人物紹介
一応乙女ゲームなので。誰得で読みやすさ、内容などには考慮しておりませんが、宜しければ。
ヒロイン
二十一歳。至って平凡な容姿。家事が得意。常識的で優しく思いやりがあるが、自分の好きな物に対する物欲には弱く、流されやすい。良くも悪くも、普通の女子社員。真面目なタイプの為、仕事は平均より上の評価。夢と魔法の国、甘い物、乙女ゲームが現在の彼女の生きがい。
高校を卒業後、平均年齢四十歳で既婚男性中心、出会いはないが摩擦もない、平和なグループ会社に勤めて三年目。新人研修の数日のみ、合同だった為本社で受けた。
真中透(まなかとおる)
二十歳。真面目系超絶イケメン。飛ぶ鳥落とす美形だが、中身は割と普通の大学生。学費は自分で稼いでいる。女性嫌いで有名だが、実際は少し恐怖症なだけ。奉仕活動を好むが、あまりの容姿の良さに、女性陣が仕事にならず、男性陣も気を使って先に片付けてしまう為、眺めるに留まっていた。
逆ハーレムメンバーには誰にも会った事はなく、佐保の言う事を真に受けている。
毎朝の送り迎えは近所の名物となっており、おばちゃま方に拝まれている。初めは妬み、僻んでいた女性陣がヒロインに嫌がらせをしていたが、激しく憤怒した真中の姿に怯え、また、あまりの忠犬ぶりに心が折れ、もはや温かく真中を応援している。応援すると返してくれる、真中の笑顔、プライスレス。
右城進之介(うしろしんのすけ)
二十七歳。アスパラベーコン系イケメン。本社社長の四男坊。財力を使って、ヒロインの情報収集をかかさない。幼少から常に優秀な兄たちと比較され、気弱で卑屈だった。自分を変えるきっかけをくれたヒロインに心酔している。それは既に愛の域に達していて、彼女が「幸せならば」、身を引く覚悟もできている。
但し、それまでは自分が選ばれる為に、できる手は何でも使う。念の為、出張の時は、会社内では部下(年上)を使って前園を見張らせている。佐保の腹の内も見抜いているが、前園共々、ヒロインを救い出す所まで計画済み。一番警戒しているのは、ヒロインの飲み友達。
前園行雄(まえぞのゆきお)
二十二歳。無邪気系ねばねばイケメン。幼い頃から必要以上に可愛がられて育った為、精神的に未熟。表面には出さないが、社会的なモラルも低い。中学生の頃に両親が離婚。一時的に荒れたが、ヒロインに救われた(勝手にそう思っている)過去を持つ。そのまま転校してしまい、理由の分からないまま、ヒロインの面影を追いかける。しかし性格の似ている子からは避けられ、寄ってくる中から外見の似ている子を適当に選んで遊んでいた。声が似てると思った女の子はロリ声がコンプレックスだった。
本音は女性が少なく、平均年齢が高いという理由でヒロインの職場に就職した。ヒロインに再会し、運命を感じているが、いまだ恋の自覚はない。
日課はヒロインのストーキング。無邪気に追いかけているだけなので、今の所そこに悪意はない。
佐保渡(さほわたる)
二十歳。紳士系イケメン。を装った腹黒。ヒロインの好みを演じている。口も悪いが目も悪い。目に異物を入れるのが怖いので眼鏡。女嫌いでお金が大好き。一度懐に入れた人間は大切にする。
人気ホストクラブの内勤スタッフとして働いている。顏を気に入ったオーナーが、破格の給料と客に顏を見せない完全に裏方、という条件で強引に雇い入れた。女嫌いなので、プレイヤー(いわゆるホスト。接客係)になる気は一切なかったが、食いつぶせそうなヒロインに出会い、いっちょやるか! と意欲を燃やす。が、実は下戸。本人は法律を守って今まで酒を飲んだ事はない為、その事に気付いていない。策士に見せかけて実はおつむも割と弱い。
上田日向(うえだひゅうが)
二十一歳。ヒロインと同じ会社に勤める、同期の平社員。割と酒に強いヒロインの飲み友達。いつも飲み比べになるが、連戦連勝のうわばみ。色白で少しぽっちゃりしているが、運動神経は良い。顏はあまり良くないが清潔感があり、いつも誰もが接しやすい雰囲気を作り出している。実際に穏やか、誠実で人当りが良く、仕事の面では細かい所にまで良く気が付く為、信頼が厚い。ヒロインに対しては友情以上のものは持っていないが、異様に警戒する右城に触発されて、ちょっと思う所も出てきている。現在、遠方へ長期の出張命令を出されている。学生の頃のあだ名はもち男。本人は気に入っている。
読んで下さり、ありがとうございました。