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第2話 親孝行な息子と、無料の嫁

第2話 親孝行な息子と、無料の嫁


 結婚記念日の翌朝、冷蔵庫には半分も減っていないケーキと、赤い琺瑯鍋に入れたトマト煮込みが残っていた。健一は朝食に苺だけを二粒つまみ、母からもらったメロンを切ってくれと言ったが、美咲は出勤時間が迫っているから自分で切るように答えた。健一は包丁を出すこともなく、食卓に置かれたメロンの箱をまたいで洗面所へ向かった。


「まだ昨日のことで怒ってるのか?」


「今日は土曜日だから、薬局が混むの。朝から喧嘩をする時間はないわ」


「俺だって昨夜は疲れていたんだぞ。部長の話を聞くのも仕事のうちなんだから」


「お義母さんの家でお寿司を食べるのも仕事なの?」


「親孝行だよ。お前は何でも悪く受け取るようになったな」


 健一は鏡の前で髪を整え、薄い灰色のポロシャツとベージュの短パンに着替えた。土曜日は休みなので、午前中は動画を見て、午後から実家へ行くつもりらしい。美咲は白いブラウスの襟を整え、紺色のパンツに着替えると、前夜に脱ぎ捨てられたままの健一の靴下を避けて玄関へ向かった。


「今日、仕事が終わったら、そのまま実家へ来いって母さんが言ってたぞ」


「今日は薬局が六時までよ。昨日も言ったでしょう」


「親戚が七時に集まるから間に合うじゃないか」


「朝から働いたあとに、食事会の手伝いをするの?」


「食べるだけだよ。母さんも、簡単なものしか作らないと言ってた」


「それなら、お義母さん一人でも大丈夫でしょう」


「年を取った母親を働かせて、自分だけ楽をするつもりか?」


 美咲は黒い靴をはく手を止めた。健一より二歳若い薬局長は、保育園へ通う子どもを育てながら働いている。六十四歳の和子は月に二度、友人たちと日帰り旅行へ出かけており、先週も大型商業施設を三時間歩いたと話していた。


「あなたが手伝えばいいでしょう。今日は休みなんだから」


「俺は親戚の相手をしなきゃならないんだよ。それに、台所のことなんて分からない」


「分からないなら、お義母さんに聞けばいいわ」


「嫁がいるのに、息子が台所へ立ったら、母さんが恥をかくだろ」


 健一は当然のことを説明するように言い、冷蔵庫から麦茶を出した。前夜と同じように容器へ直接口をつけたため、美咲は何も言わずに新しい麦茶のパックを鞄へ入れた。自分が帰宅する頃には、中身が空になっているだろうと思った。


 薬局へ着くと、すでに自動ドアの前で三人の患者が待っていた。美咲は白衣へ着替え、消毒液で手を拭くと、処方箋を受け取る窓口へ入った。待合室のテレビでは夏の甲子園が流れ、ユニフォーム姿の選手が土のついた帽子を被り直していた。


「佐藤さん、こちらの患者さん、お薬手帳を忘れたそうです」


「ほかの病院にも通っているか、確認してみましょう。飲み合わせが分からないままでは渡せないから」


 美咲は七十代の男性から話を聞き、近くの整形外科でも薬を処方されていることを知った。本人は白い錠剤としか覚えておらず、薬の名前が分からない。整形外科の門前薬局へ連絡して服薬内容を確かめると、今回の処方薬と一緒に飲む場合は注意が必要な薬が含まれていた。


「先生にも確認しました。こちらの薬は一種類変更になりましたから、今までの薬と間違えないようにしてください」


「薬なんて、どれも同じように見えるからなあ」


「袋に日付を書いておきますね。家へ帰ったら、古い薬と分けて保管してください」


「うちの嫁より親切だね。あんたみたいな人が家にいたら助かるよ」


 男性は冗談のつもりで笑ったが、美咲は返事に困り、薬袋の口を丁寧に折った。家族に薬剤師がいても、二十四時間いつでも無料で相談できるわけではない。しかし和子は、美咲の白衣が家へ帰っても脱げないものだと思っている。


 昼休み、美咲は休憩室で昨夜のトマト煮込みを食べた。保温容器へ入れてきた牛肉はさらに柔らかくなっていたが、じゃがいもは水分を吸って崩れていた。奈緒は鮭のおにぎりを食べながら、美咲が何度も壁の時計を見ていることに気づいた。


「今夜、どこかへ行くの?」


「健一の実家で親戚の食事会があるの。仕事が終わったら来いって」


「昨日は結婚記念日だったでしょう。今日くらい休ませてもらえばいいのに」


「簡単な料理だけだから、食べるだけだと言っていたわ」


「その言葉を信じるの?」


 美咲はスプーンを止めた。和子の言う「簡単な料理」は、揚げ物、煮物、刺身、炊き込みご飯が並ぶこともあった。準備が簡単なのではなく、和子が美咲に指示すれば済むという意味だった。


「顔を出さないと、あとで電話が続くから」


「休みの日まで無料相談を受けているでしょう。この前も血圧の薬について聞かれていたじゃない」


「お義母さん、病院では緊張して質問できないらしいの」


「息子の健一さんが一緒に行けばいいのよ」


「平日は会社があるから無理だって」


「あなたにも仕事があるわよ」


 奈緒は食べ終えたおにぎりの包みを小さく畳んだ。美咲はそれ以上話さず、保温容器の底に残ったトマトソースをスプーンですくった。冷房の風が首筋へ当たり、朝から履いている黒い靴の中では、足の指がじんじんしていた。


 午後になると、小児科を受診した親子が続けて来局した。美咲は泣いている子どもへ苺味のシロップだと説明し、母親には保管方法と計量スプーンの使い方を伝えた。時計が六時を回った頃には、声が少しかすれていた。


「佐藤さん、今日はこれで上がってください」


 薬局長が、残った処方箋を手に言った。美咲は調剤室のごみをまとめ、机に落ちていた輪ゴムを拾って引き出しへ入れた。白衣を脱ぐと、ブラウスの背中には汗がにじみ、袖口には薄く消毒液の匂いが染みついていた。


「すみません。お先に失礼します」


「ご主人のご実家でしたね。無理をしないでくださいね」


「食事をするだけらしいので」


「それならいいのですが。先週も同じことを言って、翌朝に腰が痛いと言っていましたよ」


 美咲は笑って頭を下げたが、薬局を出るとすぐに肩を回した。義実家で着替える場所はないため、紺色のパンツと白いブラウスのまま電車へ乗った。途中の駅で手土産に水羊羹を買い、コンビニの化粧室で髪を結び直した。


 佐藤家へ着いたのは、午後七時を少し過ぎた頃だった。玄関には男物の革靴や女物のサンダルが何足も並び、奥の座敷から笑い声が聞こえていた。美咲が靴を脱いでいると、割烹着を着た和子が廊下へ出てきた。


「遅かったわね。もうみんな集まっているわよ」


「薬局は六時までです。患者さんが残っていたので、すぐには出られませんでした」


「土曜日なのに、そんなに忙しいの?」


「土曜日だから混むんです。病院が午前診療だけなので、受付が集中しますから」


「まあいいわ。話はあとで聞くから、早く手を洗ってちょうだい。天ぷらがまだなのよ」


 美咲は手に持っていた水羊羹の紙袋を差し出した。和子は中をのぞき、もっと早く持ってきてくれれば冷やしておけたのにと言った。美咲が洗面所へ向かうと、洗濯機の上には義父の肌着と濡れたタオルが積まれ、石鹸入れには短くなった固形石鹸が張りついていた。


 台所には、切りかけの野菜と汚れたボウルが並んでいた。鍋では筑前煮が煮詰まり、焦げた醤油の匂いがしている。流しには昼食に使ったらしい皿まで残され、まな板の上には皮をむいていない海老が二十尾ほど置かれていた。


「簡単な料理だけと聞いていました」


「そうよ。天ぷらと筑前煮と炊き込みご飯くらいよ。お刺身は買ってきたものだから、料理に入らないでしょう」


「健一さんは?」


「座敷で伯父さんたちのお相手をしているわ。男の人には男の人の役目があるのよ」


「私も今まで仕事をしてきたんです」


「だから、間に合うように簡単なものを残しておいたのよ」


 和子は親切にしたつもりらしく、海老の入ったボウルを美咲の前へ押した。美咲はブラウスの袖を肘までまくり、鞄から持ち歩いているハンドクリームを取り出した。薬局で何度も手を洗ったため、指の関節には細かなひびが入っていた。


「せめてエプロンを貸してください。このままでは油が跳ねます」


「前に来たときのがあるでしょう。冷蔵庫の横に掛かっているわよ」


 薄い黄色のエプロンには、茶色い油染みがいくつも残っていた。美咲はそれを白いブラウスの上から着け、海老の殻をむいた。冷たい身を持つたびに指先のひびへ水が入り、細い痛みが走った。


 座敷では、健一が伯父の政男に酒を注いでいた。テーブルには刺身の盛り合わせ、枝豆、冷ややっこ、漬物が並び、健一の前には冷えたビールが置かれている。美咲が海老の天ぷらを運ぶと、健一は上機嫌で振り返った。


「やっと来たか。母さん一人じゃ大変なんだから、もう少し早く来いよ」


「薬局を勝手に閉めることはできないわ」


「分かってるって。伯父さん、美咲は薬剤師なんですよ」


「それは頼もしいな。じゃあ、ちょっと薬を見てもらおうかな」


 政男はズボンのポケットから、透明な小袋を取り出した。中には包装から出された白い錠剤、薄桃色の錠剤、半分に割られた黄色い錠剤が一緒に入っていた。名前も処方日も分からず、表面の印字も擦れている。


「これを飲み始めてから、朝にふらつくんだよ。どれをやめればいいと思う?」


「この状態では、薬の名前が分かりません。自己判断で中止すると危険な薬もあります」


「薬剤師なら、見れば分かるんじゃないのか?」


「同じ色や形の薬はたくさんあります。お薬手帳はお持ちですか?」


「家に置いてきたよ。医者に聞くと、また診察代を取られるだろう」


 政男が笑うと、座敷の親戚たちもつられるように笑った。美咲は薬の入った小袋をテーブルへ戻した。ふらつきが続くなら、処方した病院か、薬を受け取った薬局へ早めに相談するよう説明した。


「美咲さん、薬剤師なんだから、この薬を見てあげてちょうだい」


 和子は台所から空になった大皿を持ってきて、当然のように言った。美咲は海老を揚げた油の匂いが染みついたエプロンを押さえ、政男の顔を見た。飲んでいる薬の名前も、病気も、検査結果も分からない状態で、飲む薬を決めることはできなかった。


「ここでは診断できません。処方された病院か薬局へ相談してください」


「家族なのに、そのくらい見てくれてもいいでしょう」


「家族かどうかの問題ではありません。間違ったことを言えば、伯父さんの体に関わります」


「大げさねえ。何のために薬剤師の嫁がいるのか分からないわ」


「責任を持てないことは言えません」


「責任、責任って、固いことばかり言って。伯父さんはちょっと聞いているだけなのよ」


 健一はビールを飲みながら、美咲へ顎を向けた。親戚たちの前で妻に逆らわれたと思ったのか、口元から笑みが消えていた。美咲が助けを求めるように見ると、健一は小袋の薬を指でつついた。


「せっかく資格を持っているんだから、役に立てよ」


「分からない薬を適当に答えることが、役に立つことなの?」


「伯父さんを不安にさせない言い方があるだろ。薬局では患者に説明しているんじゃないのか」


「薬局では処方箋と服薬記録を確認しています。錠剤を袋に混ぜて持ってこられても判断できないわ」


「融通が利かないな。仕事と家族を同じに考えるなよ」


「家族なら、間違った薬を飲ませてもいいの?」


 健一は答えず、空になったグラスを美咲の前へ差し出した。ビールを持ってくるよう求めているのだと分かったが、美咲は動かなかった。代わりに和子が台所を指し、天ぷらの次は茶碗蒸しを出してくれと言った。


 美咲が台所へ戻ると、炊飯器から炊き込みご飯の湯気が上がっていた。蓋を開けると、鶏肉とごぼうの匂いが広がり、底には薄くお焦げができていた。朝からまともに休んでいない胃が動き、美咲は自分も何か食べたかったことを思い出した。


「お義母さん、私の席はどこですか?」


「席?」


「食事をする場所です。私の分のお膳が見当たりません」


「台所で適当に食べればいいでしょう。座敷はもういっぱいなのよ」


「私は食事会に呼ばれたんですよね」


「もちろん家族の食事会よ。でも、お客様を差し置いて嫁が座るわけにはいかないでしょう」


 和子は小さな茶碗へ炊き込みご飯をよそい、流しの横へ置いた。椅子はなく、美咲は立ったまま食べるしかなかった。茶碗にはお焦げが一片だけ入り、箸は朝食に使ったらしい割り箸を洗ったものだった。


 座敷から笑い声が聞こえ、健一が会社の大きな案件を任されていると話していた。実際には健一が担当しているのは資料の取りまとめだと聞いていたが、親戚たちは「さすが健一」「和子さんはいい息子を育てた」と褒めている。和子は茶碗蒸しを運びながら、息子は仕事ができるだけでなく親孝行だと付け加えた。


「美咲さん、政男さんのお茶が空よ。見れば分かるでしょう」


 美咲は炊き込みご飯を二口食べただけで、茶碗を置いた。冷蔵庫から麦茶を出し、親戚たちのコップへ注いで回った。自分の席はなかったが、健一の隣には、脱いだカーディガンと空の鞄が置かれていた。


「その荷物をどければ、私も座れるでしょう」


「これは叔母さんの席だよ。お前は台所を手伝ってこい」


「朝から薬局で働いて、そのあと二時間料理をしたわ。私も食事をしたいの」


「みんなの前で、そんな言い方をするなよ。母さんに恥をかかせるつもりか?」


「誰が私の席を用意しなかったの?」


「嫁なんだから、客を先にするのは普通だろ」


 健一は声を低くし、早く台所へ戻るよう目で合図した。美咲は座敷に並んだ顔を見回したが、誰も席を詰めようとはしなかった。政男は先ほどの薬をポケットへ戻し、別の伯父は天ぷらの海老をもう一本取った。


 午後十時を過ぎ、親戚たちが帰り始めた。和子は玄関で手土産を渡し、美咲には座敷の食器を片づけるよう命じた。テーブルには口をつけられていない筑前煮、溶けた刺身のつま、飲み残しのビールが残っていた。


「この煮物、持って帰るか?」


 義明が、残った筑前煮を指した。美咲が返事をする前に、和子は健一が煮物をあまり食べないからいらないと答えた。美咲が好きかどうかは、誰も尋ねなかった。


 台所で皿を洗っていると、健一が空のビール瓶を二本持ってきた。健一の頬は酒で赤くなり、ポロシャツの腹には醤油の染みがついていた。美咲は油のついた大皿をスポンジでこすりながら、次の食事会には来られないと伝えた。


「どうしてだよ。今日はみんな楽しんでいたじゃないか」


「私は食事をしていないわ」


「炊き込みご飯を食べてただろ」


「流しの横で二口だけね。椅子もなかった」


「客が多かったんだから仕方ないだろ。家族なら、それくらい我慢しろよ」


「お義母さんは私を家族と言いながら、客より下に扱ったわ」


「嫁が手伝うのは当たり前だ。母さんの世代は、もっと大変だったんだぞ」


 健一は、母が聞いていることを意識して声を大きくした。和子は座敷から「そうよ」と返し、自分は若い頃、親戚二十人分の料理を一人で作ったと話し始めた。美咲は蛇口を止め、泡のついた両手を見た。


「今度から、手伝いの回数を減らします。土曜日も仕事があるし、体が持ちません」


「俺の母さんを大切にできないなら、結婚した意味がないだろ」


「私の父を、あなたは大切にしてくれたことがある?」


「何の話だよ」


「父の誕生日を覚えている? 最後に父の家へ行ったのはいつ?」


「お前の親のことは、お前がやればいいだろ。俺は自分の親のことで手いっぱいなんだ」


 健一は言い終えると、何がおかしいのか分からないという顔をした。美咲はエプロンを外し、油染みを内側へ折って冷蔵庫の横へ掛けた。白いブラウスの袖には海老の油が跳ね、紺色のパンツには洗い物の水が飛んでいた。


 帰りの車では、健一が運転席で親戚から褒められた話を続けた。美咲は助手席の窓へ額を寄せ、夜の道路を流れていくコンビニの看板を眺めた。鞄の中には、冷やされないまま残った水羊羹が二つ入っていた。


「母さんも助かったと言ってたぞ。やっぱり薬剤師の嫁がいると心強いってさ」


「私は料理を作るためにも、親戚の薬を無料で見るためにも、薬剤師になったわけじゃない」


「またそんな言い方をする。家族なんだから、持っているものを役立てればいいだろ」


「それなら、あなたは家族のために何を出しているの?」


「俺は働いてるじゃないか」


「私も働いているわ」


「会社員の仕事と同じにするなよ」


 美咲はそれ以上答えず、鞄から小さな水羊羹を取り出した。付属の木べらですくって口へ入れると、ぬるくなった餡の甘さが舌へまとわりついた。朝から作ったトマト煮込み以外で、その日初めて口に入れたまともな食べ物だった。


 自宅へ着くと、玄関には前夜に健一が脱いだ靴下がまだ落ちていた。冷蔵庫には七周年のケーキが残り、花瓶は空のまま流しへ伏せられていた。美咲は汚れたブラウスを洗濯籠へ入れ、白い小皿に並べた七本のろうそくを見た。


 父の重雄は、結婚してから一度も健一へ用事を頼んだことがなかった。電球を替えるにも、重い米を運ぶにも、自分でできないときは業者を呼んでいた。美咲が手伝うと言っても、翌日が仕事なら休めと帰された。


「お父さんのことは、お前がやればいい、か」


 美咲は健一の言葉をもう一度口にした。健一が「自分の親」と呼ぶ範囲に、美咲の父は入っていなかった。それなのに和子の世話は、美咲まで担うべき「家族の務め」にされていた。


 浴室からは、先に風呂へ入った健一の鼻歌が聞こえていた。美咲は冷蔵庫から麦茶を出し、自分のコップへ注いだ。冷たい麦茶を飲みながら、食卓の端に置いてあった小さな手帳を開き、八月八日の欄へ一行だけ書き込んだ。


『勤務後、義実家で料理と片づけ。食事の席なし。薬の無料相談を断ると、役に立てと言われた』


 書き終えた美咲は、ペンを手帳の中央へ挟んだ。これは愚痴を書くための手帳ではなかった。自分が何をされ、何を我慢してきたのかを、あとで自分自身がなかったことにしないための記録だった。



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