーゾフの兄弟
カラマーゾフの兄弟
こちら、トリとなってます。実は読書遍歴を書き出した当初よりトリはこの兄弟と決めておりました。
読んだことある方、いらっしゃるかな? 重厚で非常に読みにくい(偏見)ロシア文学ですよ。
こちらを読んだのは前話の「恋文の技術」と同じく比較的最近の三十代でして、読書遍歴に取り上げている中では一番新しく読んだ本になります。
読んだきっかけはハルキさん。ハルキさんがエッセイでよくこの兄弟を取り上げるから、ずーっと気になっていたんです。
でも敷居が高くて(だって、ロシア文学だぜ?)手が出せなかった。
でもある日「今だ。カラマーゾフ、読むぞ!」と、いきなり気合いが入った私は図書館に走った。
そして読んだ。
なのでカラマーゾフは“読みたくて読む”というより、“読まなくては”と読み出した本です。
だから途中で挫折するかなぁ、と思っていたのですが、読みだすとそんな暇はなかった。
これはすごかったですねー、面白かった。一気にぐいぐい引き込まれて、堅苦しい所もおどろおどろしいところも目はほとんど滑らなかった。
この時は私の中の何かとロシア文学が、かっちりはまっていたのだと思います。
いやあ、楽しかった。すごく分厚くて読みながらまだまだあるのが嬉しいくらいに楽しかった。
妙に印象に残ったのは、終盤の長老が亡くなった後の遺体云々のシーン。
なぜかほっとしたんですよね。なんでだろう、この辺からアリョーシャがしっかりしだすからかな。
兄弟の中ではミーチャが好きで(そうなんだよ、こういう残念なのがとにかく好きなんだよ)、できたらこの後、幸せになっててもらいたいなあと思う。
幸せになったかなぁ、なったとしてそれはハッピーエンドだっただろうか。でもなっててくれ。
カラマーゾフは翻訳する方によってけっこう違いがあるらしく、私が読んだのは亀山郁夫氏訳のもの。ネットの情報によるとこの方が一番読みやすいんだとか。知らなかったけど、読みやすかったならよかった。
好きな方は訳者違いで読み比べる方もいるようですね。
「こないだカラマーゾフの兄弟、読んだんですよー」なんて言われて「へえ、誰の訳で? あー、そっちね」とかって返せたらカッコいいかも、と思った。
機会があれば訳者で読み比べてもいいのかな。通っぽいですよね。
でも挫折しそうだな、おまけにきっと私のこの先の人生で「カラマーゾフ、読んだんですよー」と言われることはないなあ。




