公開、ジャージ仮面(仮) 7
神崎の目に、獰猛な光が灯る。
二人は、思わず冷や汗をかきながら、後ずさりした。
ーやっぱりこの人っ!ー
二人を引かせたことに気がつき、コホンと、神崎。
「んっと。安心してほしい、今は、先ず、友人二人を助けてくれたことに対し、礼を言いたいだけだから大丈夫だ。決闘は、とりあえずは、その後だからな。」
ーいやもう、この人、決闘します、って、言ってるんですけどー!ー
思いっ切り、頭の中で突っ込む真由。
「そう言うことだから、何か気になることがあったら教えて欲しい。もちろん礼はする。それから、駅裏は気を付けてくれ、物騒な世の中になった、と、思うが、こればかりは、気を付けるしかないからね。」
「わっ。わかりました。」
「あはは。がっ、頑張ります。」
戸惑いが隠せない鈴美に、どうにでもなれ、と、から笑いする真由。
神崎は、ニッコリと王子笑いをして、
「では、悪いが、よろしく頼むよ。」
パチッと、片目をつむって、二人に背を向けた。
去っていく神崎を、ぼぅ、と、見送った二人は、向きを変えて歩き出した。
「なんて言うか。凄い人だね。」
「そっ、そうだね。」
ー絶対、決闘なんてしないから!ー
「でもさっ。ジャージ仮面なんて、なんだか、真由が考えそうな名前だよね。」
ー何故そうなるの!ー
見ると、面白そうに鈴美がこちらを見ている。
真由は、何とかはぐらかそうと、
「んっと、わたし、そんなにネームセンスなくないと思うんだけど。」
「そぅ?」
ふふっ、と、笑いながら、覗き込んでくる鈴美に、真由は、ぷいっと、横を向く。
「そうだから、そんな変な名前、考えないから。」
「でもさっ。真由だったらさ。ジャージ着て、マスク、まぁ、仮面よね、それをつけたから、とりあえずは、ジャージ仮面ね、みたいに決めちゃうでしょ。」
あぅ!
鈴美の言葉が、真由を貫いていき、思わず、胸を押さえながら立ち止まると、
「どうしたの?もしかして、自認しちゃった?」
少し前で鈴美も立ち止まって、追撃してくる。
ー自認どころか、そのままで実行しましたよ!ー
言いたくても言えない言葉を飲み込みながら、むぅ、と、鈴美を見ると、カラカラ笑いながら、どうよ、と、眺めてきている。
真由は、わざとらしく大きく深呼吸して、少し、自分を落ち着かせると、
「とっ、とにかくわたしは、そんなにネームセンス悪くないから。」
ふんっ、と、横を向く。
「はいはい。しょうがないから、今は、そうしといてあげる。」
鈴美は、笑いながら、仕方ないと腕を組んだ。
真由は、それを見ると、ぶつぶつ言いながらも歩き出し、鈴美の横に並ぶ。
「そうそう。今日は私、バイト休みだよ。どっかでお茶しようよ。」
二人は、一緒に歩き出し、
「鈴美の奢り?」
「それはないから。」
「あら奥様。稼いでる、とかって言ってましたけど?」
「まぁね。だから、真由も一緒にバイトしよ、って。」
「今日はコンビニで。」
「はいはい。」
コンビニへ足を向けた。
>無作為抽出候補者の定期調査を開始。
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>No XXX…………
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>No XXX………… 因子の可能性あり。集中監視処理へ移行します。
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