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氷結の魔導戦士〜とある転生者の王道?物語〜  作者: 小心者の希望
一章 幼少期
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閉話 アトラスの心情

読んで頂きありがとうございます!

今話はシルクの父、アトラス視点です!

俺、アトラスはたまらなく不安だった。俺の最愛の娘、シルクが帰ってこない。もう日は完全に暮れたというのに。悪い胸騒ぎがする。悪寒がする。今日は朝から娘の顔を見ていない。誘拐されたのだろうか?それとも盗賊に襲われたのだろうか?私の不安は尽きない。


私に妻はいない。最愛の娘、シルクを生んだ時に力尽きて死んでしまった。だからもう私に家族は1人しかいないのだ。もう娘しかいないのだ。もうこれ以上最愛の人が目の前から消えるのを見たくないのだ。冒険者上がりの冷たい男だと言われても、成り上がり者と罵られてもやってこれたのは娘がいたからだ。私だってただの1人の父親なのだ。私はすぐに私兵にシルクを探させた。



私兵と共にシルクは帰ってきた。娘は少しボロボロだった。娘は私のプレゼントを買いに行って盗賊に襲われたらしい。明日は私の誕生日だ。そのためにプレゼントを買おうとした娘を叱ることなど出来ようか?私は泣きながら娘を抱きしめた。暖かい。本当に生きて帰ってくれてよかった。私にはこの温もりさえあればそれで充分なのだ。もう二度と離さない。私は密かに心に誓った。



話を聞くと、どうやらシルクは1人の子供とその護衛に助けられたらしい。その子供は馬車ですやすやと眠っていた。私はあまり信じられなかった。まだ精霊もいないような子供がD級の盗賊を倒すなんて。一応私は娘の恩人を無碍にするわけにはいかないと彼を客室のベッドに寝かせるよう指示した。





またシルクへの縁談だ。シルクは可愛いから仕方ないかもしれないが私は娘を政治のための駒にしたくない。それに娘は昨日の男に惚れているようだった。なら彼と娘を許嫁にするのも悪くない。そう思っていた。彼なら娘を任せておけるだろうと。



彼は貴族だったらしい。よかった。余りに身分差があると貴族がうるさい。心配していたが杞憂だったようだ。元々恋に身分差はない気もするが。私なんかに恋心はわからない。なのでせめて親として娘を好いた男に嫁がせることぐらいはしてやりたい。



残念だ。奴はよりによってフレイム家の子供だった。神様も皮肉なものだ。私の娘の恩人が我が一族の宿敵とはこれやいかに。こいつは他のフレイム家とは違うのかもしれない。それだとしても我が一族の無念を思うとそんな事は言ってられない。こいつも一族を騙そうとしているに違いない。フレイム家は狐の様な奴らだ。人を平気で騙す。するとシルクが驚くことを言った。


彼は火など使わない。彼は氷を使って戦っていたと。



私は神の信託を思い出した。神はやはりこうなることを知っていたのだろう。私は彼に我が家に伝わる脅威について話した。彼は運命の子なのかも知れないと。



彼は驚いていた。何か彼にしかわからない言葉があったのか不思議そうにしていた。まあ私には分からない。私にはせいぜいこの子を導いてやることしかできない。とりあえず謝らなくては。彼には酷い言葉を浴びせてしまった。



彼はすんなりと許してくれた。なんと心の器のデカいことだろうか。私は到底及ばない事を知った。シルクがこの少年に惚れるのもわからない気はしない。それに彼は笑ってこう言った。


「敵の敵は味方です。私はフレイム家が嫌いだ。貴方もフレイム家が嫌いだ。私達は手を取り合うべき」だと。



私は彼に婿入りを勧めた。彼は少し顔を赤くしていた。シルクからは怒られてしまった。照れ隠しだろう。彼は学校に行きたいと言っていた。シルクと共に通わせてあげようと思う。娘の恩人であり、婚約者の望みだ。叶えてやるのが筋だろう。私はこう見えても仁義を重じているつもりだからな。




私の妻には迷惑をかけたまま死なせてしまった。妻は今日のことをどう思っているだろうか。彼女のことだから祝福してくれていると思うが。妻にも彼らの結婚式を見てもらいたいものだ。私もそれまで生きていられる保証はないが。一つ目標ができてしまったな。



今日は私にとって今までで最高の誕生日だった。彼には感謝しても仕切れない。



フレイム・シュヴァルツ・ショウ、いや唯のショウと言った方が彼は嬉しいだろうか?ショウ君とシルクの進む道に神の加護があらんことを、、、

読んで頂きありがとうございました!


次話は主人公視点です!


次話も頑張りますので応援よろしくお願いします!

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