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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第十六章 二人の時間

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側にいて欲しい

自分の身に何が起きたかわからないままアリアはカリスにただ側に居て欲しいと願う。

「アリア」


 名前を呼ばれた瞬間、私はびくりと肩を揺らした。

 カリス様のその声には、いつもの冷静さの奥に、微かに震えが混じっていた。

 まるで私に何が起こったのかを知って欲しくないような……


 カリス様の赤い瞳が揺れて、私を必死に確かめていた。


「アリア……君がいてくれて本当によかった……」


 その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がまた熱くなった。

 どうしようもなく、再び涙が溢れてくる。


「力、カリス様……あの……」


 うまく言葉を紡げない。


 でも何か伝えたくて、私はカリス様の服の端をぎゅっと掴んだ。


(カリス様!私も同じです……あなたがいてくれて……私が目覚めた時に一番そばにいて欲しい人……)


 カリス様……


 変ね。私……今日はずっとそばにいて欲しいだなんて。こんなのカリス様のご迷惑になるだけなのに。

 でも、今は……今だけはそばにいて欲しい。


「カリス様、もう少しこのままで……」


 そう言って私はカリス様の肩にもたれかかる。カリス様は何も言わず、私のおでこにキスを落とした。  


「安心して。君が眠るまでそばにいるから……」


 カリス様の安心させるような声に、意識が遠ざかっていく。私は再び眠りに落ちた。


(……アリア。もう君を離さない……どこにもやらない……だから今は安心して眠って)


 ……カリス様、何と言っていたのかしら?すごく苦痛に満ちた、悲しい声……


 いつのまにか先程までの不安や恐怖はなくなり、私の心は優しく暖かい気持ちで満ちていた。


こういう静かな時っていいですよね。

傷が残りながら慰め合うように抱きしめ合う二人。好きです!!


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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