これ普通の皆さんだったらこら勝ち目無いよ
アマネはヒーローモノや戦隊モノ好きそうだな…
「ヨ~シムネッ!っと」
アマネは後ろからヨシムネにいきなり抱き着いた。
「おわっ!?」
ヨシムネは驚いて飛び上がってしまった。
「やっと一本取れたってカンジ!」
アマネは笑っていた。
「心臓が止まるかと…」
「そんなんで止まるほどじゃないでしょ?」
「アンタの神経の太さはよく知ってるわ!」
(うっ…分かってるなぁ)
「そっ、それより魚を釣るとかアナト先生が言ってたけど…」
「釣る?捕るじゃなくて?」
「ホラ…水着のキャロラインが川に入っていくじゃない」
「えっ」
「うわぁ~…スゴいカラダ…」
「引き締まっていて、筋肉質でそれでいてスタイルバツグン!」
「いつか私もああなりたいなぁ…」
(君なら苦労せずともなれるような気がするけど…)
(それは言わない方がいいか…)
ヨシムネは彼女の横顔を見つめた。
シャツに水着姿のアナトが叫ぶ。
「キャロラインさ~ん!!これから魚をおびき寄せますから~!」
「捕まえたら河原まで投げてくださ~い!」
キャロラインはアナトの方へ振り返って手を振る。
「承知しました!」
『疑似餌よ!水面に降り注げ!!』
アナトは魔導書から魔導を発動し、川へ幻影の疑似餌を降らせた。
途端に、魚たちがバシャバシャと集まってくる。
「入れ食いです!!流石アナト先生!!」
キャロラインは抜群の身体能力と反射神経で、魚達をすくい取っては河原へ投げて行く。
「スゴいなぁ…」
「スゴいわ…」
ヨシムネとアマネはその光景を河原の石に座りながら、眺めていた。
ウマダと御者もビックリして、
川で魚を捕っては投げているキャロラインに釘付けとなった。
だが、巨大な影が彼女に迫ってきていた。
「─!キャロライン!!」
アマネが彼女に向かって叫んだ。
突如水面の下から巨大な装甲の様な鎧を纏った魚が、
キャロラインの背後から襲い掛かってきた。
「!!」
キャロラインは即座にその場から横にジャンプして離れた。
魚は着水し、水しぶきが上がる。
「キャロラインさん!!その魚は腹が弱点です!!」
「!…ありがとうございます!!」
キャロラインは水面に潜ると、体勢を整えている魚の下へ更に潜り込み、強烈なアッパーを放った。
魚は水中を突き抜けて、空中に飛んだ。
彼女はそのまま飛び上がり、強烈な回し蹴りを魚の側面に向かって放つ。
巨大魚は河原へと叩き付けられた。
「きゃー!キャロライン!!」
アマネは黄色い声援を彼女に送った。
彼女も笑顔でそれに応える。
そして泳いで浅瀬に上がり、髪をかき上げた」
ヨシムネはタオルを持ってキャロラインを出迎えた。
「カッコ良かったよ!キャロ!」
「えへへ…そうですか?」
キャロラインは照れながらタオルを受け取った。
アナトはその光景を見て考え込んでいた。
(鬼族…彼女はハーフだと聞いていますが…)
(…恐るべき身体能力と戦闘センスですね)
(彼女が親しい味方で、本当に良かった)
ウマダと御者は呆然としている。
「さ!獲れた魚を調理しましょう!」
「「「は~い!」」」
~調理タイム~
(火の粉の術式は確かこうで…)
「えいっ!」
ヨシムネは木くずと紙くずに向かって術式を発動させ、火の粉を放った。
「えらい!ちゃんと身になっていますね!ヨシムネ様!」
アナトが横で小さく拍手する。
「そして、串に刺したこの魚を…」
アマネが金属製の串に刺した魚を火にくべていく。
「で」
「アレどうしますか??」
アマネはキャロラインによって河原に打ち上げられた、巨大魚を指差す。
アナトは荷物から布に巻かれた刺身包丁を取り出した。
(最初からそんなものを荷物に??)
(一体何考えてるんだろう…この人…)
ヨシムネは唖然とした。
そして、アナトはアマネに包丁を見せる。
「アマネさん。あの魚を斬ってみませんか?」
「えっわたし!?」
アマネは驚いて、水色の瞳を上下させた。
「魚の切り方なんてしらないわよ!?わたし…」
だが、アナトは尚も続ける。
「包丁を持ってあの魚の前に立ってみれば、分かりますよ」
「アマネさんの好きなように斬るイメージをしてみて下さい」
「…わかったわ!やってみる!」
アマネはアナトから刺身包丁を受け取ると、巨大魚の前に立った。
「切る…あの魚をバラバラに…切る…」
「切る…斬る…」
彼女は何事か呟き始めた。
そして、ヨシムネはその異様な集中力と気迫にある種の戦慄を覚えた。
(明らかに普段の彼女じゃない…!!)
彼女の水色の眼が鋭く光った。
そして、刺身包丁を左右前後へ素早く振り抜いた。
数秒後、巨大魚はバラバラになって崩れて行った。
「先生!わたし!わたしできました!!」
アマネは喜んで飛び跳ねた。
(なんて、言ったら良いんだ、これは)
ヨシムネは彼女にどういう顔を向ければ良いのか、分からなかった。
アナトも予想以上の結果に警戒感を感じていた。
(…これはしっかりと道を提示してあげなければ…)
(もし道を違えれば、彼女自身がとても辛い目に遭う)
「わぁ!凄いですよ!アマネさん!」
純粋に拍手していたのはキャロラインだけだった。
「えへへ!ありがとう!」
アマネは満面の笑顔で3人に向かってピースサインを向けた。
ポケモンですごいつりざお使って釣りまくったのはいい思い出
つりざおでそんな変わるものなのか?ってのはあった
実際に釣りをすると高い竿ほど壊れやすいという事実
春先だから魚を釣るには良い季節
海釣りに行こう
→なんの成果も得られませんでした!




