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30歳ゲイの日常エッセイ  作者: 赤井獺京


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誕生日の夜は、今でも食べ放題

誕生日の夜は焼肉キングに連れて行ってもらった。行っているお店が高校生の頃と変わっていないことに驚きだ。そろそろ食べ放題、と言うものから足を洗った方がいいと思いつつも行きたくなってしまうのは気持ちだけが若い証拠だろうか。


店内は木曜日の夜にも関わらず満席だった。それこそ高校生の団体がいて賑やかだった。季節的に運動会の打ち上げか、何なのか、騒ぎながら肉に食らいついていた。


 最近体重が増加気味だからご飯はやめておくか、そう思ってパネルで注文をしていくと、せっかく来たのだからと悪い癖が出る。韓国風卵かけごはんとキーマカレーチーズビビンバを同時に頼んでしまった。


30歳になるのだから自制心は持っておきたいと思いながら、ハンバーグやヤムニョムチキンなどの単価の安そうな商品も頼んでしまった。悲しきかな、舌は子供のままなのだ。


90分の食べ放題でラストオーダーまで残り30分で満腹になった。これ以上食べたらデザートが食べられなくなる。

 

 昨夜には30歳の誕生日前夜祭として、ケーキや団子や、惣菜を買って夜に盛大に食べた。食べきれなかった団子とケーキを、今日の朝と昼間に食べていた。

 その罪悪感がありながらもデザートを4品頼んだ。

 いい歳だ。糖尿病にも注意していきたい。


 ただでさえ主食がチョコレートの日もあるからだ。


 明日は体をリセットするために、食べるにしてもそばにしようか。そんなことを二人で話しながら満腹のお腹でお店の近くを悪あがきの散歩をした。


 誕生日なんて自分は何もしていないのに祝われる。

 よくわからない日だ。


ちなみに誕生日おめでとうのメッセージが送られてきたのは

両親と元彼と、元セフレと、縁を切りかけの後輩と、

店長の頃一緒に働いていたアルバイトの子からだった。


ありがとうと返事を送って静かに閉じた。


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