第一話 異世界召喚者はピアニスト!
R&Kが中学の頃趣味で描いていたオリジナル漫画を ノベライズにしてみました!
大まかな流れはRちゃんが考えて、
私(K)がそれを調整しつつ清書しております。
毎日午後5時に更新します!
そこは、深い森の奥ーー。
黒いフードを被った怪しい者たちが、五芒星の描かれた魔法陣を囲み、なにやら儀式を行っていた。
あたりに立ち込める強い魔力のせいだろうか、虫や動物は見当たらない。
「ーー … ーーー…」
聞き馴染みのない呪文が紡がれる。
それと同時に、地面に怪しい紋様が浮かび上がった。五芒星のような魔法陣が、さらに複雑な模様を描いていく。
呪文を唱える声がいっそう大きくなり、膨れ上がった魔力が渦を巻く。そして目を射るような眩しい光が放たれ、魔法陣の中心に一筋の影が立ち現れた。
「!!」
黒フードたちが一斉に息をのむ。
背は150cm半ばだろうか、ごく普通の小柄な少女であった。桃色の無地のパジャマを着ており、癖のついた長い黒髪は無造作に下ろしている。閉じられたまぶたが眠たそうにゆっくりと開き、水色の瞳が見えた。
どうやら見事に召喚は成功したようだ、しかし。
「…失敗か…。」
「弱そうだな。」
「がっかり…。」
ぼそぼそと落胆の声が行き交う。
「…は?」
と、少女が声を発した。にこにこと笑っているが、目は笑っていない。しかしそれに気づかず、黒フードたちは遠慮なく思ったことを言いまくる。
「残念…。」
「はずれだなー。」
「ガチ弱そう。」
「ってか子供じゃん。」
「ダメだったかー」
「ってか、この服装…。もしや無職か?」
「うわうわうわ、失敗ーww」
「二週間かけて召喚したのに、これって…。」
「そんなん、しょうがないじゃん!!!!!」
少女の叫びが響き渡り、黒フードたちが一斉に肩を震わせた。少女はここぞとばかりに容赦なく文句をぶちまける。
ついに耐えきれなくなった少女は、勢いよく振り返って叫んだ。
「寝てるところを深夜2時に呼び出されたら、髪も服もボサボサになるに決まってるでしょ!!」
突如として爆発した少女の剣幕に、男たちはタジタジになる。
少女の勢いは、一度火をつけたらおさまらない。
「突然呼び出しておいて何なんですか!!?「失敗」とか何なんです!?!?
もうすぐピアノのコンクールがあるんだから、早く帰してよ!!
っていうか、弱そう〜 とか チビ とか見た目ばっかりさぁ!! 深夜に呼び出されていきなり「最悪」って言われる気持ち、考えたこと…」
その時だった。
その喧噪を打ち消すように、フードの群れの奥から一人の人物が静かに歩み出た。
「わぁ…、なんだかすごく元気な子だね。」
白いローブを羽織り、左手に蛇を模した大きな杖を持った、整った顔立ちの青年だった。前髪を横流しにした金色の髪がさらりと風に揺れた。彼は、楽しげに橄欖石の目を細めながら少女を見つめている。
「たまには女の子でもいいんじゃない?面白そうだよね。」
「いつの間に…!」
「いや、多分ムリですよ…。」
黒フードたちのざわめきを無視して、青年は指で輪を作ると自身の目元に当てた。
「ちょっと待って、ステータス見る」
スキル『天眼』ーー。
彼の瞳が妖しく輝き、少女のあらゆるデータが空間へと提示された。
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ステータス:ミノン LV.5
称号:かけだし召喚者 /天性の破壊魔
体力:3
攻撃力:8
防御力:5
魔力:40
瞬発力:18
魅力:5
知力:30
精神力:10
仲間:まだいない
所持スキル
絶対音感 LV.Max
毒耐性 LV.1
回避 LV.3
魔力強化 LV.3
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「!?」
青年の瞳が、一点に釘付けになる。
「軽い毒耐性スキルもあるのか…。レベル5とは思えない。」
そして少女、もといミノンを振り向き、にっこりと柔和な笑みを浮かべた。
「すごく気に入ったよ。」
「え……?」
戸惑うミノンに手を差し伸べ、声をかける。
「僕についておいで。」
次回、魔法使いの家に…!?
明日もお楽しみに!




