19話
「貴方も・・・″仲間″なのよ。」
睡蓮の口から真実を聞いた紅葩は何も言えず、動けず固まったまま・・・。
「貴方自身自覚が無いから実感がわかないようですが仲間は仲間。
スサノオによって狂わされた者たちの運命は1つ。」
睡蓮の手には多種多様なデザインのナイフが・・・。
(・・・あぁ、そうなんだ・・・だからか。)
中学、ケンカが強いと言われていた不良に秒殺で勝ったり、
3カ月かかると言われていたケガが1カ月で治ったのも・・・周りと比べて疎外感を感じていたのも全部・・・。
(私が周りと違っていた・・・。)
紅葩の思考は遠い所に飛んでいた・・・それを睡蓮は端整な顔を歪めながら見ていた。
(貴方は・・・今も昔も私を見ようとしないのですね。)
今にもナイフを投げてやりたい・・・そう思うのに手が震えて動いてくれない。
睡蓮の内は紅葩への憎しみと親愛で混ざっていた。
(紅葩・・・私のこの苦しみは貴方がいなくならない限り消えてくれないの。)
このままでは自分は前に進むことが出来ない・・・。
睡蓮のナイフを握る力が強くなる・・・と遠くから生徒会のメンバーが息を切らしながら走ってきた。
「睡蓮っ、止めろっっっ。」
間に入って止めようとするが・・・。
「もう・・・遅いですわっ。」
睡蓮は紅葩に向けて複数のナイフを投げた・・・剣たちはどう考えても間に合いそうになく、紅葩はその場から動く気配が無かった。
「・・・・・。」
「紅葩ーーー。」
剣が叫ぶのと同時、ナイフをじっと見ていた紅葩の視界を大きな影が遮った。
「・・・・・え?」
「・・・ぐっ。」
「れ・・・ん?」
大きな影の正体はケガでまともに動けなかったはずの蓮。
紅葩を庇ったその身体と消すのすら惜しみ持っていた銃にナイフが刺さっていた。
「・・・・・っ。」
「蓮っ。」
蓮の身体はゆっくりと後ろに倒れる・・・紅葩の身体はようやく動き地面と蓮の間に入り込む。
「蓮・・・れんっ。」
「はっ・・・何、泣きそうな・・・顔っ、してんだよっ、テメェらしく・・・ねぇ。」
蓮の血に濡れた手が紅葩の頬に触れる。
「・・・・・。」
最初は紅葩がアイツだったら・・・蓮はそのことばかり考えていた。
そして蓮の予想通り紅葩は蓮が昔仲良くしていた豪邸のお嬢様だった・・・だが今は、今はそんなこと・・・。
「関係、ねぇ・・・テメェは・・・テメェだ。」
「蓮・・・。」
力無く触れる手に紅葩は己の手を重ねる。
「紅葩・・・お前はっ、お前の・・・好きなようにっ、生きっ・・・。」
「・・・蓮?」
蓮の目が閉じられ、手は力なく地へと落ちる・・・。
「蓮は椿家のお屋敷に忍び込んでは貴方と遊んでいたそうですわ・・・。
そのおかげで・・・貴方はまた、大切な人を失った。」
「・・・・・。」
紅葩は蓮の手を握ったまま声もあげず涙を流していた。
「貴方も彼と仲が良かったのね・・・そんなに悲しいなら貴方も後を追うと良いですわ。」
「睡蓮止めっ・・・アレは・・・。」
ナイフを投げようとする睡蓮と、それを止めようとした剣たちが見たモノ。
それは紅葩の身体が光り輝くその瞬間だった・・・そしてその瞬間を別の場所で感じとる者が・・・。
――――――――
『ついに目覚めたか・・・。』
怪しげに笑う者。
――――――――
『これで少しは面白くなりそうですね・・・。』
「紅葩さん・・・。」
傍観する者と一途に想う者。
――――――――
「・・・紅葩。」
「紅葩ちゃん・・・。」
不安そうに見つめるメンバー・・・睡蓮は1人警戒していた。
あの光は自分を含め仲間たちが武器を出すときのモノと似ていたからだ・・・。
「・・・・・。」
光は次第に収まってゆき・・・そこには蓮を想い泣いていた紅葩の姿は無く、
凛と立つ姿にその手には紅葩の身長より大きな″漆黒の大鎌″。
頬からはまるで血の涙のように蓮の血が流れ、光の無い細められた眼は睡蓮を冷たく見つめていた。
「くれ・・・はちゃん?」
紅葩のあまりの変貌に驚愕するメンバー。
「紅葩はあの椿家の1人娘・・・。」
「睡蓮が椿家の令嬢を憎んでいたのを蓮は知っていた・・・だから蓮は紅葩に睡蓮を近づけたくなかった。」
紅葩が令嬢だと可能性があったから。
そしてその可能性は当たり、蓮が倒れたことを引き金に紅葩はスサノオの玩具として覚醒した。
「ついに目覚めたのね・・・。」
「「天照・・・。」」
そこには悲しげに紅葩を見つめる天照の姿。
「天照、紅葩のことを知っていたな?」
「・・・・・。」
天照を睨む剣、天照はただ目を伏せるだけ・・・その時睡蓮と覚醒した紅葩は。
「その目・・・その目でまた私を見るのですね。」
お前なんかに興味の欠片も無い、と言っているような無関心な瞳。
「・・・貴方だけは許せませんわっ。」
ナイフを投げる睡蓮、紅葩は表情を一切変えず大鎌で叩き伏せた。
そして1歩1歩睡蓮へと歩を進める。
「紅葩を全員で止めて頂戴・・・暴走しているわ。」
「・・・天照さんはどちらへ?」
璃莉の言葉に返事するように天照は光り輝き本来の姿に戻る。
神々しいオーラに服装、睡蓮と何ら変わらない若返った容姿・・・天照本来の姿、天照大御神。
『蓮はまだ生きているわ。』
仲間の最期は光となって形は残らない・・・蓮がそこにいるということはまだ生きているということ。
だが危険な状態には変わりない、言うなれば生と死の狭間にいる状態だ。
『あたしに任せて頂戴。』
額にある太陽のような赤い宝石が光る。
「・・・行こう。」
剣の言葉を合図にメンバーは紅葩と睡蓮の元へ向かった。
『・・・世話の焼けるクソガキね。』
天照は蓮の元へ行き銃を持つと光り輝きだした。
その間に紅葩は睡蓮が投げるナイフを次々に弾き飛ばし、着々と睡蓮に近づいていた。
ナイフが掠りもしない睡蓮は焦りと緊張からか息が荒かった。
「紅葩っ。」
「・・・・・。」
剣が刀を振り下ろすが難なく紅葩に受け止められる。
「紅葩っ、目を覚ませ。」
「こんなの紅葩ちゃんじゃないよっ。」
「・・・・・。」
自分たちに向けられる冷たい感情の籠っていない瞳、
いつも笑顔でみんなの知っている紅葩は、今はどこにもいない・・・。
「また生徒会室で楽しく笑おうぜ。」
「紅葩ちゃん。」
「紅葩・・・記憶が戻ろうがアナタはわたし達の仲間よ。」
「・・・だから?私には関係ない。」
抑揚の無い一定の声。
「そうやって・・・お前は蚊帳の外へ逃げる気か?」
「・・・・・。」
「アタシもお前を遠目でだが見たことがある。
その場に存在はしているのに心はここに在らず・・・自分はまるで第3者のように傍観していた。」
「何が言いたいの?」
「紅葩はアタシたちが人間じゃないと分かっても逃げずに接してくれた。
アタシたちの知っている椿 紅葩を返せっ。」
大鎌と刀が交差する・・・。
「言いたいことはそれだけ?」
「なっ・・・・・うぁっ・・・っ。」
「「「剣っ。」」」
細身なのにどこにそんな力があるのか紅葩は剣を校舎の壁まで蹴り飛ばした。
「今の私には関係ない戯言だわ・・・私は私の役目を果たすだけ、邪魔しないで。」
皆が剣に近づく中、紅葩は睡蓮に近づく。
「面と向かって話すのは2回目ですね?何か言い残したいことはありますか?」
「残したい言葉なんて・・・ないですわっ。」
先程まで投げていたナイフとは違う睡蓮にとって特別なナイフで紅葩に斬りかかるが、
鎌で容易く受け止められ睡蓮を押し返した。
「・・・・・っ。」
尻餅をつく睡蓮・・・目の前には表情の無い紅葩が鎌を高々と持ち上げていた。
「さようなら?水上 睡蓮さん。」
彼女の核であるナイフと彼女の身体に目掛けて鎌を振り下ろす紅葩。
「「「睡蓮っ。」」」
誰もが、睡蓮本人でさえ睡蓮の死を悟った・・・。
「紅葩っっっ。」
ピタッ・・・睡蓮の左肩スレスレの所で鎌の動きが止まる。
無表情の紅葩が振り返る・・・そこには双子に肩を支えられながらも自分の力で立っている。
「・・・・・蓮。」
紅葩の顔に表情が戻り始める・・・。
「蓮・・・皆・・・。」
「紅葩・・・。」
元に戻った紅葩に皆安堵する。
「私・・・私、は・・・。」
先程までの自分を思い出し、顔を青ざめる紅葩・・・。
『紅葩。』
「・・・天照。」
「間に合って良かったわ~。」
神の姿から人間の姿に戻った天照。
「蓮よく生きてたな~~~。」
「さっすが蓮だね~~~。」
蓮の背中やら頭を叩きまくる双子。
「いっ、痛ぇって言ってんだろうがっっっ。」
蓮は動きが取れず双子にされるがまま。
「天照の力のおかげだな・・・。」
「天照様様だねっ。」
「あたしの力だけじゃないのよね~。」
「へ?」
首を傾げる咲良に天照は微笑む。
「睡蓮さんですね・・・。」
「そっ、普段通りの力だったら核の根元にまで到達して手遅れだったしょうからね~。」
睡蓮は無意識の内に手加減していたらしい・・・。
それは仲間の蓮がいたからか、それとも紅葩を殺したくなかったからか真相は分からないが。
「・・・睡蓮。」
睡蓮へと近づく紅葩、睡蓮は顔さえ上げてくれず紅葩は複雑な思いのまま。
「・・・あのっ「紅葩のこと・・・本当は憎んでいませんでした。」え?」
「貴方は私よりすべてを勝っていて、周りから褒められ期待されただ羨ましかっただけなのに
家も家族も皆がいなくなったことを全部誰かの、嫉妬していた紅葩のせいにして・・・本当に最低な人間ですわ。」
表情を見なくても伝わる睡蓮の感情・・・。
「・・・私も、睡蓮が羨ましかった。」
紅葩のその言葉に睡蓮は驚き顔を上げる。
「みんなから褒められたいっていう真っ直ぐな気持ち、
私はあの時何も信じられなかったから・・・誰の言葉も。」
紅葩の周りの大人たち、紅葩の親でさえ紅葩を見ようとせず椿家の跡取りとしてしか見てくれなかった。
「紅葩・・・これからは仲間として私と親しくしてくれますか?」
「もちろん。」
少し大人びた紅葩の笑顔に差し伸べられた手。
(紅葩には一生敵いそうにありませんわね・・・。)
睡蓮はその手を受け取り立ち上がる、周りのその光景を温かく見守っていた。
「蓮・・・本当にごめんなさっ「言うな、絶対に言うんじゃねぇ。」くすっ。」
念をこれでもかと押す蓮に思わず笑ってしまう睡蓮、謝るに謝れなくなった。
「紅葩、1つ聞いていい?」
「何?璃莉。」
「どうして・・・紅葩から仲間の感じがしないの?」
戦っているときから感じていた違和感、睡蓮と戦っていたとき武器を出していたにも関わらず紅葩からは仲間の気配が感じられなかった。
「それは多分「スサノオに設定されていないからよ紅葩は。」うん、
スサノオが現れた瞬間私、自分でも分からない内に逃げ出していたの。」
皆が空に突如現れた異形の姿のスサノオに好奇心や恐怖でその場から動けずにいた中、紅葩だけは行動していた。
そのせいで中途半端にスサノオの光に当たってしまい、半端な存在となり記憶を失った。
「あー・・・辛気臭い話は止めにしようぜ、オレ疲れた~。」
「ボクも~~~。」
その後、メンバーは生徒会室に戻った後そのまま寝てしまった・・・。
長い長い1日が終わり・・・9月19日学園祭最終日。
出し物を終え、結果紅葩と剣のクラスが1番売上が高く表彰された。
そして学園祭最後のイベント、キャンプファイヤー。
「う~~~んっ、やっと制服に戻れたぁ~。」
「似合っていたのに残念だな。」
「剣も格好良かったよ。」
2人は踊る気になれず座っていた。
「・・・ゴメンね?蹴ったりして・・・。」
「気にしていないさ・・・紅葩はずいぶん大人っぽくなったな。」
大人っぽくなったというより凛々しさ増したと言った方が正しいかもしれない。
「剣に言われるとなんだか嬉しいな。」
記憶が戻っても紅葩は紅葩だった。
「・・・後悔はないのか?」
仲間に覚醒したということは、これからは紅葩も戦いに加わるということ。
「全くないわけじゃないよ・・・でも。」
「でも?」
「みんなと一緒に戦えることがすごく嬉しいの。」
仲間なのに自分は足手纏い・・・もうそんな思いをしなくていいのだ。
「紅葩・・・。」
「今度はみんなを私が護りたい。」
そう言う紅葩を剣は抱き締めた。
「剣?」
「無茶はするな、アタシがお前を護るから。」
「・・・うん。」
心地の良い雰囲気・・・それを邪魔する。
「そこまでですわ。」
「・・・睡蓮。」
「・・・・・。」
剣から紅葩を奪ったのは睡蓮。
「剣にも蓮にも、可愛い紅葩は譲れませんわ。」
「・・・・・。」
睨み(?)合う2人・・・紅葩は訳が分からずその場を離れ咲良と璃莉の元へ向かった。
「アレ?紅葩ちゃんは踊らないの?」
「うん・・・あの中に入る勇気は無いかな?」
炎の周りを囲む女の子たち、その中心には蒼葵と紫葵・・・その光景を恨めしそうに見る男子たち。
「そっか、じゃあうちは行ってくるねっ。」
咲良は輪の中に入っていき双子に盛大なタックルをかましていた。
「・・・璃莉は行かないの?」
「わたしもあの中に行く勇気はないわ。」
「それもそうだよね。」
璃莉が自らあの場に向かうことはないだろう・・・。
「紅葩、良いこと教えてあげる。」
「え?」
キャンプファイヤーが行われるグラウンドに全生徒が集まる中1人だけ・・・。
「何しに来た?」
屋上で1人月を眺めていた蓮の元へ向かった紅葩。
「璃莉に聞いたの、毎年1人で寂しく月を眺めている人がいるってね。」
蓮の隣に行き腰かける紅葩。
「いいのか?下に居なくて・・・。」
「うん・・・。」
静寂の中、はしゃいでいる生徒たちの声が遠くから聞こえる・・・。
「蓮は最初から気づいてたんだね・・・私が椿家の娘だって。」
「・・・・・。」
蓮は紅葩の頭を優しくなでる。
「途中から・・・そんなことどうでも良くなってた。」
「蓮・・・。」
その言葉にとても嬉しそうに顔を緩める紅葩。
「・・・紅葩。」
名を呼ばれ顔を向けると未だに頭を撫でる手は優しいままだったが、
顔は悪戯っ子のような笑みを浮かべている蓮・・・嫌な予感しかしない。
「お前・・・俺が死んだと思って暴走したらしいな。」
「・・・っ。」
夜目でも分かるくらい顔を真っ赤にした紅葩。
「俺はお前にとって大きい存在ってことか?」
「ばっ、ばっかじゃないのっっっ。」
口ではそういうものの、紅葩の中で蓮の存在は誰よりも大きかった。
何の変哲も無い令嬢としての生活を変えてくれた、自分に笑顔を教えてくれた、何度も護ってくれた・・・蓮がいなければ今の紅葩はいなかった。
「・・・・・っ。」
「フッ。」
羞恥のせいか色々と込み上げてくるものがあったのか涙を溜める紅葩を蓮は撫でていた手で引き寄せ己の胸へ押し付けた。
「うぅ~~~。」
服を握りしめ我慢できていない声を必死に堪えながら泣く紅葩、
蓮は優しい笑みを浮かべながら紅葩を受け止めていた。
「すぅ・・・すぅ。」
その5分後学園祭の疲れと泣き疲れで蓮の腕の中で眠った紅葩。
「・・・・・。」
昔は椿家の大きな木に寄り掛かり、2人でよくくっつき合って寝たものだ・・・あの頃と何ら変わらない。
「変わらねぇな・・・。」
自分は触れてはいけないと思っていた・・・住む世界が違うのだと。
しかし本当は違っていなかった、紅葩が笑顔を覚え自分に笑いかけてくれたとき、さっきのように頭を撫でて嬉しそうに顔を緩めたとき。
再会し、記憶を忘れ戦いを知らない彼女と怒鳴り合ったとき、自分を人間だと言ってくれたとき・・・。
(俺はお前に触れていいのだと言われたようで・・・。)
蓮にとっても紅葩の存在はとても大きかった・・・自分の命を顧みないくらい。
「・・・・・紅葩。」
「「「れ~~~~~んっ。」」」
「・・・っ。」
背中に重い衝撃・・・耐えきれず前かがみになってしまう蓮だが。
「・・・・・。」
「「「・・・・・。」」」
「すぅ・・・すぅ。」
規則的に息をする紅葩の唇・・・その数cmすれすれにある蓮の唇。
何とか堪えた蓮だったが堪えきれていなかった場合、今頃蓮と紅葩は・・・。
「「蓮のムッツリ~~~。」」
「・・・テメェらマジでふざけてんじゃ「「蓮」」・・・。」
仁王立ちする剣と睡蓮。
「・・・んっ、みんな?」
起きた紅葩の視界に映るのは珍しく赤面し慌てている蓮とからかっている双子、仁王立ち文句を言っている睡蓮と剣。
「ゴメンね、あの2人の勢いに負けてしまって・・・でも良いのが見れた。」
「・・・・・?」
何が何だか分からない紅葩に抱き付く咲良。
「みんな紅葩ちゃんのこと大好きだから騒いでるんだよ~~~。」
「「咲良抜け駆けするな(は許しませんわよ)。」」
「「オレ(ボク)も紅葩ちゃんに抱き付く~。」」
「咲良っ、テメェも押しただろっ3人とも覚悟しろっ。」
「にゃあ~~~~~。」
「賑やかしすぎ。」
紅葩が覚醒してますます仲良くなった生徒会メンバー。
「私も・・・みんなのこと大好きっ。」
紅葩は勢いよくみんなに飛びついた。




