待てよ、、この剣なら、、!
ばしゅっ!ばしゅっ!
そいつはまず風の塊を飛ばしてくる。
「よけろ!」「っ!」
よけた。なんとかゴロゴロ転がった。
アリサや船長はこともなげに避けているが、 僕は無様にも転がりながらだ。
しかしすぐに起きたのでセーフのはず、、!
風の弾丸が当たったところの床にヒビが入っていた。それを見て船長が慌てて言った。
「まて!避けるな!船にダメージがいく!」
「だからってどうやって受け止めればいいのよ!」
「そんなもの気合よ!」
そう言って受け止めようとした船長はふっとばされて気を失う。
「きゅう」
「わー!船長がかわいい声で気絶したー!」
「もー!こうなったら短期決戦しかないわね!」
そう言ってアリサは弓を取り出した。
「これでもくらいなさーい!」
そう言って打ち込む。しかし、
「効かない、、」
当たって入るようだが、すり抜けているようだ。
物理が効かない相手なのだろう。どうしよう、、!
「あれは魔法みたいな存在みたいだね、、」
何やら時節光を放ったり半透明だったりしている。
おそらくレイス型、あるいはスライムみたいなように固体としての肉体を持たないのだろう。
「そうか、だったら!」
そう言って、アリサは矢を構えながら、パワーを込めた。
みるみる矢が光り始める。
「はぁぁぁぁあ!!」
そして撃つ。残像が光り直撃。
するとエレメンタルに穴が空いた。
「ぐええええええ!」
叫び声からして、効いているのだろう。
「やった!」
僕たちは喜ぶ。しかし今のは、、
「今のはエンチャント魔法。
矢にパワーを込めて魔法属性と攻撃力を付与するわ。
魔法存在であるエレメンタルは物理よりも、魔法が効くのよ!」
さすがアリサだ。かなり有能頼れる存在である。
しかし、何本か攻撃を当てて、少しずつ効いてきた頃、
アリサの動きが止まった。
「どうしたの?」
「MPがないの!もう撃てない!」
どうやら魔法中心の戦いは苦手のようだ。
さっきまでの弓矢だけてはまともにダメージを、与えられない。
「こんな時にMPポーションや、せめて魔法弾が撃てるアイテムがあれば、、」
魔法のアイテム。そんなものがあればいいのだが、、。
その時、僕の腰の剣が少し光った気がした。
「待てよ?この剣なら、、!」