ハッピーバースデー異世界
こんな風に短めで行くかもしれないです
知識パートはなるべく簡潔にする積もり
長くなったらしらん
声が聞こえる…・
(どこだここは…)
目を開けると、一組の男女と白衣を来た怪しいラテン系の男が目に映る。
「身体には異常ありません。先ほど教会の鑑定士に彼を鑑定して貰った所、彼は3つの才能<スキル>を持って生まれてきたようです」
「その割りには泣かないな…」
「まだ目覚めたばかりよ、貴方」
(ここは泣いておいた方が良いのか?)
「おぎゃあ。おぎゃあ」
「おっ!反応が良いな!この子は大物になるぞ!」
「ええ!きっと貴方の商会を大きくしてくれるわ!」
「そりゃ楽しみだな!」
「しかし…3つも才能<スキル>を持って生まれてくるとは…まるで初代様みたいだ」
「ええ。王族ですら4つが最多と聞きますから…。この子の将来は明るいわ」
「おぎゃあ。おぎゃあ」
「そうか!そうか!もう既にやる気十分って訳か!」
(生まれた時から既に就職が決定している…)
「後は神父様の洗礼待ちか」
「その件ですが…神父では無く、この地域の教会を管轄する司教様が直接、洗礼を行うそうです」
「私も長く産科医をやっていますが、このような事は初めてですな…」
怪しい(?)白衣の男が答える。
「おお…!しかし我が息子を聖職者にと言われたら…どうするか…」
「大丈夫よ貴方。司教様もいきなりそんな事は言わないわ」
「…そうだな!それにしてもでかしたぞ!エゼルカ!」
(母の名前は『エゼルカ』…)
「ええ!今日は人生で一番誇れる一日よ!ケンゾウ!」
(母の名前は『ケンゾウ』…)
「キャロライン!祝いの酒を家の倉から持ってこい!」
「はい。了解しました。旦那様」
扉の向こうから返事が返ってきた。女性の声だ。
(メイド?使用人?)
「ここは病院なのですが…」
医者が恐る恐るケンゾウに話し掛ける。
「細かい事言うな!お前も飲め!」
医者は考え込むフリをすると、途端に笑顔になって言った。
「…しょうがないですな!一杯だけですよ!一杯だけ!」
(お前も結局飲むのか)
「えー!ズルいですよ先生達だけ!」
「私も私もー!」
廊下で話を聞きつけた看護婦が雪崩れ込んでくる。
(この世界では病院でいきなり宴会をおっぱじめるのか??)
(しかも見知らぬ相手ともだ)
続々と病室に人が集まってくる。
余程目出度いのか、廊下でもおっぱじめて、患者まで参加する始末だ。
まるで体育会系学生や、チャラ男学生集団の悪ノリがさらに悪化したような状況だ。
俺のこの世界での初めての一日。
それは酒で暴れて酔い潰れる大人達を見る事から始まった。




