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第2話:感染者が無視する『黒い影』と、船体に刻まれた絶望の文字、そして狭間の死闘

第1話へのたくさんのアクセス・ブックマーク・評価をいただき、本当にありがとうございます!

第2部(2年目編)はこれより【毎日更新】でノンストップでお届けしてまいります!


第2話では、クロと感染者にまつわる「ある重大な生物学的法則」と、谷口が乗ってきた警備艇の船体に書かれた「絶望の文字」、そして狭い坂道での2トン落石トラップvs近代銃器の死闘が描かれます。ぜひ最後までお楽しみください!


【402日目・回想:3日前の浜辺で知った『奇妙な法則』】




 灰色の警備艇が水平線に姿を現す三日前――四百二日目の午後、俺はこの世界の感染者に関する「ある奇妙な生物学的法則」を偶然の出来事から知ることになった。


 崩壊前のテレビニュースすら報じる暇のなかった、重大な事実だ。




 その日の午後、俺はクロを連れて入り江の低い岩場で刺し網の補修をしていた。


 すると、海峡の温かい潮流に乗って、海水を吸って膨れ上がった一つの死体が玉砂利の浜辺の端に打ち上げられたのだ。


 最初はただの水死体かと思った。だが、波に揺られてうつ伏せにひっくり返ったその塊は、脱臼した両肘を砂利に突き立て、不気味な音を立てて上半身を起こした。


 本土から海へ落ちて漂着した『感染者』だった。灰色の皮膚はカニに食われてボロボロになり、大きく開いた顎からは黒い海水を垂れ流している。




 俺は三十メートル離れた大岩の陰にいた。すぐに一・五メートルの鋼鉄のカナテコを構え、クロが噛みつかれる前に口笛を吹いて呼び戻そうと息を吸い込んだ。


 だが、その口笛は俺の喉の奥で凍りついた。




 クロは軍用犬としての無音の偵察訓練に従い、岩棚から音もなく降りると、風下からその感染者に向かって真っ直ぐに歩み寄り――なんと、感染者の顔面から『わずか四十センチ』の距離まで近づいて立ち止まったのだ。




 俺の心臓が跳ね上がった。化け物がクロの首筋に噛みつくと思った。


 だが、次の瞬間、信じられない光景が目の前で繰り広げられた。




 何ひとつ起きなかったのだ。


 感染者は首をカクカクと左右に動かし、大きく広げた鼻孔で周囲の空気を嗅いでいた。しかし、その白く濁った眼球は、わずか四十センチ目の前に立つクロの黒い鼻先を、まるでそこに『ただの濡れた岩か海藻の塊』しかないかのように完全に素通りしていた!


 クロは感染者の腐りかけた膝の匂いをクンクンと嗅ぎ、死肉の悪臭に不快そうに鼻面をしかめると、何事もないかのようにくるりと俺の方へ振り返った。




 そして、俺が大岩の陰から一歩だけ外へ踏み出した、その瞬間だった。


 三十メートルも離れているにもかかわらず、感染者はバネが弾けるように首を俺の方へと向け、嗄(しゃが)れた咆哮を上げて、すぐ目の前にいるクロを『またいで無視したまま』俺に向かって突進してきたのだ!




 俺は鋼鉄のカナテコの一突きでそいつの眼窩を貫いて海に沈めたあと、小一時間ほど浜辺に座り込んで、隣に座るクロの顔を呆然と見つめ続けた。




「……お前たちのことは、見えないのか」


 俺は背筋に冷たい震えを感じながら呟いた。


 『急性狂暴化症候群』のウイルスは動物には感染しないだけでなく、感染者の破壊された脳の扁桃体を書き換え、『人間固有のアポクリン腺の汗のフェロモン』と『二足歩行の直立シルエット』にしか攻撃反応を示さないようになっていたのだ。


 人類を食い尽くしたあの生ける屍たちにとって、四つ足で歩く黒い軍用犬のクロは、透明な幽霊と同じだった。




 その時の俺は、まだ知らなかった。


 三日前の浜辺で知ったその法則が、やがて俺の命を繋ぎ止める唯一の切り札になるということを。






【405日目・午前7時00分:船体の文字と『カテゴリーA』の拡声器】




 重苦しいディーゼルエンジンの駆動音が、俺の意識を現在の戦場へと引き戻した。




 海抜五十メートルの最上段の石垣の裏に伏せた俺は、海洋双眼鏡を強く握りしめた。すぐ隣の深い草むらの中では、クロが耳を低く伏せ、黒曜石の彫像のように微動だにせず海を見据えている。




 全長十五メートルの灰色の警備艇は、吃水(きっすい)の浅い入り江の入り口――砂利浜から約八十メートル沖合でエンジンを止め、激しい金属音を立てて錨(いかり)を下ろした。


 潮の流れに対して船体が横向きに安定した瞬間、俺は双眼鏡のレンズを操舵室の下の鋼鉄の船体側面へと合わせた。




 そこには、海上保安庁の古い塗装を塗り潰すようにして、真新しい白いスプレー塗料のステンシル文字で、こうはっきりと記されていた。




『東京湾岸・特別生存自治区(アーク)――第3資源徴発艇』




 胃の奥が、氷の塊を飲み込んだようにギュッと収縮した。


 ――特別生存自治区(アーク)。そして、第3資源徴発艇。




 俺はレンズ越しの白い文字を睨みつけた。


 こいつらは、たまたま船を拾って海を彷徨っていた野盗の群れなんかじゃない。


 本土の巨大港湾都市のどこかに、燃料と、塗装用のスプレーと、船舶を整備する工場と、そして少なくとも『第1・第2の同型船』を保有する巨大な武装勢力の拠点が存在しているのだ。




 船首の甲板には、十人の男たちが並んでいた。


 その中央に仁王立ちしていたのは、四十代半ばほどの筋骨隆々とした大男だった。軍用のケブラー製防弾チョッキと軽量防弾ヘルメットを着用し、その両手に握られているのは猟銃などではなく、セレクター付きの軍用自動小銃『89式5.56mm小銃(アサルトライフル)』だった。さらにその後ろにいる二人の男も同じ自動小銃を携え、残りの男たちもポンプアクション式のショットガンや自動拳銃で完全に武装している。




 そして、その指揮官のすぐ横で、オレンジ色の救命胴衣を着て船首の手すりにしがみついている男がいた。


 『谷口』だった。


 四十日前、俺の浜辺で泥だらけのジャガイモを抱えて這いずっていた元・主席監察官は、左腕に『案内人』と書かれた黄色い腕章をつけ、バッテリー式の大型メガホンを握りしめて、憎悪に歪んだ笑顔で俺の段々畑を見上げていた。




『おい、コンビニのドブネズミ! その石垣の陰から双眼鏡でこっちを見ているんだろう!? 聞こえているかァッ!?』




 メガホンで増幅された谷口の甲高い怒鳴り声が、入り江の岩壁に反響した。




『泥つきのジャガイモ一個で私を海に流して、殺したつもりでいたか、このカテゴリーDのゴミめ! 残念だったな! あの潮流は私を、黒崎将軍が統治する湾岸都市の巨大要塞『アーク』の海岸へと真っ直ぐ運んでくれたんだよ! この無人島に、たった一人のコンビニ店員が大量の野菜と真水と38口径のリボルバーを持って閉じこもっていると報告したら、黒崎将軍は私を「特別農業副長官」に任命してくださったぞ!』




 谷口はマイク越しに下品な高笑いを上げ、背後に立つ武装部隊を指差した。




『よく見ろ! こちらはアーク第3徴発部隊の権藤(ごんどう)隊長と、精鋭の兵士たちだ! 持っているのはコンクリートでもぶち抜く軍用の自動小銃だぞ! 今すぐ銃を捨てて浜辺へ降りてきて、土下座して倉庫の鍵を差し出せば、命だけは助けてやる! 首に鉄の首輪をつけて、死ぬまで我々のために畑を耕す奴隷として生かしてやるぞ! 五分やる、さっさと降りてこい!』




 その時、隣に立っていた指揮官の男――権藤が、乱暴な手つきで谷口の手からメガホンをひったくった。


「喋りすぎだ、役人」


 権藤は低く冷酷な声で吐き捨てると、部下たちに向かって二本の指で鋭く合図を送った。


「三人は船に残って無線機を監視しつつ、このお喋りな案内人を見張っておけ。残りの六人は俺と一緒に上陸する。二時間以内にあの男を始末し、島の食料と種をすべて船へ積み込んで都市の本部へ定時連絡を入れるぞ。動け!」




 権藤を含む七人の武装兵――自動小銃三丁、ショットガン二丁、自動拳銃二丁――が素早い動きで軍用ゴムボートに乗り移り、オールを漕いでわずか二分後には俺の玉砂利の浜辺へと上陸した。




 石垣の裏で、俺は静かに双眼鏡を下ろした。


 この島に上陸して以来初めて、俺のこめかみを冷たい汗が一筋伝い落ちた。


 俺がこれまで十日間かけて準備した罠は、あくまで「鉈や猟銃を持った程度の略奪者」を想定したものだった。だが、今まさに浜辺から坂道を登り始めた七人は、防弾チョッキとガスマスクを装備し、秒速九百メートルで銃弾をばら撒く『軍用アサルトライフル』を持った本物のプロの戦闘員たちだ。


 5.56mmの高速ライフル弾は、至近距離なら俺が積んだ石垣の隙間を砕き、俺の肉体など紙切れのように貫通する。




「……上まで来させるわけにはいかないぞ、クロ」


 俺は奥歯を噛み締め、防塵ゴーグルを着け、玄米酢と水を染み込ませた厚手の布で鼻と口を固く覆った。「この坂道で止められなければ、俺たちは蜂の巣にされる」






【405日目・午前7時20分:2トンの崩落と、近代兵器の恐怖】




 浜辺から続く幅二メートル足らずの急な一本道を、七人の男たちが登り始めた。


 奴らは素人ではなかった。一箇所に固まることなく、互いに五メートルの間隔を空け、先頭の四人が前衛となり、権藤隊長と二人の狙撃手が十五メートル後ろから銃口を上の石垣へ向けたまま警戒して進んでくる。




 俺は肋骨の奥で重く脈打つ心臓の鼓動を押し殺し、右手で『落石トラップ』のステンレスワイヤーの取っ手を強く握りしめた。


 先頭の四人の軍靴が、岩壁に消石灰で描いた一つ目の白い目印――『三十メートル』を通過した。


 そして、頭上六メートルの崖の上に丸太の発射台を隠した殺戮地点――二つ目の目印である『二十メートル』の真下に、前衛の四人が差し掛かった。




 俺は叫び声ひとつ上げなかった。


 鋼鉄入りの登山ブーツのかかとを黒土に深く突き立て、七十五キロの全体重を後ろへ預けて、ワイヤーの取っ手を一気に引き抜いた!




 ――ガキンッ!!




 六メートル上の崖の上で、油を塗った鉄のストッパーピンが抜けた。


 コンマ一秒の間、重みに耐えかねた杉丸太が軋む乾いた音だけが響いた。


 先頭を歩いていた赤いバンダナの若い兵士が、ハッと頭上を見上げた。「えっ、なんだ今の音――」




 言葉はそこで途切れた。


 ラードとエンジンオイルを塗った傾斜台の上を滑り落ちた『合計二トンの黒い玄武岩の巨石と樫の丸太』が、断頭台の刃のように狭い一本道の真上へと崩落したのだ!




 ――ズドォォォォォォォンッ!! グシャアァッ!!




 俺の膝の下で、島の大地そのものが激しく揺れた。


 三百キロを超える角張った玄武岩の塊が、先頭の二人の兵士を頭上から直撃し、鉄のハンマーでクルミの袋を叩き潰したかのような鈍い音とともに地面へとすり潰した。悲鳴を上げる暇すらなかった。自動小銃が真ん中からへし折れ、黒い岩壁に鮮血が飛び散った。




「伏せろ! 罠だァッ!!」


 三番目と四番目にいた男たちは、目の前に落ちてきた巨大な岩の影を見て、人間の生存本能が命じるままの行動をとった。


 中央の坂道を転がり落ちてくる落石から逃れるため、二人同時に『道の両脇にある背の高い草むら』へと頭から飛び込んだのだ!




 ――バキィッ!!


「「ぎゃあああああああっ!!!」」




 薄い竹の格子が割れ、二人の男は深さ六十センチの落とし穴へと膝まで転落した。


 底の樫の板にびっしりと打ち抜かれていた長さ十五センチの錆びた五寸釘と古鎌の刃が、軍用ブーツのゴム底をバターのように貫通し、二人の足の裏とアキレス腱を裏側まで完全に串刺しにして穴の底へと縫い止めたのだ!




 だが俺は、一秒たりとも手を止めなかった。


 すぐさまライターで、手元に並べてあった四つの巨大な素焼きの壺――『イノシシの廃脂、松脂、そして大量の激辛赤唐辛子の粉末』を詰めた壺の導火布に火をつけ、石垣の隙間から突き出した半割りの竹の樋(とい)の上を転がして、坂道の中腹へと一気に投げ落とした!




 ――ガシャアァンッ!! ボゴォォォォッ!!




 四つの壺が玄武岩の地面で砕け散り、八キロの獣脂とネバネバした松脂が一瞬にして高さ三メートルの灼熱の炎の壁へと変わった。


 そして三秒後。


 摂氏二百度を超えた獣脂の中で、一キロ分の『乾燥赤唐辛子の微粉末(高濃度カプサイシン)』が一気に気化し、海からの上昇気流に乗って、狭い切り通しの坂道を黄色く濁った猛毒の催涙ガスで満たしたのだ!




「ゲホッ、ガハッ!! め、目がァァッ!! 息ができねぇ、喉が焼けるぅぅっ!!」




 落とし穴で足を串刺しにされた二人が、激しい咳き込みと嘔吐の痙攣を起こして絶叫した。


 さらに煙のすぐ下にいた五人目の男――ガスマスクを着ける前にまともにカプサイシンの熱煙を吸い込んでしまったショットガン持ちの男が、パニックを起こして銃を取り落とし、血の混じった唾を吐きながら、煙から逃れようと目も見えないまま『上の方向(俺の石垣の方向)』へとよろめき出てきた。




 男が三つ目の白い目印――『十メートル』の線を越えた。


 俺は石垣の上で片膝を立て、両手首を平らな石の上にしっかりと固定すると、防弾チョッキに覆われていない男の喉元のすぐ下に38口径の照準を合わせ、静かに引き金を絞った。




 ――ズガァンッ!!




 一発。


 男は仰向けに跳ね飛ばされ、そのまま石の坂道を転がり落ちて動かなくなった。




 わずか十五秒で、上陸した七人のうち五人を無力化した。


 ほんの一瞬――本当に愚かなコンマ五秒の間だけ、俺は「勝った」と思った。




 だが次の瞬間、俺は「手作りの罠」と「近代兵器で武装した本物のプロの兵士」の決定的な差を、骨の髄まで思い知らされることになった。




 ――ダダダダダダダダダッ!! ドガガガガガッ!!




 黄色い煙幕の向こう側で、わずか三秒で腰の『軍用フルフェイス防毒マスク』を装着した二つの影――権藤隊長ともう一人の精鋭狙撃手が、浜辺へ逃げ帰るどころか、俺のリボルバーの発砲炎(マズルフラッシュ)の正確な位置を見極め、二丁の89式5.56mm自動小銃をフルオート(連射)に切り替えて一斉射撃を浴びせかけてきたのだ!




 まるで貨物列車に正面から衝突されたかのような衝撃だった。


 わずか四秒間に放たれた六十発の高速徹甲弾が、俺の隠れていた石垣を機関砲のように叩き続けた。俺が何日もかけて積み上げた硬い玄武岩の石積みが、削岩機で砕かれる乾いたビスケットのように次々と粉々に吹き飛んでいく!




「ぐあっ……!!」




 俺はクロの首根っこを掴んで石垣の根元の地面へと必死に頭を押しつけた。


 だが、ライフル弾に砕かれて超音速で飛び散った鋭い玄武岩の破片が、俺の左腕のマウンテンパーカーの袖をスパッと切り裂き、左肩の肉を長さ七センチにわたって深く抉(えぐ)った! さらに石の隙間を貫通した一発の鉛弾が、俺の麦わら帽子を頭から吹き飛ばし、背後にある俺の家の木の扉を激しく貫いた。




 熱い血が、左腕を伝って指先まで一気に流れ落ちていく。


 俺は泥と石の粉の中に顔を伏せ、鼓膜が破れそうな自動小銃の轟音と耳鳴りの中で奥歯を噛み締めた。頭上には砕けた岩の破片と焼けた鉛の粒が雨のように降り注いでいる。


 一発ずつ手で弾を込めなければならない五連発の旧式リボルバーでは、あの圧倒的な弾幕の前には石垣の上から指一本出すことすらできない。頭を二センチ上げた瞬間に、脳天を撃ち抜かれて即死する。




 そして、さらなる絶望が俺の耳に届いた。


 ――ガキンッ! シャララッ!




 坂道の右側の岩壁――俺の死角になっている崖の途中で、鋼鉄製の三又鉤縄(グラップリング・フック)が松の木の根に引っかかる金属音が響いたのだ。


 防毒マスクによって唐辛子の煙を完全に無効化した権藤ともう一人の兵士は、交互に威嚇射撃で俺の頭を押さえつけながら、ロープを使って高さ五メートルの側面の崖を直接よじ登り始めていた!


 あと三十秒もすれば、奴ら二人は石垣を迂回して上の段々畑へ乗り込み、俺の家の裏手に広がる松林から俺の背後を取るだろう。




 俺はシャツを赤く染める自分の血を見つめ、心拍数が二百近くまで跳ね上がるのを感じながら、泥の上で唇を噛み切った。


 十日間かけて準備した俺の罠は、すべて使い果たした。自慢の石垣は穴だらけに砕かれた。


 俺は無敵の島の王様なんかじゃなかった。近代銃器を持ったたった二人の本物の兵士を前にして――これからの五分間でもし俺が生き残れるとしたら、それは『純粋で絶望的な奇跡』が起きた時だけだ。




「……森へ引くぞ、クロ」


 俺は草の上に赤い血の滴を落としながら、腹ばいのままクロに合図を送り、家の裏手の暗い松林の奥へと必死に這いずり込んだ。




(第3話へ続く)


第2話をお読みいただき、ありがとうございます!


2トンの玄武岩落石とカプサイシン焼夷弾で5人を無力化したものの、防毒マスクと軍用自動小銃(89式5.56mm小銃)を装備した権藤隊長たち2人の圧倒的な火力の前に、石垣を砕かれ左肩を負傷する絶体絶命の危機に陥ってしまいました……!

そして船体に刻まれていた『東京湾岸・特別生存自治区(アーク)――第3資源徴発艇』の文字。


明日の【第3話】では、逃げ込んだ島の松林での極限の接近戦と、ついに牙を剥く『カテゴリーS+の忠犬・クロ』の死闘、そして谷口の口から語られる「都市の巨大要塞」の衝撃の真実が明かされます!


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