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第三話 クリスとエリのコンビ結成? 第三部 つながるピースと絵里の推理

前話の事件以来、絵里とクリスはすっかり友達になっていた。そんな中、絵里はある事件に巻き込まれる。クリスの助けを借りて、絵里は事件を解決できるのだろうか?

絵里は警察に、自分が撮影した動画と画像を提供し、事情を説明した。


警察から聞けた情報は、次のとおりだった。

• 犯人は防犯カメラの死角を使って犯行しており、内部事情をよく知る人物と思われる。

• 捨てられていた金属バットは古い上にどこにでもある品で、ここから犯人につながる手掛かりは得られそうにない。

• 奪われた金額などの詳細は、古本店長の回復を待って翌日事情聴取する。

• 今後は聞き込みを中心に捜査を進める予定だ。


そうこうしているうちに、頭に包帯を巻いた店長がベッドに乗せられたまま診察室を出てきた。

幸い、殴られた力は強くなく、軽い外傷だけで済んでいるという。念のため明日精密検査をするが、異常がなければ数日で退院できそうだと説明された。


これらの情報を総合したとき、絵里の中に一人の人物が浮かび上がった。

それは、古本店長の前に店長をしていた岸田だった。

岸田は30代後半の独身男性で、とてもまじめで誠実。パート従業員に混ざって自分でも接客や掃除をこなすような人物だった。

身長と体形も一致する上に、高校時代は野球部で3番バッター。地区予選でホームに滑り込んだ際、左足首を骨折したことがあり、日常生活には支障がないものの、走るときに左足をかばうような不自然な走り方になると話してくれたことがあった。これはクリスの推理と一致する。

岸田は仕事中も「動きやすいから」という理由で、革靴ではなくスニーカーを履いていた。

さらに、バットの不自然な振り下ろし方も、古本店長の右側にいた絵里に当たらないよう、利き手とは逆方向からスイングしたと考えれば説明がつく。

そして何より、逃走する犯人と一瞬だけ目が合ったとき、サングラス越しではあったが、どこか懐かしい感じがしたのだ。

岸田は一年前、「自分で新しい店を出して独立したい」という理由で辞めた。

だが、絵里に好意を抱いており、告白したものの受け入れてもらえなかったことも、退職の理由の一つではないかと絵里は考えていた。

それぞれのピースが一つの絵になったとき、絵里の心は決まっていた。


ケイタには「これからタクシーで帰るから、心配しないように先に寝ていてね」と伝え、タクシーを待った。

タクシーが来るまでの間に、今夜は当直で帰ってこない貴志に、事件の顛末をラインで送った。

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