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Blood-stained vampire  作者: ココロ
第二章 訓練と女王
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夢で逢う相棒とユナの失態

「…ここは?」

起きると、見たこともないところだった。草原が広がっている…。電車の中だったはずだが…?

「おはよ」

声をかけられ、その方を見ると

「…カズネ?」

元、『表裏』使いのカズネが目の前に立っていた。

「どしたの? クロマが来るなんて珍しいね」

「? ここはどこだ?」

「あれ? 知らずに来たの? ふうん。まあ、いいや。ほら、早く来て。『表裏』のこと、紹介してあげるから」

そういって、カズネは俺の手を引き、走り出した。

「はい、これが『表裏』だよ」

一本の樹の下、そこに立っていたのはポニーテール女の人だった。見たことないけれど会ったことのあるような…そんな人だった。

「初めまして。『表裏』こと、クレアよ」

「は、はじめまして。ミヤノリです」

「クロマね! ほんっと使い方雑なんだから! もっとこう流れで切ったらいいのに。どしてそんなに切り裂こうって危ない考え方してるのよ!」

「え…えっと。ごめん?」

「まあ、分かったなら良い…許してあげる…あっ、もうお別れみたいだね」

「お別れ?」

「夢が覚めちゃうってことだよ」

ばいばーいと手を振る、クレアとカズネが周りの風景と同化し、真っ暗になっていった。


…? あれ? 電車の中だ。

「あ、おはよ。クロマ」

目を覚ますと、反対側の席に座っていた姫がこちらに気付き、そう言ってきた。

「…ユナは?」

「ユナ? 誰それ」

「…ミナは?」

「ミナなら前の方だよ。電車の興奮が醒めないらしくて」

「そうか」

俺は今見た夢について考えることにした。

"『表裏』ことクレア"とか言ってたな…。あと俺の戦い方が雑だとも。えーっと、流れで斬るようにだっけ?

どういうことなんたろうか…?

というか所詮夢だから、そんなに深く考える必要もないか。

「あ、クロマくんおはよう」

と、前の方から、ユナが元気よくやってきた。

「クロマくん、姫ちゃん。着いたみたいだよ」

プシュー、と音を立てて電車は止まった。

「早く行こっ!」

ユナに手を引かれ、俺と姫は電車から早々と出た。

俺たちが電車から出るとすぐに電車は発車し、来た道を帰っていった。

「ここが郊外…本当に荒野というか何もないところだな」

「そうだね…先生はどこにいるんだろう?」

見渡す限り、岩や砂ばかりである。人なんて住めそうにない。

「手紙には終点で待ってるって書いてるんだけど…」

終点…? レールはまだ続いているぞ?

「…ここ終点じゃなかった?」

「そうなるな。まだレールは続いてるし」

「電車がまた来るまで時間、結構あるよね…」

「…歩くか」

俺のその言葉に他二人が非難の目を向けてきたが、こればかりはしょうがない。

「行くぞ? 二人とも」

「仕方ないなあ。ほら、姫ちゃん行くよ」

「え、あ、うん…」

レール沿いに俺らは歩き始めた。

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