第24回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(24) 相良 凌
3 解けゆく謎(2)
便箋に今、浮き上がった文字は〔びんせんをよこにいちぎょうずつにきれ〕で、あった。
早速、西園寺は、便箋と〔金勢様〕を手に、小夜子と共に、当主の書斎へ戻る。西園寺は、小夜子から借りた鋏で、炙って浮き出た文字を横に一行ずつ、順番に切り出していった。
それを順番に〔金勢様〕へ、巻きつける。すると、意味のある文字列が浮かんだ。
西園寺が読み上げる。
「いけのほとりのあずまやのした・・・」
「池の畔、・・・東屋あります!」
小夜子が声高に言った。
西園寺が即座に、
「行きましょう!」
と、言うと、小夜子は、直ちに、
「分かりました。ご案内します!」
と、応じ、二人は、書斎を出て、一階に降りた。
一階では、使用人、富士田奈々子が、さりげなく、2階の様子を伺っていた。
☆
その頃、佳代と幸太郎の姿は、東山成行と共に、屋敷内の佳代の部屋に見出す事が出来る。
佳代の部屋は、シャンデリアが天井から下がり、ペルシャ絨毯が敷かれていた。
調度も、年季の入った、木製の値の張りそうなものが多く、ベッドも天蓋つきである。
奥にある窓は、開け放たれ、白いカーテンが、晴天の風に、たなびく。
佳代の天蓋つきベッドに腰掛ける佳代と幸太郎、それに対する形で立ったままの東山。
東山が、話を切り出す。
「二人に、お話したい事が・・・」
「あの使用人、富士田奈々子に、一体何を吹き込まれたの?! 私たちを締め出して、密談なんて怪しい・・・」
じろりと、東山を睨んで、佳代は、言った。
「まー、色々と・・・」
東山は、言葉を詰まらせた。
佳代が、詰問する。
「で、何が、言いたいの?」
☆
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




