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ゼロ

「来たわ、あなた、ストルクよ。」

「おお、ついに我らが子の誕生か。」


 この世界において、ストルクーー愛を誓い合った者たちに子を授けるとされる鳥ーーを見た日、その日こそが子を授かるタイミングであるとされている。

 したがって、この夫婦にとっての子供の誕生は今日となる。


 もう一つ、ストルクはある力を持つことで知られている。それを見た者たち、その中で最も弱きものに何らかの加護を与えるのである。

 もし、その者たちが愛し合っているのであれば、その子供に加護が与えられることになる。


 であれば、多くのものがストルクを見、力を得ているように思われるが、実際はそううまくはいかない。そもそも、ストルクを見ること自体が、ごくごく稀なものであり、また一般に、純粋に愛を誓い合ったものたちにしか見えないのだともいわれている。


 どんな加護が与えられるのか、その種類はさまざまであり、その力の大きさもまたいろいろであるが、それでもいくつかわかっていることもある。


 ひとつ、その力はどんな生物であっても受け取ることができる。

 ふたつ、受け取った者は、その力がどんなものであるのかを理解することができる。

 みっつ、同じ力を持つものが多数いる力もあれば、いまだ出現していないであろう力もある。

 よっつ、古代の神々が作り出したとされるカード、22枚のアルカナカードと56枚のクラインカードのうちの一つのカード名という形で与えられる。

 いつつ、同じ加護の名であっても、人によって扱うことのできる能力はばらばらである。


 この世界に住む、人族、神族、魔族、動物、植物、などといったすべてのものは、与えられた力を用い、日々を生活している。

 だが、そのそれぞれが、互いに仲良くやっているのであれば、彼女[メディア]の物語は始まらなかっただろう。


 この物語は、人族の住む中でも最も強大な国[王国:グラム]そこから、数十キロも離れた位置にある魔の森。それをさらに超えた先にある、したがって碌な交易も行えずちょっと貧しい生活を送っていた村[カイロ村]。その村長[メリッサ]に拾われた少女、メディアの物語である。

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