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28話 また一人になってしまった私

キャラ崩壊があります、これは作者の能力不足でございます……次の話に進めるためにこうなってしまいました、無理矢理感があるかもです。

※キャラ崩壊は意図的なものです。

読書様方には暖かい目で読んで頂けたらなと思っております。

「行ってしまったか……」


 これで良かったんだ……これで……

 もう少して奴の優しさに頼ってしまうところだった。

 でも少しもやもやするな……

 こんな気持ちになったことなんてなかった……


 そして私はまた一人になってしまった、あの時みたいに……

 母に助けられ、やっと出会うことのできた父とも大した会話もすることが出来なかった……


 そんな時出会ったのが魔王様、魔王様は良くしてくれた。

 戦い方から常識まで教えてくれた、今の私があるのは、魔王様のお陰だろう。


 父と母の馴れ初めを教えてくれたのも魔王様で、生活の場所を提供してくれる予定だったのも魔王様だった。


 母は六魔将だったらしく魔王様とは手紙でやり取りをしていたらしい。


 母は戦闘狂だったらしく、色々な場所に行っては魔物を討伐したり、強い奴を見つけては勝負を挑んでいたらしい。

 あの優しそうな母からは想像もつかない……ハンターってのはそういうことだったのか?


 母は、ある時を境に戦わなくなり、今のある町で生活するようになったらしい、私の故郷だ。


 理由は父との出会いだった……

 父はすごく強い人間だったらしいが、母と会うために商人となり、町を良く訪れていたらしい。


 魔王様も詳しいことは分からないと言っていた、分かったことは父と出会い母は変わった、それだけだった。


 父と母の行方は分かっていないが、きっと生きていることを願っている。

 私にもっと力があれば……そして私は魔王様に父から受け取った魔剣の使い方、そして強くなる方法を教わった。


 方法は簡単なものだった、毎日振って、毎日鍛えて、それだけ、しかし当時小さかった私にとってはとても辛いものだったが私は毎日努力した。

 唯一の両親の形見……せめて使えるようにと……


 そんな毎日が10年ほど続き今にいたる……


「最初に出会ったときはつまらない奴何だろうと思ったんだけどな……」


 正直なところ、会って喋るのもまだ二回目なのに、すごく奴のことを知れた気がする。

 素顔が意外と……いやそんな事よりまさか希人だったとは……

 それなら装備するだけで人間の持って魔力を遮断できるような鎧を持っていることも頷ける。


 もっと奴のことを知りたかった……

 それに……女らしいこともしてみたかったな……恋とか。

 生娘のまま生涯を終えるのはなんだか悲しいものだな……

 せめて奴を行かせる前に初めてでも捧げとくべきだったかな……

 でも、もう遅い……


 ポタ


 あれ?おかしいな?地下に居るっていうのに雨でも降ったのか?


 それは私の涙だった。


「なんで……ぐすっ……行っちゃうんだよ……こんな暗いところに一人残すなんて……」


 押さえていたものがあふれていた……


「死にたくないよ……私だって……」


 ガサッ


「ッ!?」


 何かの足音が近づいてくる……ついに魔物の奴等が来たのかもしれない……

 私は魔力が尽きている、逃げることも出来ない。

 ここまでか……

 足音はどんどんと近づいてきている……もうすぐそこまで……


 ガサッ


「ひっ……」


「いや~、なんか悪い雰囲気で別れた手前言いにくいんだけど……ん?どうした?」


「え……」


 現れたのは彼だった……


「お前……泣いてるのか?」


「え、いや、これは違うんだ」


「そんな事ないだろ、何かあったのか?」


 そう言って彼は私の訪に近づいてくる。


「な、おい、来るな、近づいてくるんじゃない‼」


「そんな事言ったって、今にも死にそうな顔をした奴のことを放って置けるか」


「来るなと言っているだろ……」


 それでも彼はどんどんと近づいてきて、気がつけば目の前にいた。

 そうして彼の手が私の頬に触れる……


「こんなに目も真っ赤じゃないか、可愛い顔が台無しだろ」


「な、か、可愛いだと……」


「はは、ちょっと今のセリフは恥ずかしいな……」


 等と彼も恥ずかしがっているようだか、私はそれどころじゃない、自分の心がこんなにも弱いとは思わなかった……ほんの数十分薄暗い中で一人でいるだけで心が壊れてしまいそうだった。

 そんな中で何故か彼は戻って来てくれた……私は嬉しさを感じてしまっていた。


「どうしたんだ?黙りこんで、もしかして少し俺と離れただけで寂しくなっちゃったのか?」


「うん……」


 このときの私はどうかしていたんだろう……きっと後から後悔することになるはずだ……


「へ?マジ……」


「……ぐす……なんで置いていったんだ……」


「だってそれは……」


「私を守るって言ったくせに‼」


「いやまあ、同じようなことは言ったけど、それとお前なんかキャラが違くないか?」


「うるさい‼言い訳なんか聞きたくない‼」


「じゃあどうしろってんだよ……」


「今すぐ私を抱け‼今すぐに‼そうしたら許してやる」


「はい?」


 そう……この時の私は本当にどうにかしていたんだ……





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