表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/87

勉強

お久しぶりです。

 風邪もすっかり治って、数日経ったある日。

 平太(へいた)は、いつものように保育ルームに来ていた──


「平太ぁ、なにしてんの?」


 と(たつ)がテーブルで勉強していた平太の横に来て、声をかけた。


「数学」

「すーがく?」

「そ。簡単に言うと数字とか記号が出てくる。計算すんの」

「けーさん……」


 辰は少し考えてから、平太の隣に座った。


「おれもやる」

「無理──」


 即答して、シャーペンを走らせる。


「できるぞ!」

「無理だよ。足し算引き算だろ。頑張っても──」


 と言ってから、平太は後悔した。

 辰を見ると、目を輝かせていたのだ。


「やる!」

「……終わったらな──」


 内心、めんどくさいことになった……と思いながら、平太はシャーペンを走らせた──


         *


 やっている間も、辰が興味津々に覗いてきていた。


「おわった?」

「終わったよ……」


 平太は数学の問題とノートを鞄にしまった。


「はぁ」

「あら。どうしたの? ため息ついて」


 と初枝(はつえ)が畳んだタオルを持って、歩いてくる。


「いや、勉強するって言ってて……」

「辰くん、勉強するの?」

「うん! けーさんする!」

「そう。平太くん頑張って」


 と初枝がクスッと笑った。


梅田(うめだ)さん……」

「いいじゃない。辰くんがこんなにやる気なんだから」

「……はあ」


 確かに、辰は目を輝かせている。


「けーさん!」

「…………」

「頑張って。なんなら、皆でやればいいんじゃない? 皆、平太くんが計算教えてくれるって──」


 と初枝は声をかけた。

 本を読んでいた(かおる)と、人形遊びをしていた(あや)(あん)が顔をあげた。


「平太がおしえてくれるの?」

「そうだぞ!」


 辰が勢いよく答える。


「けーさん、たのしい?」

「たのしいぞ!」

「じゃあやる!」

「うん──」


 三人が集まってくる。


「…………」


 平太は、集まってきた三人と辰を見て、なぜこんなにやる気なんだと思うのだった──


         *


 とりあえず、テーブルだとやりにくいので、下に移動する。


「じゃあ、計算な」

「けーさん!」


 辰がワクワクしながら言う。

 平太の隣に辰、彩、杏、薫と円を描くように座っている。


「じゃあ、5+2は?」


 平太が訊く。

 皆が手を使って、かぞえる。


「ご、たす、にーは……なな!」

「薫、正解──」


 褒められて、薫は照れ気味に笑う。


「かんたん、だよ//」

「そっか。じゃあ12−5は?」

「じゅうに……」

「ひく、ご……」

「……」

「……」


 皆が指を折る。

 それを見て、平太は笑う。


「じゃあ、紙とペンでやるか──」


 近くのペン立てからシャーペンと鞄からいらない紙を取り出す。


「じゃあ、りんごが十二個あって五個、辰が食っちゃった。残りはいくつか──」


 平太はりんごを十二個描いて、そこから五個を線で消す。


「……はい、何個?」

「いち」

「にい」

「さん」

「しい──」


 りんごを指差しながら、かぞえていく。


「なな!」

「辰正解」

「へへっ//」

「平太お兄ちゃん、ほかのもんだいだして!」

「はいはい──」


 彩に促されて、平太は紙に今度はぶどうを描き始める。

 結構、教えるのも悪くないかもしれないと思う平太だった──



遅く?なりました。すいません(_ _)

どうだったでしょうか、

感想批判評価などなど、よろしければお願いします(_ _)

すると喜びます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ