第十五話 捕縛協力
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う、ううむ、どうしてこうなった?
な展開な気が……?
それでは、どうぞ!
イリアスとの再会を喜んで、家族揃って陛下にちゃんとした帰還の報告をしようと、のんびり歩いているところだった。進行方向が随分と騒がしいと気づいたのは。
「あ、あのぉ……さっきの、変な人間達、こっちに来てますよ?」
困った、とでも言いたげな表情で告げるラルフ。言われてみれば、確かに先程騎士達に追われていたはずのテロリスト達がこちらへ向かってきていることに気づく。
「ラルフに色目を使わなければ、どうでもいいですね」
「私も、別に」
フィオナは通常運転、ルクレチアは興味がなさそうだ。
「ユレイラ、話が見えないけど……?」
「うん、あのテロリストの仲間が居たみたいで、隠れてたのを暴いてあげたんだけど、騎士達が取り逃がしたみたい」
「そうなの? 鍛錬不足なら、少し力を貸すべきかな?」
「そうかもね。でも、その時は私も一緒に居るからね?」
テロリスト五人に対して、騎士は二人。しかも、恐らくは私達の監視を押しつけられた下っ端騎士だということは言い訳にはならない。むしろ、監視の任務を放り出すのは良くなかったのではないかとまで思えてくる。
「イリアスなら、人だった頃も騎士団長と張り合えたし、今ならもっと強いから、とっても良い鍛錬ができそうだね」
「ユレイラも、人であった頃は騎士団長を圧倒してたし、有意義な鍛錬ができそうだね」
とりあえず、現在騎士として在席している者達への地獄の鍛錬を二人で決めて、こちらへとやってきたテロリスト達へと向き合う。
「(貴族!? いや、それより黒目黒髪っ、粛清対象!? こいつらを人質にとって、ついでに粛清すれば……)っ、よしっ、俺達はツイてるぞ!」
騎士達に追われるテロリスト達の聞きたくもない心の声を聞きながら、そちらがその気ならば、ねじ伏せてやろうという気になってくる。
「ユレイラ、こいつら、気に入らないから殺して良いかな?」
「ダメだよイリアス。簡単に殺しちゃあ。ちゃんと尋問もしないとだしね」
「お母様、こいつら、気持ち悪いです。潰しても良いですか?」
「人間って、変な人が多いんですねぇ」
「命知らずにもほどがあると思うけど……」
そう言いながら、各々で得物を取り出していく。私は大鎌、イリアスは長剣、フィオナは薙刀、ルクレチアは双剣、ラルフは……大量の刃がついた鞭。全員が全員、殺害可能な武器の数々であり、それを異空間から取り出せば、途端にテロリスト達の走る勢いは弱まり……なぜか、方向転換して、騎士達の方へと突進していく。
(((何だ! あの危険物達は!?)))
そんな心の叫びに首をかしげながら、とりあえず、ギョッとした様子の騎士達の尻拭いをシてあげようと、捕縛に乗り出した。
はーい、ユレイラちゃん達、危険物認定されましたー(笑)
……まぁ、仕方ないですよね?
それでは、また!




