プロローグ 王宮の呪い
まだまだ初心者の執筆となります。
拙い文章ですが、お許しください。
誤字脱字設定不足等、多々あるかと思いますが、誤字脱字に関してはご指摘いただけると助かります。
思いつきなので設定等、途中で変わるかもしれません。
仕事がありますので遅筆になるかと思いますが、よろしくお願いします
*カレンダー裏の落書き(動きのある絵は初めてで……途中で挫折しました(^^;【2018.2.24追加】
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身体が熱い。
薄れゆく意識の中でわたくしは思う。
このままわたくしは死んでしまうのか、と。
そう思わせる程に異常な程の体温の上昇を感じる。
いや、これは体温の上昇と言えるものじゃない。自分が自分でなくなる感じなのだ。わたくしがわたくしでないわたくしになっていく。ああ熱い。
それは火に炙られたような熱さではなく、身体の中から湧き出すような熱さなのだ。もう耐えられない。そう思っても死ぬ事すら出来ない。
胸の奥から湧き出す熱さに胸を掻き毟るけど、そんなのは届く筈もなく……
白く透き通るような柔肌だったわたくしの身体が、だんだんとゴワゴワと硬い何かに変わっていく感じがするけど、それが何を意味するのか分からない。
ああ、怖い! お母さま! 助けて! お父さま! どうしたら良いの? ティス! 誰かわたくしを助けてっ!!
ああ、もう……わたくしが…… わたくしで …… なく……なって …… い……く
誰……か……た…………す……k……
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「ああ……ティナよ……ワシのティナ、ワシたちのティナが……」
「アナタ……まさかティナが……ああ、ティナぁぁぁ…… これは呪いよ! 呪いに違いないわ!」
「父様! 母様! 姉様はどうなってしまったのですか!? 姉様はどうなってしまうのですか!?」
王宮に響く咽び声。
部屋を追い出された宰相や侍従たちが、扉の外で何事があったのかとオロオロするが、何か良くない事があったのだという事だけは察する事が出来る。唯一部屋の隅に残っていた侍従長が王に近付き耳打ちすると、王は目を見開いて振り返り、侍従長を憤怒の形相で見やった。
「なっ! お前はワシに娘を放り出せと申すか!?」
「心優い事にございますが、それが代々王家に伝わる掟ゆえ……」
「そんな!! 何とか娘を……ティナを助ける方法は無いのですか!?」
侍従長にすがり付く王妃だったが、それに目を瞑って力なく首を横に振る。
「何も……何も出来る事は無いのか」
「今一度、文献を読み漁ってみますが、前の事例は200年以上前の事ゆえ、今のところ私めの知る所では……」
目を瞑り首を横に振り続ける侍従長に、この男がそう言うのであれば間違いはないのだろうと察する王と王妃だったが、愛娘の事である。そんなに簡単には諦められる筈がない。
しかし、目の前にあるその姿は非情にも現実だと告げる。
「おお……ティナよ。力なきワシを恨むのだ」
「ああ、ティナ。もう一度抱きしめておけば良かった!」
「姉様は……姉様はもう元には戻らないのですか? そんな事って……」
ティナの成れの果てにすがり付き泣き崩れる3人に、もはや侍従長は掛ける言葉の一つも見付ける事は出来ず、目を逸らし俯くしかなかった。
この日、この国の王族が過去にも幾度となく流された同じ涙が、為す総べなくまたもや流れる事となった。
そしてこの数日前、住処を追い出されて失った少年少女が出会い、未だ見ぬ世界へと旅立ったのだった。