32話 絶対絶命なようです
~の剣だけってちょっとな~って思っていて途中から付け足した要素です。
前に投稿したやつも直しておきます。
遅れてすみません。
「すー……すー」
あの後すぐにレイラは眠ってしまった。
精神的にも体力的にも限界だったのかもしれない、レイラの助けになったなら良かった。
「俺も少し休むか」
疲れが溜まっているのは俺も同じだったので、俺も寝ることにした。
「……い……おい……きろ……起きろ‼」
「……なんだ?」
どうやら完全に寝てしまっていたようだ、少しは警戒しているつもりだったんだけど……
「魔物達が近づいて来ているんだ、起きろ」
「な、何だって……ヤバイのか」
「ああ、私は動けるが、この量をいきなり相手するのは、良い判断ではないな、逃げるべきだ」
「分かった」
俺とレイラはすぐさまその場を離れ逃げることにした。
「これなら追い付かれはしないが……逃げ切れもしないな」
「そうか……」
すぐに行動に出たため、だいぶ魔物達と距離を取ることができたが、何故か魔物との距離が縮む事はなかった。
「なにかおかしくないか?」
「お前も感じていたか……誘導されているようだ」
何処に誘導されたのかはすぐに分かった、俺達は最初の場所に戻されていたのだから……
「ここは……落ちてきたとこか……」
「そのようだな、なっ!?前からも!?」
レイラの視線の先を見ると、目の前からも魔物達がやって来る、完全に囲まれてしまった。
「しばらく様子を見ていようと思ったのだか、こんなところにまともな奴が来るとは珍しいな」
「誰だ」
魔物達の中に人影が見える、こんなところに誰かいるのか?
「俺か?俺は……誰なんだろうな?何年ここにいるかも忘れてしまったよ、ここに置いて行かれてからね」
真っ白な長い髪に赤い目、遠目で見ただけなら、どこかには居そうな雰囲気だか、底の見えない力を感じる。
「どういうことだ?」
「そのままの意味さ、随分昔の話になるが、俺は……魔王に裏切られたのさ」
「魔王様に!?」
「ん?魔王を知っているのか?いや、もうすでに代替わりはしているはずだから、違う奴か……」
違う奴……まあ、今の魔王は仲間思いの奴に見えるからな……
でも今はそれより大切なことがある。
「お前の目的は何だ?何故魔物を仕向ける?」
「ああ、当初の目的を忘れていたよ」
「ん?」
「俺はどうやってここで生きてきたと思う?」
「魔物を食べて生き延びたんじゃないのか?」
ギルドでも魔物は出されていることがあるからな。
「お前……もしやよそ者か?」
「それはあり得ない、ここにいる魔物は食用の魔物じゃないし、食べれば濃い魔力に飲まれ死にいたるはずだ」
「そうなのか……」
知らなかった、大抵のの魔物は動物園とかの動物が凶暴になったような物に見えたから、食べれるのかと思っていた、じゃあ……
「そう、普通はな……だが俺はユニークスキル”適応力”によりその濃い魔力にも適応することができたのさ」
「そんなばかな……」
「そして食えば食うほど強くなり、魔物を従えることさえできた、それで一つの疑問が生じたのさ、魔力を持った人や魔人を食っても強くなるのか?とな」
「「っ‼」」
その瞬間俺達二人は物凄い殺気を感じた、実践経験のない俺が感じるほどの殺気、これはやばい、本気だ。
これは傲慢の剣を使うしかない‼
「ん?」
いつもなら少しは能力が上がったような感覚があるはずなのだが今回はそれがなかった。
「どうした?その剣は知っているぞ、傲魔剣だな?」
「何?」
「だが、それは俺には通用しないぞ?魔物を食ったくらいで何の罪になるって言うんだ?お前らを食えば罪になるかもしれないが今は関係ないよな?」
「くっ‼」
このままでは勝てる気がしない……どうすれば……
「何だ?来ないのか?じゃあ取り敢えず動けなくなってもらうか」
シュッ‼
消えた……だと!?
早すぎて見えなかった……一体何処に?
「おい‼横だ‼」
レイラの声が聞こえる……見えているのか?
しかし……
「グハァッ‼」
横腹に鈍い痛み、そして骨が折れるような音……この世界に来て、初めての痛みかもしれない、しかしその想像を越える痛みに、俺は何も考えることが出来なかった。
「何だ?大したことないな、剣に頼っている様ではまだまだだな」
「ユート‼大丈夫か!?」
レイラの声が聞こえるが、肺も潰れているのか分からないが、息を吸うのも厳しく、それに返答することもできない。
「つまらんな……ではそこで女の最期でも見ていろ」
「ま……て……」
「声を出すのがやっとか?」
クソッ、このままではレイラが……でも体が動かない、痛すぎる。
「そこの女」
「な、何だ……」
「俺は随分とこの薄暗い所に一人で居てな色々溜まっているから、お前がシテくれるのなら男の命は助けてやっても良いぞ?」
「何だ……と」
こいつふざけやがって、だけど無理に動こうとすると、内蔵に刺さってしまっているであろう、骨が激痛を引き起こす。
「どうするんだ?彼氏は辛そうだが?決断は早い方が良いぞ?」
「くっ……分かった……が約束は守れよ……」
「もちろんさ」
「レ……イラ、や……めろ……」
「無理をするな、私が何とかする」
守るって言ったのに、俺が調子にのっていたせいだ……奴の言うとうり剣の力に頼り過ぎていた……
「ベッドなんてないからな……その辺でいいか……」
「……」
このままでは……レイラが……
「ギリギリ間に合った様だね」
「魔王様!?」
「魔王だと?」
この声は……助けに来てくれたのか……




