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78 新住人達

 




 攫われた人達が到着した翌日、朝の訓練の時に村の人達が彼らにはやく再会したいという声が聞こえた。

 それならば夕飯時に彼らの歓迎会をしましょうと伝えた。

 大人数なのでお料理は手伝って欲しいと伝えると女性達が手伝ってくれるそうだ。

 男性人も手伝ってくれるそうなので、野外の炊き出し場で行う歓迎会用の椅子やテーブルの用意と焼き肉係をお願いした。

 道路を拡張する時に切り倒した木をヴィルさんがマジックバックで運んでくれたものが沢山あるのでそれを使って貰う。

 それは昔酒醸造だった建物、今はワインを作っているワイナリーの裏に雨に濡れない様に屋根付きの資材置き場に積んである。

 ヴィルさんが魔法で色んな厚さの板にしてくれたものも沢山ある。

 夕方道路拡張工事の仕事が終わったら丸太を切っただけの椅子と丸太に板を乗せただけの簡単なテーブルを作ってくれるそうだ。

 村の十五歳以上の男性達が工事作業に雇われているのだ。日雇いで現金収入がが入るので参加する者が多い。

 どうやらヴィルさんが工事関係の人に予め頼んでくれていたようだった。



 ヴィルさんが資材置き場の側に物置小屋も設置してくれたので、管理人のロッジの側にある物置小屋から、鋸や電動丸鋸、インパクト、等の大工道具や鍬やスコップ等の農具を運んで置いてある。

 使い方は以前男性達に教えてあるので自由に使って良いからと伝え、物置小屋の鍵を後で取りに来るように伝えた。


 小屋には何がいくつ置いてあるかの一覧を表にして貼ってあるし、物が置いてある所に一つ一つその物の型の絵が子供達によって描かれているので、外に置き忘れがないかのチェックが簡単なのだ。

 ビスや釘も置いてあるが、そこには箱の形が四角に書かれて釘とビスの絵も描かれている。これらは少なくなってきたら私が買って補充するので、使った人が少なくなったと教えてくれる事になっている。

 葡萄畑の葡萄の柵作りで使用するからね。そう、柵作りに必要なのでインパクトを二つ購入した。元々あった物が有名なメーカーの品みたいで、同じ充電器が使えるようにと同機種にしたのだが、お高い物だった。必要経費よ、必要経費!



 島に来た人達に朝食後に島を案内した。これから自分が長く住むかもしれない場所なので皆んなが参加した。


 海が近くにある事でなんだかホッとした表情をしている人達がいる。多分元々海の近くに住んでいた人達なのだろうと思う。似たような環境の場所で生活出来るのはたぶん安心感があるのだろう。


 村の家や島の北側に設置された家畜を飼う事が出来る家々を説明しながら案内した。村の住人も何人か一緒に見学している。


 まだ家畜は用意してないが、ヴィルさんが私の世界から家畜を持って来るのは不味いだろうと、ヴィルさんの世界の家畜を手に入れてくれる事になっている。対価は勿論お支払いする。

 家畜が手に入る迄は畑で自分達の食べる作物を作ったり、葡萄畑を新たに作るのを手伝ってもらって、その対価に賃金を支払おうと考えている。

 肉が必要なら村人のように狩りに行ってもらって良い。


 ミルクが欲しいから牛が飼えると良いな、それに村の皆が手に入れられるように卵やお肉が欲しいので鶏、家畜用の豚がいるのかは分からないがいたら豚も、それに服を作るのに綿の栽培をしたいけど、綿栽培には水が多く必要みたいだからこの島ではちょっと難しいかな、羊が居たらいいなと思うが、ヴィルさんの世界にそれらが居るのか、またそれらを飼ってくれる人も居るのかまだ分からないのでヴィルさんと皆に相談しつつ集めて貰うつもりだ。


 今回島に来た人達は


 村人と同じ島出身者の二十名


 三十五歳 父 デニス

 三十三歳 母 エーファ

 十三歳  息子 ヨハン

 十一歳  娘 ドーリス 


 三十歳 父 フランク 今回祖母(フランクの母)を亡くした

 八歳  息子 エルマー


 二十七歳 父 フリッツ

 二十三歳 母 デリア

 五歳   娘 ディアナ


 十七歳 男 ギード 今回祖父母を亡くし独り身となった。


 二十三歳 母 カリーナ 今回祖母(カリーナの母)を亡くした

 五歳   息子 クラウス

 三歳   娘 カロリーネ


 三十四歳 父 ホルガー

 三十二歳 母 ダニエラ

 十四歳  息子 フーゴ

 十一歳  息子 ヤン

 八歳   娘 ニコラ


 十九歳 男 スヴェン


 二十歳 女 リーザ 今回祖父母を亡くした


 そして他の場所から攫われた人達の六名


 二十五歳 女 ジーナ

 三歳   男 マルコ ジーナに懐いて付いてきた


 二十三歳 女 エーリカ・ド・コストマン子爵家の四女で他家で侍女をしていた。


 十八歳  女 ラーラ


 二十歳  男 ヴィーラント


 十三歳  男 コルビー


 の二十六人。

 まだどんな家畜が飼えるかは分からないが家畜を買いたいと言う家族はデニス、カリーナ、ホルガー、ヴィーラント、スヴェンの五組いた。その中のスヴェンは祖父母を亡くして独り身になったリーザと結婚して一緒になろうと約束してたようで、この地で彼らも家畜を飼いたいそうだ。


 その話を聞いた村の人達は私の周りに集まって彼らの結婚式をさせて欲しいと言ってきた。

 彼らの島では結婚する時は皆で新婚夫婦の家を建て、浜の住民も海の住民もドワーフ達も料理とミードという蜂蜜酒を持ち寄り、花嫁と花婿は花の冠で頭を飾り皆で祝うのだと言う。


 それならば今夜花冠を用意しましょう。花は私が用意するので、編むのは村の代表者アルノーの奥さんであるレナーテさんに頼んだ。何人かで作ってくれるそうだ。

 管理人のロッジの周りには前管理人の大瀬さんが植えたと思われる花が夏の島に元気に咲いているのだ。買い物の帰りに手折って持ち帰りロッジに飾ったりもしている。

 今は薔薇や百合、向日葵、ダリアが咲いている。少し前には色とりどりの紫陽花が満開だったが今はもう時期が終わった。

 私が両手いっぱいの紫陽花を抱えて上のロッジに帰っている時に村人に出会ってとっても綺麗ねと大好評だったので村にも咲くように後から挿し木用の枝を何本も切ってきて、山上から村に行く道の両脇に挿しておいた。何年かしたら幾つもの大きな花の塊が雨の中キラキラと咲き誇るだろう。

 いや、もしかしたら来年にはもうそうなっているかも。なんせうちには緑の妖精リラがいるんだもん。





お読み頂きありがとうございます。

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