表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/85

第69話 欠陥奴隷は魔族に対抗する

 俺は未使用のスキルを確認する。

 まずは消費した魔力を【魔力増幅】で補うと、複合して生み出した【紅岩殻鱗】を発動した。


 その途端、体表が紅色の甲殻に浸蝕されて、あっという間に全身を覆い尽くしてしまった。

 質感としては岩石に近く、まるでゴーレムのようになっていた。

 今度は甲殻の表面に鱗が生えてきて、僅かな隙間を埋めるように増えていく。


(まるで化け物みたいな外見だな……)


 俺は自分の身体を見下ろしながら苦笑する。

 元のスキルが魔物由来なので当然だろう。

 その身体的な特徴を奪い、さらに複合させているのだから。


 まあ、前方にいる魔族を倒すにはぴったりだ。

 化け物を殺すのは化け物に限るだろう。


 俺はついでに【魔力結晶】も有効化させた。

 鱗の上に半透明の結晶が張り付いて固まり、疑似的な鎧と化す。


(これだけやれば、生半可な攻撃は通らないはずだ)


 俺はある種の確信を抱いていた。

 甲殻と鱗と結晶の三重構造に加えて、スキルによる無数の補正がかかっている。

 本来なら増えた重量のせいで動けなくなるが、強化系のスキルのおかげでそういった心配は無用だ。

 "鉄壁"のダンのスキルも残らず発動しているので、防御能力は万全だろう。

 魔族ともぶつかり合えるだけになっているはずだった。


 仕上げに【炎角】で額に燃える一角を生やして【骨鉄刃】を再び有効化させた。

 俺は両手に骨刃を作って打ち鳴らす。


「てめぇ……そいつは一体どういうことだ! まさか人間じゃねぇのかっ!?」


 一連の準備を見ていた魔族は動揺する。

 俺が人間ではないという誤解も仕方ない。

 これだけの能力を使いこなす存在なんていないのだ。

 英雄ですら一つの技に絞って特化させていくものであり、様々な能力を乱用するなんて本来はありえない。


 それを知った上で、俺は魔族を挑発する。


「戯れ言はそれだけか?」


「クソがああああぁぁッ!」


 魔族がはち切れんばかりの筋肉から魔力を発散し、大地を蹴り砕きながら突進してくる。


 俺は立ち向かうように駆け出した。

 振り下ろされた左右の拳を掴むと、押し切るように踏み出す。


 互いの膂力で拮抗しかけるも、僅かばかりの差で魔族が後ずさった。

 信じられないとでも言いたげな顔で背中を反らして、やがて膝を地面についてしまう。

 跳び上がった俺は、憤怒に染まる魔族の顔面に膝蹴りを叩き込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 爪だけなら何とか誤魔化せたかもですが、ここまで出したら隠蔽の腕輪はただのアクセサリー扱いですね(笑) もっとやれ [一言] セットしてた【警戒】は材料になってしますし、サリアとか見える人に…
[良い点] 主人公とドラゴニュート(?)との死闘。 ここ数話に渡る、飽く事無く目を見張る戦闘の展開。 [気になる点] 死闘に決着が着いた後、ニアはルイスを見てどう思うのか? (命の恩人ではあるけど、こ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ