第十六話 長い年月
ブックマークや感想をありがとうございます。
今回は…………ある意味、爆弾発言が待ってますね。
それでは、どうぞ!
私達がテロリスト達を捕獲した直後、その場所には久しぶりに会うアルト殿下とローランが来た。
「これは……」
「穏便な方、じゃねぇか?」
私達を見て、テロリスト達を見て、ひとまず頷くアルト殿下とローラン。その背後には、ガクガクブルブルと震えている騎士二人が居る。もしかしたら、途中で片方の姿が見えなくなったのは、二人を呼びに行ったからかもしれない。
テロリスト達に関しては、ちょっと手加減して追い回してあげたので、完全に息が上がってぐったりしている以外は、ただただ怯えているくらいの異常しかない。時々、フィオナが面白がってテロリスト達のすぐそばに薙刀を振り下ろして遊んでいる以外には、本当に、何もない。
「ローラン、私はおかしくなったのだろうか? ユミリア嬢が二人居るように見えるんだ……」
「安心しろ。俺にも見えてる。けど、あの妙な武器を持ってる子は、ユミリア様じゃねぇよ。……まぁ、色々と似てはいるみてぇだけど、よ」
「似てるのは当たり前だよ。あの子は、私とイリアスの娘なんだから。今、十三歳だよ」
「「はっ?」」
久々に会うのだから、そして、アルト殿下にとっては、フィオナは弟の娘だし、ローランにとっては仕える主の娘ということで、ちゃんと紹介しようと、フィオナを呼ぶ。
「フィー、おいで」
「はーい、お母様!」
見れば、ちょうどテロリストが全員気絶して、ルクレチアがどこかに隠し持っていたらしいマジックで彼らの顔に落書きを始めるところだった。
「さぁ、フィー。こちらは、イリアスが人であった時のお兄様で、この国の王太子殿下、アルト・ラ・リーリス様。そして、こっちは私に仕えてくれている竜人のローラン・トーテスよ」
とりあえず、フィオナに二人のことを紹介すると、フィーはアルト殿下の顔とイリアスの顔を交互に見て、納得したような表情をする。
「アルト殿下、ローラン。この子は、私とイリアスの娘、フィオナ・ラー・リライク。今年十三歳になったばかりだけど、神としてはまだまだ幼いかな。もちろん、だからといって成長が遅いわけではないから、人の十三歳とあまり変わりはないはずだよ」
そう言うと、アルト殿下もローランも聞いているのかいないのか、呆然とする。
「あっ、そうそう、こちらでは二年か三年くらいしか経っていないんだろうけど、私達の方では、数十年経過してて……えっと、確か八十年くらいは経ってたっけ?」
「うん、八十三年だね」
「と、いうわけで、私とイリアスは九十五歳、かな?」
「「…………」」
完全に目が点になったアルト殿下とローランは、その後、しばらくは起動することはなかった。
帰ってきた弟が、父親どころか祖父の年齢も超えた存在になってしまっていたアルト君と、大切な主が自分の年齢を超えてしまったローラン。
……まぁ、大混乱は必至ですよね(笑)
でも、この説明は他にもしなきゃならないわけで……。
それでは、また!




