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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「届いたお小言」

課題がたまっていてなかなか終わらない。机の上の時計に目をやると、針はすでに午前2時を回っている。

「さすがにそろそろ切り上げようか」と、重い瞼をこすりながら溜息をついた、まさにその時だった。


「早く寝なさい」


耳元で、聞き覚えのある母の声が確かに聞こえた。


「わかったよ」と、いつものように返事をしかけて、ハッと我に返る。

慌てて周囲を見回すが、当然そこには誰もいない。ここは実家ではなく、進学のために上京して暮らし始めた、小さくて静かな一人暮らしの部屋だ。


不思議と恐怖感はなかった。ただ、実家で「早く寝なさい」と口うるさく言われていたあの頃の風景が、鮮明に脳裏に浮かんだ。


お母さん、こんなに遠く離れた場所まで、こんな遅い時間まで気を使わせちゃってごめんなさい.


『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。



また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も掲載中です。


『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n5968mp/



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