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兄貴に彼女が三人も⁈それはどうなのよ?  作者: 猫の集会


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1/5

引っ越し

 今日から高校一年生になったオレは、とにかく浮かれている‼︎


 浮いているんじゃないか?ってくらい心が浮かれている!


 なぜですか?って⁇


 そりゃぁ、もちろん自由を手に入れたからなのです‼︎


 今まで数年間オレは、ばあちゃんちにいそうろうの身でした。


 ばあちゃんと、いとこ家族と一緒に住んでいたのです。


 しかし‼︎


 勉強を頑張って、元いたマンションへと返り咲いたのです。


 そもそもうちは、マンション暮らしでした。


 しかし、父が海外に転勤…母親もついていくということで、オレも海外かそれともばあちゃんちか、っていう二択の選択を迫られ、英語の苦手なオレは、ばあちゃんちを選んだ。


 でも、受験に合格したら元のマンションに戻っても良いと、お許しが出たのです。


 で‼︎


 浮かれているのです。


 昨日引っ越しして…てか、元々住んでいたから、逆に戻ってきたということになる。


 あー、早く学校から帰って部屋でゴロゴロするんだー。


 やっぱり自分の部屋があるっていうのは、最高だよなぁ。


 さっさと学校を出て、念願の家に到着!の予定だったが、うっかり友達と昼を食べてゲームしていたら、すっかり夕方になっていた。


 まぁ、いいだろう。


 ガチャっとドアをあけると…


 …


 え?


 見知らぬ靴がいくつも綺麗に並んでおります…ね?


 あらあら⁇


 お部屋間違えた⁉︎


 席替えしたのに、うっかり席替え前の席に座っちゃったくらいの焦りです。


 慌てて確認するも、やっぱりうちの部屋番…


 え?


 なぜに?


 うちって…引っ越しだんだっけ?


 いや、鍵が普通にあいた時点でここはもうオレの家だよね?


 ?


 どの家も共通の鍵だったりしないよね⁇


 …⁇


 恐る恐るリビングへと向かうと…


 ⁉︎


 やっぱりおかしなことが起きておりました‼︎


 女の人の声が聞こえてきます…


 泥棒?


 女泥棒惨状‼︎


 的な⁇


 こんなに賑やかにワイワイしてるけど…大丈夫そう?


 まぁ、女性なら…オレも勝てなくも…ないような…でも、何人もいそうなんだよね…。


 みなさんごっつい女性だったら、敵わないかもしれない…。


 …


 一息ついて、エイっとリビングのドアをオープンしてやった。


 すると…


 一気に部屋が静まり返り、オレに注目する女性たち。


 てか、女子?


 …


 あー…えっとー…


 …


 意味がわからない。


 兄貴と三人の女の人がテーブルを囲んでお茶会?みたいなことをしていた。


 兄貴…


 これは、いったい…


 おいおい…なにしてるんだよ⁉︎


 あっけにとられていると、一人の女の子が

 愛海《あみ》です!と、無邪気な笑顔をオレに向けてきた。


 一応突発的に、

「あ、どうも。颯太《ふうた》です。」って挨拶したけど…どちらさん?

 なんて首を傾げていると、残りの二名の女子も自己紹介してきた。


 柚湖《ゆこ》です。

 菜美《なみ》です。

 と。


 そして兄貴も

「浩介《こうすけ》です♡」

 って挨拶してきやがった。


「いや、兄貴…これはいったい…」

「あー、詳しくは後でな。じゃ、今日はこの辺でお開きにしましょうかね」

 と、兄貴がニッコリしながらいうと、みなさんせっせとティーセットを片付けて、おじゃまいたしましたーと、帰った。


 …


 なにこれ?


 ずいぶん…いつも集まってるっぽい感じ…



 皆が帰り、どういうことなのか聞くとどうやら、兄貴の生徒らしい。


 なんの生徒なんだよ⁉︎


 そもそも兄貴は、有名大学に通っているが全く勉強してるそぶりなかったぞ?


 お茶会だよね?


 なんの勉強なの?


 兄貴は、色々だよって言ってたけど…


 こんなの親が知ったら泣くって‼︎



「さ、颯太風呂にする?それとも風呂?やっぱり風呂⁇」


 …


 帰って早々に風呂に追いやられるオレ。


 別に風呂でもいいけどさ‼︎


 そりゃ、怠くなる前に入った方がいいけどさ‼︎


 言われるがまま、風呂に入りタオル一枚で風呂から上がると、いきなりキャッて声がした。


 ?


 みるとそこには…さっき帰ったはずの菜美さんがいた。


 …なぜ?


「あの…」

「なんですか?」

「なぜ…ここに?まさかあなた…兄貴とこっそり同棲してるんじゃ⁉︎」

「違います。それより早くお洋服を着てください。」


 …


 あ、そうだった。


 一度脱衣所に戻り、服を着て戻ったらいなかった…。


 菜美さんがいなかった…。


 え…


 ?


 まさかリビングで兄貴とイチャイチャしてるんじゃ⁉︎って思い、急いでリビングをあけると、そこにはめっちゃ豪華料理が並べられていた。


 ⁉︎


「兄貴…すげ〜」

「いや、オレが作ったのはこの卵焼きと野菜炒めな。あとは、菜美ちゃんのお手製だ」


 ⁉︎


「な、菜美ってやつ…なにものなんだよ⁉︎」

「菜美ちゃんは、フツーの高校生だよ?かわいいだろ?いや、美しいだな。あれは」


 …そりゃ、たしかに黒くて艶々の髪に、透き通るような白い肌だったけど…


「あ、でもお兄ちゃん的には愛海ちゃん推しかな」


 ⁉︎


「犯罪だぞ?」

「そういうんじゃないって。」


 兄貴は、笑って言っていたけど…


 愛海ちゃんってこ…小学生じゃね⁉︎


 大丈夫かよ兄貴よ…。





 心配な兄貴がいるから、夜も寝付けない…わけもなく、ぐっすり眠れた今日この頃。


 清々しい朝を迎えて、登校して教室に入りました。


 で…


 なんかいるんです。


 なんだろうなぁ?なんかいるんですよねー?見てるんですよねーってどこからかくる視線を浴びていたオレは、視線の方を思い切ってみてみたんですよ。


 そしたら、いたんです。


 昨日家でみた愛海さんが。


 ⁉︎


 えっ…とー


 まさかの高校生とは…


 しかも同じクラスだったんかい‼︎


 ぜんっぜん気付きませんでしたね。



 オレと目があった愛海さんは、プイッと前を向いた。


 …いや、感じ悪いって。


 昨日は、兄貴たちとあんなに楽しそうにお茶会してたのにさ。




 女心は、難しい?



 続く。

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