引っ越し
今日から高校一年生になったオレは、とにかく浮かれている‼︎
浮いているんじゃないか?ってくらい心が浮かれている!
なぜですか?って⁇
そりゃぁ、もちろん自由を手に入れたからなのです‼︎
今まで数年間オレは、ばあちゃんちにいそうろうの身でした。
ばあちゃんと、いとこ家族と一緒に住んでいたのです。
しかし‼︎
勉強を頑張って、元いたマンションへと返り咲いたのです。
そもそもうちは、マンション暮らしでした。
しかし、父が海外に転勤…母親もついていくということで、オレも海外かそれともばあちゃんちか、っていう二択の選択を迫られ、英語の苦手なオレは、ばあちゃんちを選んだ。
でも、受験に合格したら元のマンションに戻っても良いと、お許しが出たのです。
で‼︎
浮かれているのです。
昨日引っ越しして…てか、元々住んでいたから、逆に戻ってきたということになる。
あー、早く学校から帰って部屋でゴロゴロするんだー。
やっぱり自分の部屋があるっていうのは、最高だよなぁ。
さっさと学校を出て、念願の家に到着!の予定だったが、うっかり友達と昼を食べてゲームしていたら、すっかり夕方になっていた。
まぁ、いいだろう。
ガチャっとドアをあけると…
…
え?
見知らぬ靴がいくつも綺麗に並んでおります…ね?
あらあら⁇
お部屋間違えた⁉︎
席替えしたのに、うっかり席替え前の席に座っちゃったくらいの焦りです。
慌てて確認するも、やっぱりうちの部屋番…
え?
なぜに?
うちって…引っ越しだんだっけ?
いや、鍵が普通にあいた時点でここはもうオレの家だよね?
?
どの家も共通の鍵だったりしないよね⁇
…⁇
恐る恐るリビングへと向かうと…
⁉︎
やっぱりおかしなことが起きておりました‼︎
女の人の声が聞こえてきます…
泥棒?
女泥棒惨状‼︎
的な⁇
こんなに賑やかにワイワイしてるけど…大丈夫そう?
まぁ、女性なら…オレも勝てなくも…ないような…でも、何人もいそうなんだよね…。
みなさんごっつい女性だったら、敵わないかもしれない…。
…
一息ついて、エイっとリビングのドアをオープンしてやった。
すると…
一気に部屋が静まり返り、オレに注目する女性たち。
てか、女子?
…
あー…えっとー…
…
意味がわからない。
兄貴と三人の女の人がテーブルを囲んでお茶会?みたいなことをしていた。
兄貴…
これは、いったい…
おいおい…なにしてるんだよ⁉︎
あっけにとられていると、一人の女の子が
愛海です!と、無邪気な笑顔をオレに向けてきた。
一応突発的に、
「あ、どうも。颯太です。」って挨拶したけど…どちらさん?
なんて首を傾げていると、残りの二名の女子も自己紹介してきた。
柚湖です。
菜美です。
と。
そして兄貴も
「浩介です♡」
って挨拶してきやがった。
「いや、兄貴…これはいったい…」
「あー、詳しくは後でな。じゃ、今日はこの辺でお開きにしましょうかね」
と、兄貴がニッコリしながらいうと、みなさんせっせとティーセットを片付けて、おじゃまいたしましたーと、帰った。
…
なにこれ?
ずいぶん…いつも集まってるっぽい感じ…
皆が帰り、どういうことなのか聞くとどうやら、兄貴の生徒らしい。
なんの生徒なんだよ⁉︎
そもそも兄貴は、有名大学に通っているが全く勉強してるそぶりなかったぞ?
お茶会だよね?
なんの勉強なの?
兄貴は、色々だよって言ってたけど…
こんなの親が知ったら泣くって‼︎
「さ、颯太風呂にする?それとも風呂?やっぱり風呂⁇」
…
帰って早々に風呂に追いやられるオレ。
別に風呂でもいいけどさ‼︎
そりゃ、怠くなる前に入った方がいいけどさ‼︎
言われるがまま、風呂に入りタオル一枚で風呂から上がると、いきなりキャッて声がした。
?
みるとそこには…さっき帰ったはずの菜美さんがいた。
…なぜ?
「あの…」
「なんですか?」
「なぜ…ここに?まさかあなた…兄貴とこっそり同棲してるんじゃ⁉︎」
「違います。それより早くお洋服を着てください。」
…
あ、そうだった。
一度脱衣所に戻り、服を着て戻ったらいなかった…。
菜美さんがいなかった…。
え…
?
まさかリビングで兄貴とイチャイチャしてるんじゃ⁉︎って思い、急いでリビングをあけると、そこにはめっちゃ豪華料理が並べられていた。
⁉︎
「兄貴…すげ〜」
「いや、オレが作ったのはこの卵焼きと野菜炒めな。あとは、菜美ちゃんのお手製だ」
⁉︎
「な、菜美ってやつ…なにものなんだよ⁉︎」
「菜美ちゃんは、フツーの高校生だよ?かわいいだろ?いや、美しいだな。あれは」
…そりゃ、たしかに黒くて艶々の髪に、透き通るような白い肌だったけど…
「あ、でもお兄ちゃん的には愛海ちゃん推しかな」
⁉︎
「犯罪だぞ?」
「そういうんじゃないって。」
兄貴は、笑って言っていたけど…
愛海ちゃんってこ…小学生じゃね⁉︎
大丈夫かよ兄貴よ…。
心配な兄貴がいるから、夜も寝付けない…わけもなく、ぐっすり眠れた今日この頃。
清々しい朝を迎えて、登校して教室に入りました。
で…
なんかいるんです。
なんだろうなぁ?なんかいるんですよねー?見てるんですよねーってどこからかくる視線を浴びていたオレは、視線の方を思い切ってみてみたんですよ。
そしたら、いたんです。
昨日家でみた愛海さんが。
⁉︎
えっ…とー
まさかの高校生とは…
しかも同じクラスだったんかい‼︎
ぜんっぜん気付きませんでしたね。
オレと目があった愛海さんは、プイッと前を向いた。
…いや、感じ悪いって。
昨日は、兄貴たちとあんなに楽しそうにお茶会してたのにさ。
女心は、難しい?
続く。




