表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第十六章 二人の時間

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

137/153

大好き、カリス様

カリスはアリアに触れる。それは壊れ物を扱うかのように優しく。あるいは暖炉の火のように暖かく……

 私の手にカリス様の手が重なり、胸の鼓動が耳に触れる。


 カリス様の腕が、迷いなく私の腰に回される。


「もう大丈夫だからね」


 低い声が私の白銀の髪に落ちる。そのどこまでも優しい声音に涙が滲む。


(カリス様……嬉しい……)


 そのまま、お互いにそっと唇を触れ合わせた。やがて深く、浅く、息が混じり、心が静かに溶け合っていく。


「アリア……」


 カリス様の呼びかけに、全てが込められていると思った。

 守りたいという想い、失う恐怖、そして何より私への愛を。


(私も同じです。カリス様……)


 私の零れた涙をカリス様が優しく掬う。


 部屋の中の時間が、ゆっくりと静かに流れていく。

 雨の名残のような風の音も、遠くの鳥のさえずりも、何ひとつ邪魔しなかった。

 ただ二人だけの鼓動が、寄り添うように重なり合っていく。


 囁かれる名前も、触れられる指先も、すべてが優しくて、胸の奥に積もっていた不安が、ひとつずつ溶けていくようだった。


 涙がまた(こぼ)れた。でもあの時の涙とは違う。不安でたまらなかった時とは違う。これは。


 ーー嬉しい……


「アリア……大丈夫……」


 カリス様の掠れた声、低くて優しい声……大好きです。カリス様。


 もう私の心のどこにも、恐れや不安、迷いは残っていなかった。


 その夜、アリアとカリスは初めて本当の意味で互いに寄り添い、深く結ばれたのだった。


(カリス様……ありがとう)



ついに結ばれた二人。130話超えてやっと……汗

振り返れば色々とあった二人。カリスもアリアも最初は児戯のような恋でした。それから二人は一緒に考えたり、時には拗れたり、ランスやリディアに邪魔されながらもどうにかしてお互いの心を開いていきましたね。色んな事を乗り越えて結ばれる二人ってとても美しいです。涙


これからもずっと応援していてください。 


しかし、まだ少しだけやらなくてはいけないことが残っています。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ