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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「★空」

妹家族が東京旅行からの帰り道、高速道路で体験した不思議な話。


すっかり日が落ち、辺りが暗くなってきた頃。

助手席にいた妹が、進行方向の正面、夜空に浮かぶひとつの星に目を留めた。


よく見ると、その星はただの光の点ではない。

まるでイラストで描いたような、綺麗な「★」の形をして輝いているのだ。


「ねえ見て! あの星、本当に『★』の形をしてる!」


驚いて声をかけると、車内の家族も「本当だ!」と大盛り上がり。しばらくの間、みんなでその不思議な星を眺めていた。


すると次の瞬間、その「★」の形がゆっくりと崩れ、普通の丸い光の粒へと変わっていった。


(なんだ、見間違いだったのかな……?)


そう思ったのも束の間、次の変容が起きた。

丸くなった星の左右と下に向かって、無数の小さな星々が――まるで光の羽が広がるように、バーッと放射状に広がっていったのだ。


「うわぁ、凄い……!」


幻想的な光景に家族で思わず歓声をあげた。

すると光の羽を作っていた星々は、そのままスーッと夜空の闇に溶け込むように消えていき、何事もなかったかのような静かな夜空に戻ったという。


その話を聞いた後「そうだ!あるかも」とドライブレコーダーをもってきてくれたのですがSDの中身は歯抜けの映像があるだけ……

肝心の星の映像はひとつもありませんでした。

『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。



また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』『海冥の檻〜偶像(かみさま)の言う通り~』も掲載中です。


『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

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▼『海冥の檻』はこちらから

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