表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/85

第26話 欠陥奴隷は森へ赴く

 安くて絶品の肉鍋で腹を満たした俺達は、通りの露店で買い物を済ませる。

 二人分の荷物は、冒険者に必要そうな道具を揃えてみた。


 露店の主人の話を参考に買ったので、不要な物まで押し付けられた気もする。

 ただ、別にごみではないので構うまい。

 何より俺の金で買ったわけではないので問題ないだろう。


「他に必要なものはあるかしら」


「特にないと思うが……」


 俺は考えるも、断言はできない。

 本当に足りているか自信がないのだ。

 背負った鞄の中身を確かめるも、だいたいの状況には対応できそうな気がする。


「じゃあ大丈夫ね。そろそろ森へ向かいましょうか」


「そうだな」


 結局、意見のまとまった俺達は森へ行くことになった。

 このまま話し合ったところで進展しない。

 何か買い忘れが合った時は、まあその時にどうにかしよう。

 サリアがいれば何とかなるはずだ。


 俺達は街の入口から乗合馬車で移動する。

 先客を見たサリアが大金を払って貸し切り状態にしたので、馬車内は実に快適だった。

 乗合馬車を利用するのは初めてだが、予想以上に乗り心地が良い。

 怯える御者に任せて景色を楽しむ。


「ところで金には困らないのか?」


「皆が寄付してくれるから大丈夫よ。どうしても足りない時は、賞金首を倒したりしているわ」


 何気に気になっていた質問をしたところ、サリアは嬉しそうに答えた。

 貧民街の複数の犯罪組織と契約し、彼らを襲わない代わりに、定期的に金を受け取っているらしい。

 その資金を研究費に充てているそうだ。


 サリアほどの強者共なれば、そういったことも可能になるのだ。

 俺もいずれはそれだけの地位に成り上がりたいものである。


 夕暮れ前、森に到着した。

 そこにはギルドマスターが待っていた。

 他に誰もいないので、どうやら彼が試験官らしい。

 ギルドマスターは馬車から降りた俺達に話しかけてくる。


「早い到着だな」


「そっちこそ。几帳面な性格は相変わらずね」


 サリアは優雅な動作で応じる。

 対面する二人の実力者はお似合いのように見えるが、実際は殺し合った関係だ。

 和やかな雰囲気ながらも、実際は殺気がぶつかり合っているのではないか。


「あなたが試験官なの?」


「魔女サリアが相手なんだ。他の職員には任せられないさ」


「まあ。褒めてもらえて嬉しいわぁ」


 ちょっとしたやり取りでも、見ていて肝を冷やす。

 ふとした瞬間に戦いが始まるのではないかと気が気でなかった。

 俺も数日前と比べて格段に強くなったが、この二人には絶対に敵わないだろう。

 もう少し穏便に話を進めてほしいものである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ