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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
最終章・対決と決別

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涙の理由を誰か教えて

愛されたかったと、私たちは同じだとアリアはリディアに訴える。壊れてしまったリディアにその声は届くのだろうか……

「私も、愛が欲しかった。愛されたかったの……人に」 


 アリアは泣きそうになるのをグッと堪えた。


「でもカリス様はこんな私を愛してくれた!だからこそ、あなたを救いたい……!リディア様!」


 リディアは黙ってアリアの話を聞いていたが、やがて顔を挙げた。その顔はひどく歪んでいた。


「……は、は、は……何それ?自慢なの??あなた(アリア)も愛されたから、(リディア)にもできるはずだと?」


 リディア様……私、そんな事……


 違う、違う……とアリアは首を振る。もうアリアが何を言ってもリディアには伝わらない。


「そんな夢みたいな事言ってんじゃないわよ!!」


 リディアはそう言うと懐に隠し持っていた小刀を振るった。


「私の前から消えてよ!あなたの顔を見るだけで嫌なのよ!このッ……どこまでもお人よしのアリア!!」


 その時アリアは見た。暖炉の炎に反射したリディアの苦痛に満ちた顔を。


 リディアの頬を伝う涙を……!!


「もう何もかも遅いのよ!」


 リディアが小刀を振り上げた時だったーー


「リディア様!!」


「なっ……」


 アリアはリディアから逃げるどころか、むしろリディアに向かっていた。  


「アリア!!」


 カリスの悲痛な叫びがこだまする!


(こんなに可哀想で、昔の私にそっくりで、愛を求めているリディア様を……私は見捨てる事はできない!!)


 アリアはほとんど反射的にリディアを抱きしめていた。


「あ、あ……あ……」


「アリアーーーーッ!!」


「キャアアア!アリア様ぁー!!」


 カラン、と乾いた音を立ててリディアの小刀が落ちた。


アリアはほんとにお人よしです。カリス様もアリアのそういう所が憎くて愛らしいんです。果たしてアリアの祈りは届くのでしょうか?


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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