16,風のエレメンタル
しかし、その祈りが通じたのではないだろうけど、突然。
「「っ!?」」
「なむなむ。って、、ん?」
すんっと風がなやんだ。
雨もほとんど降っておらず、日の光も当たっているほどである。
だがそれでいて水の轟音はまだ続いていた。
何事かと外に出て確認すると、
「、、なんだこれ?」
不思議な現象が広がっていた。
それは、周囲に風の壁で囲われた広場である。
船から身を乗り出してアリサが確認する。
「幻影じゃないみたいね、、」
「まるで風で出来た巨大か煙突の中に入ったかのようだ、、」
上を見るとその風の壁は高く続いており、球体の形の天窓のように光が差し込んでいる。
「これはまさか、台風の目とかいうやつでは?」
昔前世で聞きかじったことを言う。
「バカね。台風の目がこんなに小さいわけないじゃない」
「それもそうか、、」
「これは竜巻よ」
「いや、竜巻だとしてもこんなにひとつの場所に留めるなんて気聞いたことねぇぞ?」
つまり珍しい現象だ。
「あるいは、これはモンスターじゃ、、」
「なんだって!?モンスター!?」
モンスターは魔法使う種類もおりそれは月によって災害級にもなるのだ。
「おかしらぁ!この広場の中心になんか変なのがいますよ!」
「なーにー!」
そこを見ると、なんか、海の上に巨大な目玉みたいのが浮いていてその周りにキラキラしたものが巡っている、
「あれはもしかして、風のエレメンタル!」
「珍しいな、、そしてやつはモンスター、当然人を襲うようにできている。」
近づいてくる目玉。
それは表情こそないが、明らかに殺意を向けていた。
「もしかして、、!」
「これは戦うしかないよね」
「ガハハ、お嬢ちゃんを雇っておいて正解だったな。不幸中の幸いというわけだ」
そしてバトルが始まった。
敵は周囲から風の珠を作り出して、、飛ばすっ!
「来るぞっ!」