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欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


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51/85

第51話 欠陥奴隷は軍と合流する

 俺達を載せた馬車は進んでいく。

 昨日のうちに大量のスキルを手に入れたので、ここらで合体させておくことにする。



>スキル【防御】【守護】を複合

>スキル【防護の心得】を取得



>スキル【脅迫】【大声】【威嚇】を複合

>スキル【一吼え】を取得



>スキル【鋭牙】【鋭爪】【骨刃】を複合

>スキル【靭骨の刃】を取得



>スキル【名軍師の真髄】【連携】【狩猟】【指揮】を複合

>スキル【大軍師の独壇場】を取得



 いずれも成功した。

 だいたい上位互換といった具合のスキルになってくれた。

 どれも直接的な戦闘で活躍するだろう。

 魔族はともかく、配下の魔物には通用するはずだ。


 詳しい効果を確認していると、サリアが目ざとく気付いた。


「良いスキルができたわね。とても良いと思うわ」


「数もまとめられるから助かっているよ」


 大量のスキルをやりくりするには、それに思考が割かれてしまう。

 残らず常時発動させれば解決するものの、使用中は消耗するタイプも少なくない。

 だからスキルを整理できるのはありがたかった。

 今や必須となった【複合】には感謝するしかなかった。


 サリアと雑談しながら馬車で移動していくと、やがて前方に兵士の集団が現れる。

 総勢数百人で、槍や盾を携えた彼らは黙々と進んでいた。

 先行した冒険者もそこに従っている。

 冒険者を送り届けた馬車は、役目を終えて引き返していく。


「あれが王国軍か」


「なかなかの重装備ね。気合が入っているようだわ」


 サリアが軽く説明を挟む。

 兵士の一部は、魔術を付与された武装を着けていた。

 感知系スキルで調べてみると、魔力が充填されているのがよく分かる。

 筋力や防御力を強化する効果だろう。


 魔術付与された装備は、かなり高価と聞いたことがある。

 あれだけの数を揃えるのは大変なのではないだろうか。


「今回の魔族は、そんなに強敵なのか?」


「どちらかと言うと、国民への示しが目的じゃないかしら。こうして大々的な軍事行動を見せることで、支持を集めようとしているのでしょうね」


「なるほど。そんな意図があるのか」


「貴族は外面を気にしないといけないのよ。本当に面倒臭そうねぇ」


 サリアは嘲笑うように呟く。

 彼女は宮廷魔術師だったことがあるそうだ。

 貴族について詳しく、色々と思う所があるのだろう。

 それに付き合わされる兵士達も大変そうだ。

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