表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/37

変化3

「そう、なるほどね。直接俺に言いに来ればいいのに」

3日後の夕方、寮への移動時間、久しぶりの二人きりの状況でえび天からの伝言を伝える。

何だろう不思議と、恋夜が少し前までのいつも恋夜のように感じる。侑季がいないせいか

「伝言どういう意味なんですか?」

「侑季の事です。約束したんです。命にかけても、侑季を魔女にはさせない、もしもの時は自分で片を付ける。それだけの覚悟がある。だから大人しくしていてくださいって。」

「よく、あの人を説得できましたね。ところで、から揚げさんたちって何者なんですか?」

「世界の救世主、そして古代種の産み出された悲劇に対する復讐者、だそうです。」

『つまりはお前の同類という奴か』

「久しぶりに出てきたな、アステリア。元気だったか」

『それが人のご機嫌をうかがう奴の顔か?』

「……元気そうで残念だ。」

『ふん、それより、どういう事だ、お前はイロハを守るんじゃなかったのか、最近はあのヒス女にすっかりお熱じゃないか、浮気男』

「ちょ、ちょっと!アステリアちゃん!」

イロハが口を封じるために魔法で口封じのテープを飛ばすが、アステリア見事に躱す。

『ふははは、この私に同じ手が通用するか!!いいか、お前があのヒス女にお熱の間に、、』

「いやーー!!!」

言ってはいけないことを言おうとするアステリアに対し、全方位から無数のテープが飛んでくる、躱そうとするアステリアを物量で押しつぶし、雪だるま状にしてしまう。

「はぁっはぁはぁ」

「だ、大丈夫?」

「な、何でもないです。そ、それより、今日は、侑季ちゃんは?」

「なんかご両親が来ているらしくて、上の方に、」

「いかなくてよかったんですか?恋人なのに」

「……」

「あ、いや、別に」

今の言い方よくなかった、嫌味っぽい、あぁ、もうなんでこんな

「恋人じゃないですよ。僕は侑季さんを助けたいだけです。イロハさんと同じように」

気を使っての言葉だろう、でもそれは同じだという事「助けたいだけ」。分かっているし、悪意はない、それにイロハ自身、恋夜に対しての感情が何なのか整理がついていない。

恩人、友達、それともそれ以上を望んでいるのかさえ、

「……イロハさん、この後時間あります?」

「?」

「実は侑季さんの事で女の人の意見を聞いてみたいんです。それに、少し話も聞いてほしいなって、今までこういった経験なくて、相談っていう奴ですか、柄じゃありませんけど、」「私でいいの?」

「こういう話をする相手イロハさん以外に思い当りませんし、それに、考えてみればイロハさんと、アステリア以外でちゃんと話した事ありませんでしたし、どうです。たまには食事しながらゆっくりと、そんなに高いのはおごれませんけど」

「いいですよ。実は私も話したいこと、聞きたいことあるんです。」

あぁ、この感じ好きだな。なんだか安心できる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ