表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

4 お二人のブロマイド買いましたって、なにそれしらない


というわけでやってきました校庭。

実習用の校庭だから、硬い剥き出しの地面だ。

隣接してる実習棟の一階に更衣室とシャワールームがあってね。そこで授業後にシャワー浴びれるの最高じゃない?

前世野営とかしてた時と比べるとすっごいいい待遇だよね。

まぁ生まれ変わってから洗浄魔法覚えたから別に困ってないけど。


ベストとワイシャツと乗馬パンツを着こなす僕。

ジリアードです。


もう少し動きやすい格好がいいと思うんだけど、襟付きは大事らしい。

騎士たるものどんな時も動けないとなんとか? 忘れた。

僕騎士志望じゃないし。

でも実技はいくつか取っておかないと、卒業できないんだよね。それは困る。


因みに選択実技だから、ここに参加しない九割の女子生徒はお茶の授業してる。

いいなぁ羨ましいなぁ。

僕だって可愛い女の子に囲まれながらお茶とお菓子できゃっきゃうふふしたいよ。

小粋なジョークかまして「やだぁ、ジリアード様ったら」とか言われてボディタッチとかされちゃったりなんかされちゃったりして。ぐふふ。

いい匂いするんだろうなぁ……。こんな男臭いとこで授業なんかしたくないよ。


「ジリアード」


ひえ! 嘘です男臭いとか言ってごめんなさい!!

たとえどんなに男装の麗人とか女性歌劇団トップの男形に激似とか言われてても貴方様は立派な女性ですはい!

だからあんまり近づかないで!!


「体調が悪いのか? ジリアード」


顔を覗き込むな!

きゃぁぁぁ! って女性陣の黄色い声聞こえてくるから! 

っておいぃぃぃ! ちゃんと皆さん授業受けて!?

三階の窓から身を乗り出さないの! 危なでしょ!!

あと購買部ではオペラグラスがバカ売れしてるらしいよ。なんなの?


「いや、大丈夫だよ。ありがとうノエリス嬢」


僕の爽やかな笑顔に当てられ一歩下がるノエリス嬢。

まじで近づいてこないで。見目麗しい少年(仮)同士距離が近いと淑女達から誤解されるんだよ。

こういう時の彼女たちは、鼻息荒く瞳孔開いちゃって恐いんだよ。


あれ、もしかして僕女性恐怖症なのかな?


プライベートヌーディストビーチハーレムで酒池肉林の夢が……。

儚い……。


「なんともないならいいんだ。それじゃあ、ヤろうか!」


きゃぁぁぁぁぁ!!


言い方!!

違うからね!? 剣術の授業だから! 

模擬戦しましょう? って意味だから!!

毎回僕に絡んでくるのやめてほしい。誤解が加速するんだよ。


それとさ、僕一回も勝てた事ないんだよね。

正直ノエリス嬢的にも、勉強にならないと思うんだよね。

なんで僕なの?

って聞いたことあるんだよね。そしたら彼女なんて言ったと思う?


「うちは代々騎士の家系だからね。自分より弱い相手とは結婚出来ないって言う決まりがあるんだ。だから手ずから君を鍛えようと思ってね」


はーーあ? 無いよ!?

ハニカミえくぼが素敵! じゃないよ女性陣ちょっと下がって!

ステイステイ。

そもそも僕らの婚約は断ち消えたよね?

そうです王家が横槍入れてきたんです! 今も膠着状態ですよね?

やめて! 僕の為に争わないで!!

ねぇよ! 僕的にはどっちもねぇよ!!


てか結婚もしたくないし!

綺麗なおねえさん達の家を点々とする生活したいんですぅ!


ひぁぁ! 突然切りかかって来ないで回想終わり!!


身体強化も無しに勝てるわけがない。剣を弾き返すので精一杯だっつの!

剣術の授業中は魔法禁止ってルール撤廃しませんか!?

やばいもう刃と刃がギリギリするぅー!

なんて言うのこれ、鍔迫り合い? とにかく腕がしんどいの、押し負ける!


ふんぬぬぬぬ!!

え、待ってまって、近いから顔が近いの!

やだ恐い。来ないで、鼻ヒクヒクさせながら顔近づけないでいやぁ!


嗅 ぐ ん じゃ ねぇ !!


ギブ! ギブです先生! 僕の首筋でくんくん言ってる痴女を止めてぇ! ひぃぃ!!



あぁ……。なんか色々失った気がする。

模擬戦は負けたよ。それはいいんだ別に。だって勝ったら結婚させられそうだし。

はぁ? 恐い。


とにかく僕は口から魂出たままぼーっとしてたんだけど、ガシガシって感じで、ちょっと乱暴に汗を拭いてくれたのね。


ノエリス嬢が。


「楽しかったな。またヤろう」


言い方!!

楽しくねぇよ!

あときゃあきゃあうるせぇ!


これだけ見ると青い春ってかんじだけどさ、僕見ちゃったんだ。

授業後、校舎に戻る途中の茂みに、ノエリス嬢が蹲ってたんだ。

何してたのかって?


嗅いでた。


僕の汗拭いたタオル。

むしろしゃぶってた。


「んはっ、はっ、はぁん! ジルたんじるたんじるたんんんん! はすはすはすはすはす」


やばいって。


泣いていい?


くすん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ